1月16日(水) のち
午前中は出荷作業。
「日本が売られる」など、何冊か気に成る新書を注文した本が届いた。その一冊が、タイトルの新書だった。どこが気に成ったかというと、当然1971年でもあった。それだけでは、かなりの数の時代的、思想的な著書があるようだが、「高橋和巳が死んだ5月」という章タイトルが目に入り、購入した。
かなりの数の「高橋和巳」の著書は、35年も前に、当地に移住したときの、引っ越し荷物の一つとして、押し入れの奥の段ボール箱に、入れられたままになっている。何年かに一度くらいは、記憶の底から浮かび上がり、引っ張り出そうかと思うことはあるが、実行するエネルギーは、わかなかったようだ。その名前を目にした時、なんとなく、もしかしたら、正統な流れの、時代論でないような気がして、買い物籠へをクリックしていた。
昼休み後、開いて読み始めた。そして、そのまま、夕方まで何もしないで、読んでしまった。
2009年の政権交代は、1968年に20歳であった、まさに、私自身そうなのだが、青年の「1970年の思念」の噴出だというのであるが、10年遅れて、辿らざるを得なかった、著者の思いに、さもありなんと、共感してしまった。たぶん、今の時代へのかかわり方は違うのだろうが。久しぶりで、推理小説以外のものを、面白く読んだ。