福島で被災したお母さん犬から生まれたのが、きっちゃんです。
福島で厳戒地域で、今日かぎりで入れないという日に、保護に入った動物保護団体の車の前にトボトボと近寄ってきたのが、きっちゃんのママでした。体はやせ細っていて、まさか赤ちゃんがおなかにいるとは思えないほどだったそうです。
(福)日本聴導犬協会では、被災地にわずかですが、4度だけスタッフを派遣いたしました。首から「手話できます」のカードを下げて、寄付でいただいているドッグフードを会社さんに許可を得て、被災された愛犬家の方向けに運びました。瓦礫だけが点在する被災地で、ほとんど何もさせていただけることもなく、ただ、ただ、被災された方々に申し訳なく、時を過ごすしかありませんでした。
その後、(福)日本聴導犬協会 応援団長である山根一眞様のお招きで、再度、被災地へうかがわせていただきました。スタッフは、犬の着ぐるみを来て、同伴した犬たちにも仮装させて、被災されたみなさまに少しでも、何かにつながればと。
⇔協会に来た当初。みんなに分けるために置いておいたヨーグルトのパックに顔を突っ込んでます
松本の老舗洋食屋さんのどんぐりの浅田若大将と共に、仕出しとやはり首から「手話できます」のカードをぶらさげて、うかがいました。
何か、させていただきたいとは思いながらも、方法がわからなく、みなさまのお役にたつこともないままでした。
きっちゃんのお話がインターネットを通じていただけた時に、この子も幸せにさせていただこうとスタッフ一同、思いました。ちょっと怖がりさんで吠えがなかなか止まらない子です。スタッフは、止めることができますが、一般の飼い主さんでは手ごわいと思っていたのですが、「聴導犬・介助犬」ならない子の新家族募集を見られて、「きっちゃんが良い」と、お手をあげてくださった方々がいます。
新家族になるには、1か月のマッチング期間後なので、結果はまだ未定ですが、良いお知らせができるように、きっちゃんが、幸せになれるように。