日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

時代の流れの加速化

2015年01月23日 09時38分47秒 | 日々雑感
 地球の誕生から46億年経ち、人類が栄華を謳歌している。しかし、産業革命で蒸気機関を発明し、生産手段を大幅に拡大したのはたかが250年位前で、ライト兄弟が飛行機を飛ばしたのはたったの110年前である。また、IT革命により、インフラの整備されていない発展途上国でも携帯電話が使用できるようになったのは、わずか10数年前であろう。
 技術の進歩は激しい。この技術の進歩は今後どうなるのであろうか。必要は発明の母である。しかし人間欲しいものが少なくなってきた。人間歳をとると健康な体が欲しくなるが、健康を維持するためには金は要らない。毎日の適度な食事と運動が重要であるが、これには金は要らない。健康のためのサプリメントは、現状大いに売れまくっているようであるが、あくまで補助食品であり、無ければ無くて何とか済む。
 これまで経済は技術の進歩とともにあった。半導体技術の進歩はIT革命を招き、経済は大いに潤った。技術の行き詰まりは、即経済の停滞となる。日本の過去15年を悪夢のデフレと叫んでいる人がいるが、背景に欲しいものがなくなってきたとの社会的な背景もあることに気が付くべきだ。
 地球46億年の歴史から見れば、人間が欲しいものを発明し、簡単に入手できるようになったのは、最近の一瞬の出来事である。この先、世界はどう進むのであろうか。技術の革新無しに経済は成り立っていくのであろうか。2015年の日本は成長戦略が旨くいっていなくても経済好調のようである。しかし、それを支えるのは、海外からの影響によるところが大きい。例えば、海外からの観光客の増加である。円安との条件もあろうが、特に東南アジアからの客が多いのは、東南アジアの経済好調が背景にある。この好調さを支えるのは、先進国からの生産技術輸出に支えられているからであり、これが経済を支えていることには違いない。生産技術が飽和すれば、別の国へと移動していく。地球の歴史から見れば、まばたきの一瞬の内に全世界に行渡るであろう。
 10億年後には、地球は灼熱地獄化して人類が滅ぶのはしょうがないにしても、その間、世界の経済をどう進めるのか誰も答えを持っていない。(犬賀 大好-23)