ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

民芸 2021

2021-01-01 21:05:37 | 2015年4月以降の詩
民間の芸
生活の中の芸術

ぼくらが小さなころ
民芸は
ごく近くにあるはずなのに
身近などこにもないもの
だった

ハイファッションのように
雑誌のなかに
書物のなかに
手の届かないはるか遠くにあるものだった

身近にあるものは
つまらない
ありふれた
やすっぽい
まがいもの
でしかなかった

しかしいまは
ありふれて
気持ちがよくて
高価ではないが
ほんもので
美しい

そんなものが
普通に手に入る
いつのまにか
そんな時代になった

これは確かに
いいこと
に違いない

※2013年の詩を書き直してみました。生活に芸術を、勤労者にパンのみでなくバラも、というお話が、進展しているのか、どうか。

旧ヴァージョン 民芸



最新の画像もっと見る

コメントを投稿