贅沢な森の一日!
今朝、箕面ビジターセンター前に着くと、沢山の中高年ハイカーの
方々でいっぱいでした。
これから山へ入る装備を整えている若い男女・・・
ゆっくり森の散策を楽しむ老夫婦など、老若男女多くの方々が
風薫る新緑の森へそれぞれ向って行きました。
私は「東海自然歩道」へ向います・・・
最初の岩場を上がっていくと、両脇に薄紅紫色したモチツツジの
花がとても美しく咲いています。
先週は満開の藤の花に感激し、感動していたのに、
今週はモチツツジやヤマツツジが目を楽しませてくれます。
足音に振り向くと、青年が一人 挨拶をしながら元気に
駆け上がって行きました。
いくら 青春は心の若さである! と意気込んで見ても
私の脚力はもう全くダメで、とても追いつくどころでは
ありません。
最勝ヶ峰(535.5m)までその後 誰一人としてハイカーの方に
出会うことはありませんでした。
日本で二番目に小さな面積の国定公園とは言え、
あれだけ沢山のハイカーの方々がいて、絶好のハイキング日和
にもかかわらず、一旦森に入れば余り人に出会うこともなく
その広大さを実感します。
前方の小枝にとまった野鳥を双眼鏡で覗いてみると・・・
イカルのようです。
警戒心が強いので余り見ることがない鳥で、この冬場に
六箇山近くで見かけて以来です。
黄色い大きなくちばしに黒い帽子がはっきりと見えました。
ヒノキの天辺ではメジロが一羽 大声でさえずり、
近くではウグイスが森に響き渡る美声を聴かせていました。
ミズキやウツギの白い花が咲き、見上げるとまだ八重桜が咲いて
いるのには少しビックリです。
証如峰(604.2m)から泉原へ向う途中で引き返し、裏山から
勝尾寺へ下りました。
境内では牡丹の花が咲き、石楠花やツツジ、シャガなどの花が
咲き、いつも花木や草花が美しく咲いています。
奥の院・薬師堂の脇から自然4号路に入り、箕面ビジターセンター
へ向けて戻ります・・・
爽やかな五月の風が森を吹きぬけ、見上げると上空では
杉木立が大きく左右に揺れて戯れているように見えます。
コナラ、リョーブ、モミジ、カエデ、ヤマザクラやカツラなど、
広葉樹林の若葉が木漏れ日に反射してキラキラと輝いています。
ヤブツバキ、ウバメガシ、シラカシ、ヒイラギやヒサカキなどの
常緑樹林も、今は新旧入れ替え葉の時期のようで、クスノキ、
カナメモチなど若葉の紅葉が新緑を彩り、風が吹くたびに
古い葉がバラバラと落葉していきます。
人間の衣替えの季節と同じように、森の植物たちも一斉に
衣替えのようですね。
いい季節になりました。