民間の芸
生活の中の芸術
ぼくらが小さなころ
民芸は
ごく近くにあるはずなのに
身近などこにもないもの
だった
ハイファッションのように
雑誌のなかに
書物のなかに
手の届かないはるか遠くにあるものだった
身近にあるものは
つまらない
ありふれた
やすっぽい
まがいもの
でしかなかった
しかしいまは
ありふれて
気持ちがよくて
高価ではないが
ほんもので
美しい
そんなものが
普通に手に入る
いつのまにか
そんな時代になった
これは確かに
いいこと
に違いない
※2013年の詩を書き直してみました。生活に芸術を、勤労者にパンのみでなくバラも、というお話が、進展しているのか、どうか。
旧ヴァージョン 民芸
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます