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箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

雨のアケボノスギの木の下で・・・!

2020-08-25 | *編集・春/5月

雨のアケボノスギの木の下で・・・!

 今日(土曜日)は大きなアケボノスギ木の下に車を止めました・・・

外は大雨です。

 

ここは教学の森の「下ひろば駐車場」で、車は私一台だけです。

山の中腹に開けた所ですが、回りの樹木は風と雨に翻弄されている

よう左右に大きく揺れています。

今日はここから森の散策スタートを予定しています・・・

先程からどうしようか・・・?  実は迷っているところなのです。

 何しろこの雨風ですから迷うのも納得ですが、なぜか今日は森を歩き

たい心境なのです・・・

しかしなあ~ 

 

 

すると、いつもの地元のFMラジオ(みのおFMタッキー816)から私の

大好きなブルーグラスミュージックが流れ始めたではありませんか・・・

軽快なバンジョーに合わせて懐かしいビルモンロー、ビンス・ギル、

アリソン・クラウス、オズボン・ブラザーズ・・・ 思わず車の床を踏み

鳴らしてリズムをとり、天井がなければ踊りだしたい気分です(笑)

 

車窓からは叩きつけるような雨の音・・・

負けじと音楽のボリュームをいっぱいに上げて、ますます絶好調

です(笑)

 

ボンネットに時折、前のアケボノスギの広げた枝から ドサ~ と

雨の塊落ちてきます・・・

見上げると大きな枝葉を繁らせている上のほうから強い風に舞い、

一気にまとまった雨粒が時折り落ちてくるようです。

アケボノスギの木をよく見ると高さ20M位で、樹齢も相当な大木で

す・・・

何でも高さは35M位になるとか・・・すごいですね!

それにこの木は1945年に中国・四川省で発見された生きる化石と

して有名だとか・・・今まさにいっぱいの若葉をつけたところで、

その特徴ある枝葉 (線形で長さ2.5cmぐらいで扁平で柔らかです)、

見た目はザルののような・・・十字対生し側枝上では二列状と

なっていますが、それらが音楽と一緒になって右に左に大きく揺れる

ので、つい嬉しくなってしまいます。

みれば隣のクスノキもヤマザクラも一緒になってなびいています・・・

面白い・・・みんな愉快だな! (笑)

 

 

一時間はあっという間に過ぎてしまいました・・・

FMラジオを消すと一気に雨音が大きく響いてきました・・・

しかし、外の喧騒がウソのように車内は静けさが漂い、何だか本でも

読みたい心境になりました。

 

BOXを開けて見ると昔の文庫本がありました・・・

井上 靖の「愛」(角川文庫)の中から短編の「結婚記念日」を20分程

読みました・・・

昔々の・・・ なんとも心に甘苦しい響きを感じながら・・・

 

それでもリュックに入れてきたポットから温かいコーヒーを飲みながら、

目を外に向けると少し小降りになったとはいえ、しょぼふる春雨が窓を

流れ、その先には新緑の森がしっとりと浮かんでいます・・・ 

いいムードです・・・

ゆっくりとなんとも穏やかな、至福のひと時を過ごす事ができました。

 

 

やがて私は車内で、リュックからビニールのレインコートを取り出して

着用し、外へ出てみました・・・

出たとたん、アケボノスギの枝が跳ね返ったかと思うと、思いっきり

雨粒私の体を包み びしょ濡れ・・・ 水もしたたるいい男・・・?

 

あわてて傘も取り出して・・・ これで万全? と それでも懲りずに森へ

出かけて行くことにしました。

 

今日は自分の感情を大切にして、心のおもむくままに、足の向くまま

に・・・

先程、ブルーグラスの音楽に合わせて車の床を踏み鳴らしていた

リズムを、森の山道でもきざみながら・・・

 

春雨じゃ~ 濡れて~ 歩こうか・・・? 

我ながら物好きなことです・・・ (笑)

 

08-5・13 (完)

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