よく晴れたすがすがしい一日
もはや暑くはなく
陽射しがここちよく
日陰は
少し風が吹くと寒いくらいの日
杉でも松でもない針葉樹の屋敷林と砂利道
道端にまばらにコスモス
ところどころに小さな白い菊
ヨモギの葉
舗装道路の坂道と白い金属のフェンス
名もない草
いや
名もない草などない
不勉強な輩が
名もない雑草と安易に描写する
名もない虫などいない
まして名もない鳥などいるはずがない
名もない獣もない
ポチとかタマとか一匹づつのなまえのない犬や猫はいる
品種の名前の無い雑種の犬や猫はいる
それにしても
目や属や科や種の名前はある
名前の無いひとはいない
ホモサピエンスサピエンスの全体にまで広げれば
名前のないままに死んでしまうものもいるだろう
それにしても
若い母親はひとり呼ぶ名を名付けていたりもする
おおわれらクロマニヨン人の末裔
恐らくネアンデルタール人からは断絶して
いつの時点からか栽培したお茶を飲む
きょうは
ひとまわり坂道を下って登ると
喉が渇く
日向と日陰を交互に歩いて戻ると
なおさらに喉が渇く
渇きには葡萄酒の一杯
となるところだが
朝方には
熱い茶を1杯と少々注ぎ足して
となるのだが
さて今日は
この午後は
冷たいお茶を一杯
飲み終えて
ふっ
と息をつく
つまりは
秋である
ということ
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