恋人の 2009-06-21 21:55:57 | 寓話集まで 昔 歩けば砂の啼く浜は 日本の海岸の何処にでもあった に違いない 気仙沼の大島の十八鳴浜まで 狭い沢伝いの道を下らずとも 気仙沼の唐桑の九九鳴浜まで 小舟にのって海を渡らずとも その啼く浜の白い砂に 波の洗う砂浜に その恋人の名を書く男も 日本のまちの何処にでもいた に違いない 気仙沼の松崎片浜の煙雲館から 出た落合直文を待たずとも 恋人は 江戸期には 専ら廓で使われる艶やかな言葉であった . . . 本文を読む