しろみ茂平の話

郷土史を中心にした雑記

予讃線(高松~宇和島)に乗る

2022年01月08日 | 令和元年~
乗車区間・宇和島~松山~岡山
乗った日・2021.12.25

「山陽本線・四国各線」  山と渓谷社  2020年発行

予讃線(高松~宇和島)

瀬戸内沿岸をたどる四国の大動脈ルート

瀬戸内海沿いに高松~新居浜~松山~宇和島間を結ぶ、
本四備讃線を介して岡山との直通運行も頻繁な沿線には、
山と海の織りなす絶景が展開する。


(山は石槌山)


(海は瀬戸内海)


予讃線のルーツは1889年(明治22)開業の讃岐鉄道(丸亀~多度津~琴平)にある。
金毘羅さんへの参拝ルートを形成したが、1890(明治30)の高松~丸亀間開業、
明治39年国有鉄道讃岐線となった。
ひたすら西へ延ばして宇和島まで到達した路線である。


(宇和島駅)


(松山駅)



1927年(昭和2)にようやく愛媛県庁所在地の松山に到達したが、
すでにそこには明治21年開業の伊予鉄道によって、都市交通のネットワークができていた。
松山から先は地形が険しく、地元の誘致合戦もルートの選定を遅らせたが、
結局は戦時中の輸送需要が追い風となり、終戦直前のゴールインとなった。


ディーゼル王国
四国は蒸気機関車の引退が早く、予讃線では昭和43年に無煙化(ディーゼル化)を達成していた。
昭和47年に四国初の特急「しおかぜ」(予讃本線)「南風(なんぷう)」(土讃本線)が登場。
平成2年には振り子式気動車が登場、さらに平成5年には高松~伊予市間の電化が完成。
岡山~松山間はさらなるスピードアップを遂げている。


(海や山を見ながらの乗り心地は非常によかった)




貨物列車
坂出・新居浜・西条・今治・伊予三島には大きな工場が立ち並ぶ。
そのため、予讃線には現在の四国の鉄道路線では唯一、貨物列車が運行されている。


(代表する産業は造船。新来島ドッグや日本最大の今治造船が車窓から見える。写真は今治市の新来島ドッグ)


(四国中央市のエリエール)


予讃線は海の見える区間が多い
多度津の西の海岸寺~津島の宮臨時駅~詫間間は、絶景区間の代表と言える。

海上に津嶋神社を望みつつ
波打ち際のそばを列車が走る


(瀬戸内海・津嶋ふきん)


(宇和海の入江・吉田)




法華津峠の難所
法華津峠は標高436mの高所、周囲は一面のミカン畑。
海岸まで続くミカン畑の先には宇和海の入江が横たわる、高所ゆえの絶景である。





内子線

内子線は、大正9年の建設した軽便が起こりである。
その後、予讃線短絡ルートに組み込まれることになり、
路盤強化や曲線緩和などの工事が行われた。
昭和61年に完成した。



(二つの伊予線の終始駅・大洲駅、大洲城を望む)



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