ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

この男

2017-01-22 21:00:56 | 2015年4月以降の詩

このぼうぼうと白髪を伸ばした男は何かを睨んでいる

睨みつけている

だから

何かに怒っている

のだろう

何かの理想を掲げ

理想に至らない現状に怒っている

 

否定する怒りではない

と言いたい

肯定する怒りである

この先に何事か見通した創造する怒りである

と思いたい

もちろん現状を打破することで

創造は成就する

だから穏やかでばかりはいられない

だから現状を睨みつけている

 

※霧笛第2期40号掲載の詩


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