塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ウクライナ、ラトビアに見るリーグの構図

2012-02-14 20:11:23 | 日記
 欧州にはSPLだけでなく2強支配、もしくは1強による独占の例が他にもあります。

 前者の代表例がウクライナ(ディナモ・キエフとシャフタル・ドネツク)、後者がラ
トビア(スコントFC)になります。

 特にラトビアでは1993年から2004年まで、このスコントFCが

 「12季連続国内リーグ制覇」

 という快挙と言うべきか、開いた口が塞がらないといいますか、とてつもない記録を達成
しています。

 日本でも2007年から09年までのアントラーズの3連覇、同様に2000年の3冠
が大きな話題になりましたが、ラトビアと比べるとこの記録は

 「可愛い」

 物ですね。

 日本は規模が縮小しながらも、多くのクラブに優勝の可能性がありますから、健全な部類
に入ります。

 しかし開幕前から優勝が予測できる「寡占」の状況は、やはり好ましくありません。

 ただラトビアのようにワールドカップ出場が困難な国は、代表の構成をスコントFCから
調達できるというメリットもあります。

 彼らが2004年ポルトガル行きを決めた際は、まさにセンセーショナルな出来事として
優勝ギリシャと並び、その動向が注目されました。

 ウクライナも近年はシャフタル、ドネツクが常に優勝しており、リーグも旨味が減少して
いる気がします。

 やはり資本を持つクラブが優勝するよりも、知恵、育成で名を馳せたクラブが優勝して
欲しい。

 そう考えるのが人情のような気がします。
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レンジャーズ、破産申請を申し込む

2012-02-14 19:59:55 | 日記
 スコットランドから嫌なニュースが飛び込んできました。

 レンジャーズが破産申請の手続きを始め、10日以内に新しい出資者を見つけなければ
管財人の管理下に置かれるというのです。

 加えてレンジャースは英国税審判所と係争中で、60億円近いお金を追徴金として払う
可能性もあります。

 これらは今日のスポーツ・ナビが報道しています。

 近年リーガ・エスパニョーラの関係者が

 「このまま2強が独走するシステムを容認すれば、スペインもやがてSPLのように
  なってしまう。」

 と不安を隠さないように、SPLはその2強体制が常にリーグを支配する歪さで有名
でした。

 その2強に楔を打ち込む形で期待されたのが「ハーツ」でしたが、最近は景気の良い
話が聞こえてきません。

 対戦相手からすれば、レンジャーズとセルティック戦は、多額の入場料金が得られる
対戦でしたが、もしレンジャーズがこのまま

 「倒れて」

 しまうようであれば、セルティックの「1強」支配下になり、リーグの魅力は更に
低下する怖れがあります。

 今欧州はユーロ圏の国が共倒れにならないように、ギリシャ、ポルトガル、スペインの
動向を常に注目しています。

 かつて2強時代を克服するため、彼らスコットランドの両雄は

 「プレミア・リーグへの越境移籍」

 を志願しましたが、それは夢物語に終わりました。

 確かにプレミアに入閣できたなら、お金は工面できたでしょうが、逆にSPLの息の根
はその時点で停止していたかもしれません。
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Jリーグの移籍期間は何時から何時まで?

2012-02-14 19:48:41 | 日記
 Jリーグの移籍市場は何時が開始日で、終了日は何月何日になるのでしょうか?

 例えば欧州市場は夏の移籍市場終了日は8月31日、冬の移籍市場が元日から31日
までと明確ですが、Jリーグの場合、正直全くわかりません。

 最近ファンになった方や一般の方も、僕と同意見だと思います。

 今日2月14日、エスパルスが双方合意の上でリュングベリの退団を発表しました。

 つまりまだ移籍市場は閉じられていない証拠でしょうが、既に専門誌は2012シーズン
の選手名鑑の告知を行っています。

 ですから今日の段階で移籍が決定しても、その情報を誌面に反映させることができませ
ん。

 恐らく各誌のエスパルス担当者は、今頃大慌てで記事を書いていることでしょう。

 選手名鑑には間にあいませんが、本誌の方でその情報を掲載することは可能ですから。

 また清武がブンデスリーガのニュルンベルクに移籍する可能性があると、ドイツでは
報じられているようです。

 移籍金の額は1億2百万円と見積もられていますが、この話が事実だとすると、セレッソ
は徳島ヴォルティスから復帰した

 「柿谷曜一朗」

 でその穴が埋まると見通しているのでしょうか。

 セレッソは近年J1とJ2を行き来していましたが、この柿谷と清武だけでなく、乾と
香川という逸材を売却してきました。

 ドイツでは既にセレッソは、サンパウロやボカ・ジュニオルズのような

 「育成クラブの代名詞」

 と捉えられているのかもしれません。
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インテルが抱える問題の根底にあるもの

2012-02-14 02:09:18 | 日記
 ファンはクラブの結果が伴わない場合、すぐさま監督の交代を求めますが、必ずしも
低迷の理由が監督の手腕にあるわけではない。

 今季のインテルからはその姿が見てとれます。

 クラブが監督の臨む補強をし、入念な準備が出来る時間が与えられたにも関わらず、不振
が続けば監督も辞任を覚悟します。

 しかし希望する選手もおらず、全体練習に選手が揃わない。

 それで解任では、監督の立場がありませんし、何より監督のなり手が無くなってしまい
ます。

 インテルの場合、モウリーニョ退任後

 ラファエル・ベニテスからレオナルド
 レオナルドからガスペリーニ

 そして現在のラニエリと、この2年で4人の監督を雇っています。

 かつて「勝てない時代」のインテルは、監督が頻繁に変わることで有名でしたが、今
は当時に逆戻りした格好ですが、一番問題なのは

 「ベニテス政権」

 が短期で崩壊した、つまりモウリーニョ退任後の監督選びに根本となる理由があった
形になります

 今季インテルはヴィラス・ボアスに逃げられましたが、もしラニエリ政権が今季で潰えた
ならばミランやユヴェントスのように

 「新進気鋭」

 の若手指揮官を招いたらどうでしょうか。

 風通しの悪くなったインテルには、新しい風が必要でしょうし、やはり棟梁からその姿を
変えるべきです。
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ガスペリーニ、インテル時代を振り返る(2)

2012-02-14 02:00:18 | 日記
 ガスペリーニにとってオランダ代表の背番号10は、完全なる贅沢品でした。

 彼にとって必要だったのはサミュエル・エトーであり、スナイデルでは無かった。

 様々な媒体がこの点について随分と言及していますが、皮肉にも彼の残留が現在の
ラニエリ政権でも

 「諸刃の剣」

 となっています。

 ラニエリは十八番を4-4-2に求める指揮官ですので、この布陣では再びスナイデル
の居場所が消えてしまいます。

 ガスペリーニは希望選手としてヴィダルとナインゴランの2選手をあげ、パッツィーニ
の能力を認めながらも

 「エトーとミリート、そしてパラシオで世界に挑戦したかった。」

 と、率直に胸の内を語っています。

 彼は開幕戦でパレルモに敗れた瞬間辞任を考えたそうですから、クラブ、言い換えれば
選手を掌握できないから辞めるのではなく、自身の描くサッカーが形にならないからこそ
辞めようと思ったのです。

 バルセロナでグアルディオラが選手と共に、4-3-3、3-4-3と追い求めるサッカ
ーを追求する姿とは対照的です。

 実はバルサも会長のロセイが

 「セスクに60億円の価値は無い」

 と獲得の前に発言したのですが、そのセスクを見事なまでの活かしているグアルディオラ
の能力に、改めて脱帽です。
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