TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

夢からのメッセージ

2021年11月09日 | インポート
先日、夢を見た。
どういうわけか、小池百合子都知事と洋服をとりかえっこすることになったという、展開の不明な夢。
なぜそうなったのか覚えていない。彼女はグレーのシックなツーピースを着用しており、わたしは子供っぽい白いレースのついたブラウス。
早く脱いで彼女に渡さないと‥‥とあせっていたら目が覚めた。
夢は深層心理を表すと言うが、こればかりは、全く見当がつかない。

こちらは随分前に見た夢である。
登場したのは学ランを着た息子。
30才をこえているのに、姿は見覚えのある高校生のままだ。
そのことに不思議を感じつつも、夢だからさしてそのことにこだわりもしなかった。
傍らにはなぜか叔父叔母夫婦と、母の姿。
わたしは、どういうわけか寝間着姿である。そのことを恥じていったん、着替えてくるね、と引っ込んだのにかかわらず、やっぱり少しこぎれいな寝間着姿である。そのことを母は咎めもしない。

着替えるために席をはずしたその間に、息子の様相が変わっていて、背丈が縮み、目つきもおどおどと、どこか、いわくありげな人特有のオーラを発している。
聞けば、そうした人たちを集めて技能を学ばせる学校のようなところに通っているという。
場所は秋葉原。東京に住んでいるんだから、近くていいね、などとわたしはのんきに言っている。
そのあと、マンション(パークなんとかという名前)の話が出たが、なにぶん夢のこととて、ぼやけてさだかではない。
そして、今までさびしい思いをさせてごめんね、と言って、息子をぎゅーっと抱きしめている。
そして抱きしめながらも、母の視線を意識している。承認を求めようとしている。
他者からどう思わるかを気にする性分が、夢の中にまではいりこんでいるのだ。
伯母もひとことふたこと話したような気がするが、覚えていない。
ただ叔父叔母夫婦の態度は、肯定的だった。
彼らの前で、息子を恥ずかしくは思わなかった。

リアル息子と実際は疎遠であり、夢で感じた感覚がいかにも現実とつながっていたので、夢だと知ったときは、心底がっかりした。
息子の姿は登場するたびに、赤ん坊だったり、幼児だったり、小学生だったり高校生だったりするのだが、そのことにわたしは疑問も抱かない。
それだけ、わたしの中には、子供の頃の彼しか存在しないということだ。

さびしい思いをさせてごめんね、リアル息子に言うべきはこの言葉だろうか。
それとも、わたし自身がそう言って、抱きしめてほしいのだろうか。
あとあとまで謎を残す夢に、時々出会う。


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杖でポツポツ

2021年11月06日 | インポート
両親がおそろいの杖を買ったらしい。
巷でも見まわしてみれば、杖をついた人が多くなった。というか、杖の話を聞いたために、かえって目につくのかもしれない。
妊婦のときには、おなかの大きな人ばかりが目立つように思われた。
お洒落な花柄、3点・4点の支えのあるがっちりタイプ、伸び縮み自在の杖‥‥。
彼らの杖は、ライトがつき防犯用のアラームも鳴るらしい。
できればそんな時間帯に外を歩かないでほしいのだが、いろんな機能がついているとなれば、ついそちらを選んでしまうのは、電子レンジと同じ。いろんな機能がついているとはいえ、材料をそろえて刻んで味付けまでしてくれるわけではないので、ほぼ「あたため」機能しか使わないまま、10年ほどたって耐用年数を迎えることになる。

自転車の荷台に杖をさして、整形外科に通っている年配のかたもいる。
腰が痛くても、というか痛いからこそ自転車は必需品、というのは我が身に照らしてよくわかるようになった。
まだ、肩と腰の痛みしか実感できないが、そのうち、膝が痛い、足の裏が痛いというのも、よ~くわかるようになるわよ、とは母の弁である。


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早くも……

2021年11月03日 | インポート
年賀状仕舞いのはがきを出したのにかかわらず、発売されるやいなや、いそいそと買いに出かける。
年配の伯父伯母や、メールでのやりとりをしていないかたとの年賀状は継続中なのである。
長年の習慣である。いきなりゼロにするのもさびしい。
伯父伯母の世代は、皆90才近い。それを思えば、いつまでやりとりができるだろうかと、心細さや悲壮感も漂う。
1年ぶりに「筆グルメ」を開いて、デザインを選ぶ。相手の雰囲気によって絵柄を選び、挿入する文章も、例文から少し手直しする作業が1番楽しい。
年賀状がたくさん届くかたは、印刷だけの賀状だと一瞥して終わり、と聞くから、なるべく手書き文字も入れたい。

窓際に目をやると、丑を真ん中にして並んだ干支のミニチュアが目に入る。(ホコリだらけだわ‥‥(*_*))
1年分が1枚のポスターのようになった壁のカレンダーも、先日、来年分を買ってきた。
寅はもう目の前だ。丑よりも歩みが早そうである。



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