ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

灯が見える

2010-11-02 23:03:54 | ご挨拶

川を挟んだ向こうの丘の
教会のあたりに
明るい灯が見える

周りの街灯は
青みがかった白
その中に
ひときわ明るく
暖色系の
オレンジがかった
灯が
ひとつ見える

右手に高く
ラジオの放送塔の
縦に並んだ
二つの赤い灯
真っ赤な灯

あの教会の丘の
たったひとつの
オレンジがかった明るい灯は

昔ながらの電球のように
ほのぼのとはせず
団欒を想わせず

強く光っている
神の高みを求めるように
祈り願うように
明るく光っている
孤高の光


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