箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

早や夏の鼓動が!

2020-08-25 | *編集・春/5月

早や夏の鼓動が!

 今日は真青な、まさに五月晴れのお天気です・・・

しかしまだ5月というのに、もう真夏日ですよ・・・

 

新稲の山里では一面に咲き乱れるレンゲ畑に耕運機が入り、早くも

田植えの準備が始まったようです・・・

畑の畦道や土手には紫色したアザミの花が咲いています・・・

それに黄色や白色の小さな夏花も咲いています・・・

いつの間にか季節はもう春から夏なのですね・・・

 

小川口から森に入ると、コナラの木の枝に一羽のコゲラがやって

来て コン コン コン と、ドラミングが始まりました・・・

そこへもう一羽がやってくると、待ってましたとばかりに二羽で激しく

踊り始めました・・・  恋の季節ですね。

 

コナラ、ヤマザクラ、リョウブ・・・ いろんな樹木が若葉を輝かせて

いて眩しいぐらいです。

両脇の山道にはモチツツジが満開に咲いています・・・

花ガラや葉はネバつくので近づいて見るだけにします・・・

そんな私の横に真っ黒なアゲハ蝶がとまり、蜜を吸い始めました・・・

やがてもう一匹 (羽か? 蝶はなんと呼んだのか忘れしました? ) 

が、飛んできたかと思うと、もう空中で飛び交いながら一緒に

どこかへ行ってしまいました・・・  

恋の季節はいいですね・・・! 

 

登っていくと更に別のクロアゲハです・・・  さらにまた・・・! 

上に行くまでに数えたら30数匹も・・・ そのうち数えるのが面倒で

やめましたが、アゲハ、キアゲハ、モンシロチョウが数匹で、

後は全てクロアゲハでした。

どうやらここは蝶の道のようです・・・。

あの 手塚 治少年が、網を持って飛び回っている時代の頃を、

なぜか想像してしまいました。

 

アレ?  まさか?  ふっと耳を澄ませていると、また・・・

じ~ じ~ じ~ ミン ミン じじじ・・・ セミ?  間違いかな?

しばらくして別のところで じ~ じ~ ミ~ン ミ~ン ミ~ン 

じじじ・・・やっぱりセミだ! 

 じい じい と、私を呼んでいるように聞えましたが・・・ 

それから数回、中途半端な鳴声ながらセミの初鳴きを聞きました。

もっとも今日は7月下旬の気候とかですから、セミも慌てて出てきた

ものの、まだ眠たいような鳴声でした・・・ 

 

 

中尾根へ向って登っている時でした・・・

上方から男女お二人さんが、なにやら喋りながら下りてこられ

ます・・・  アレ?    ひょっとして・・・?

・   こんにちわ!   お久しぶりです・・・

     *  あ!  久しぶりやね・・・  ビックリやわ!  

         こんなとこで・・・

 

何と!  うん十年ぶりに、昔お世話になった方と出会ったの

でした・・・

しばし近況を話し合い、お互いの健康を気遣いながらお別れしました

が・・・

それにしても余り人が歩かない森の中で、何と言う奇跡的な

偶然なのでしょうか・・・ ビックリでした。 

それからしばし、自分の事業を始めたころの事や、その当時の人々

関わりなどを、アレ コレ と思いながら歩いていました・・・

 

うん!?   ここはどこだ・・・?

森に心あらずで歩いていたら、どこを歩いているのか分からなく

なってしまい、思わず我に返りました。

箕面・教学の森の東尾根道でした・・・

 

何か前の空中で動くもの・・・?

よく見ると虫がクモの網に掛かり、必死に逃げ出そうとしてもがいて

いるです・・・  

羽根をバタバタさせてもがいているものの、粘着力が強いのか?

全くはずれそうにありません・・・

すると今度は巣の主がスルスルとやってきたかと思うと、おもむろに

その虫めがけて糸をだし、あっという間に虫をグルグル巻きにして

しまいました・・・

これでは手も足もでません・・・

さてこれからどうするのかな?

  

見ていると、主はやがて虫の死を確認するかのように一回りし、

そこのほうから ゴソ ゴソ と、何かをやっていたかと思うと、

おもむろにその獲物を引っ張り始めました・・・  

あれ?   あの粘着がどこかへ消えたように、スル スル スルと

引っ張っていくではありませんか・・・  

どうしてそんな事ができるの? 

四億年という長い進化の歴史を生きてきたというクモとその糸の

ことですから、人智では計り知れないような秘密があるのかもしれ

ませんね。

 

やがて巣の端にくると一本の糸が横のヒサカキの木とつながって

います・・・

まさか!  この細い一本の糸の上を獲物を引っ張って渡る

のか・・・?  

しかし、大きく巻いた荷物状態の獲物を、クモはいとも簡単に器用に

その細い糸の上を引っ張って渡り終えました・・・ 

糸の強度にもびっくりです。

するとその先に屋根つきの巣がありました・・・  

クモの立派な家です・・・

 

それはヒサカキの葉を40度ぐらいに曲げ、その上にクモの糸で

びっしり屋根を覆い、その中に獲物を引っ張って入っていったの

です・・・

中を覗いて見ていると、ゆっくりと料理を始めたようでした・・・

狩りの一部始終を見たのは初めてですが、感動しました。

(そのクモは全長2~3cmぐらいの緑色した小さなクモで、

 私は初めて見る種類です・・・  

帰宅して子供が昔使っていた図鑑を調べてみたものの該当する

クモはいなく、分かりませんでした・・・)

虫の飛び交う夏になると、巣を張ったクモの狩りも活発になり、

箕面の森の中でもいろんな所で垣間見る事ができますね。

 

 

ふっと足元を見ると、黒いゴミムシが ノソ ノソ ノソと、動いていま

す・・・  しばらく歩いていると頭上で数匹の大きなクマバチが、グル 

グル と ホバリングして警戒しています・・・ 

また嫌なスズメバチの季節もやってきますね・・・

横の山裾の枯葉の中から ゴソ ゴソ ゴソ と・・・  見たくない

爬虫類をしっかりと見てしまいました・・・ 

どうも好きになれません。

 

否応なしに、もう夏の始まりを実感します。

でも、ちょっと季節が早すぎませんか・・・?

歩いていると暑く、汗っかきの私はもうビッショリになってしまい

ました。

先日は北海道で28℃、沖縄で23℃なんて日がありましたね・・・ 

逆転です。

私の頭も、更に可笑しくなってしまいそうですよ。

 

それにしても、この爽やかな新緑の五月を、もう少しゆっくりと

満喫していたい・・・ なのに、今日は一気に夏日よりです。

セミたちのあの大合唱団の定期演奏会は、もう少し後にして

欲しい・・・ と、切に願うものです。   

'13  5/10


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