1月21日(火) ときどき
午後は、雲が広がり、3時過ぎには、パラパラとしてくる。5時過ぎには、一時、濡れるほどに降った。野菜の収穫と、花畑の片づけ。支柱の撤去、引き上げ。
母の薬。病院へ連れて行っての診察は、めんどくさいので、薬だけをもらう。午前中は受付だけをして、夕方処方箋をもらいに行く。次回は、診察を受けてくださいとのお知らせが付いていた。
朝、母を起こしに行くと、「酷いことになって、困った」半泣きの声で言う。どうしたと問うと、ポータブルトイレの方を指して、「またこんなになって」と、悲しそうな声。
回ってゆくと、ポータブルトイレの周りは、大きな水溜り。
ちゃんと便器の中にするんだと云うと、「私がするわけないですよ」。怒り声になる。
おまえ以外にだれが、この便器を使うんだ。「夜の間に、誰かが入ってきて、こんなことするんですよ」。
自分は、絶対に非がない。みんな、周りのだれかがやる。高齢になると、認知症の症状なんだろうか。特に女性に多いようだが、周りのだれかが、自分を困らせると思うようになる人が多い。
親しくしていた人が、85歳位になるこの頃、「うちの嫁が、俺の財布から、金を持っていって困る」。「買ってきたお菓子を、嫁が食べてしまった」などと、陰口をきくようになった。確かめてみると、最近、ぼけたようで、変なことを言うようになったと、息子夫婦が云っていた。
他の例でも、友人の90を超えたおかあさんだが、元気で、畑に出て、家で食べる野菜作りに精を出していた。友人が云うに、最近、鎌や鍬をあちこちに置き忘れるように、なったと云う。そして、「隣のだれだれが、鎌を持って行ってしまった」とか、「誰それに、鍬を持って行かれた」とか言うそうだ。周りの人の耳に入ると困る、と言っていた。
人間とは、他者が悪い、自分は悪くない、と、存在の根本に持っているのだろう。