ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

天国と地獄  霧笛129号から

2019-05-22 15:14:17 | 2015年4月以降の詩

蓮の華が咲き

どこからともなく穏やかな陽が差す池のほとり

真っ青に晴れわたるわけでもなく

どんよりと曇っているわけでもない

あるひとびとは平穏な池面を見るともなく眺め

あるひとびとはベンチにゆったりと腰をかけ

せかせかと速足で歩くひとはいない

厳しい視線でひとを問い詰めるような監督者はいない

小賢しく立ち回り自分の居場所を探し求める必要もない

そこにおのずからゆったりとたたずんでいる

 

静穏な日々があたかも永遠に続く

 

曼珠沙華繚乱の

秋の真っ青な空の下

狂おしく息づかい荒く

歓喜の極致を味わい尽くす

大気圏はどこまでも澄みわたっている

成層圏も突き破るほどに

北極圏でもないのに

白昼にオーロラが美しく輝く

白夜はやがて

漆黒の闇に反転する

 

人間の肉体を底の底から蝕む


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