塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

なでしこ、羽田に凱旋する

2014-05-26 23:31:22 | 日記
 「魂こもっていないよ!お前ら代表選手だろ!」

 カリオカがよく日本代表がうわべだけ、言い換えれば小手先の技術だけに頼り、仲間の為に走り、観客席に陣取るファンと日の丸を無視するようなプレイを相当批判する姿を見ます・

 もし彼が岐阜の地で、中国とオーストラリアを破り、鮮やかに超然に立ったなでしこを見たなら

 「本当に素晴らしい!」
 「いい物を見せてもらったよ!」

 と拍手するでしょうね。

 なでしこの中国戦とオーストラリア戦、あれだけ僕たちが興奮したのは、岩清水のゴールが劇的という点は確かです。

 ただそれ以上に

 中島や有吉の懸命な戦いぶり
 主将に宮間、福元の周囲への心配り。

 そして川澄を筆頭に、選手皆が懸命に走り、体を投げ出し、厳しいフィジカル・コンタクトで地面にうずくまっても、誰一人相手に文句を吐かず、歯を食いしばって起き上がったこと。

 それはベンチが多かった澤も同様です。

 汗をたぎらせ、髪を振り乱しながら走り、脚を伸ばして相手の進軍を食い止めた選手達。

 皆が彼女たちの奮闘を胸に刻み、成長を味わえた。

 だからこそ健闘を讃え、盛大な拍手で讃えることこそ、今の僕たちに出来る敬意の表し方だと感じています。
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サッカーで好々爺はお払い箱か

2014-05-26 23:22:23 | 日記
 「検索世代」
 
 ゆとり世代だとかサッカーで言えば谷間の世代など、ある一定の時期に生まれた層を、メディアはその特徴や政治的背景を探り、総称を付けますね。

 20代前半の若者と、30代後半の僕では思想、歩みが異なるのは当然ですが、とにかく必要な情報、調べ物はすぐにスマート・フォンで見つけようとするその姿は正直空恐ろしい気配さえ感じます。

 僕が頼るのはインターネットもそうですが、旧来の辞書であり書物ですからね。

 ユルゲン・クロップやグアルディオラも若い指揮官になりますが、彼らよりも更に若い世代、例えばヴィンチェンツオ・モンテッラがイタリア国内で大きな去就を集めるのもわかります。

 最近まで現役だった彼、インザギもそうですが、世代間に渡る

 「意識のズレ」

 を極力最小限に抑えることができますし、より選手が話しかけやすい雰囲気はあるでしょう。

 本来ならばセードルフもその範疇なのですが、ミランの権力闘争だけでなく、彼が在籍時よりも確実に選手のネームバリューと実力が下降線をたどっている点も確かです。

 クロード・マケレレが監督になり、ジダンも古巣ボルドーから監督就任の打診を受けるなど、監督は確実に携帯世代に雇用を産もうとしています。

 一方でかつてのマッツオーネのように、

 「正直者の好々爺」

 が消えていくのもさびしい気がします。

 才能と名声とは裏腹に、バッジョが陰口を叩かれながら最後の地となったブレシャで、このマッツオーネと出会えたことを、彼は今でも最高の出会いだったと感じているに違いありません。

 一方でゼマンのように、頑固に生きる監督がいるのも確かですが。
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宮間あや、そのサッカーセンスの凄さ

2014-05-26 01:02:35 | 日記
 ワールド・サッカーダイジェストでお馴染み、スペインのヘスス・スアレス氏は常日頃

 「私ならイニエスタにバロンドールを投票する」

 と語ります。

 彼だけでなく、多くの識者が

 「アンドレスは既にジダンの域を超えている」
 「イニエスタほど、サッカーを知る選手は存在しない」

 とこのスペイン代表に敬意を払います。

 女子サッカーの世界では、宮間あやがこの賛辞を受けるべき存在だと、このアジアカップを通じて改めて理解しました。

 オーストラリア戦でも、コーナーキックを最初は左脚で蹴ろうとしてから、右脚に持ち替えた時がありましたが、それは時間を消費することだけでなく、オーストラリアを混乱させる意味合いもあったはずです。

 またパスひとつにしても

 1・長短のパスを的確に使い分ける
 2・パスの球速を変えることで、必然的にチェンジ・オブ・ペースが生じる

 という形が幾度も見られました。

 一つのパスに

 「焦らなくても大丈夫」「今が勝負時だよ」

 という宮間の意思が詰まっている、それが仲間に伝わり意思が浸透していく形になっていますね。

 澤が代表を退いた後は猶本や宮間で埋まるかもしれませんが、仮に彼女がアクシデントに見舞われた際の候補者は、正直いまだ誰もいないと思います。

 今は彼女が病気や怪我で離脱しないよう、祈るしかないのかもしれません。
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なでしこ、美しく勝利しアジア王者に輝く!

2014-05-26 00:53:26 | 日記
 前半30分あたりから、なでしこが魅せた美しいパスワークとポジション・チェンジ。

 結果論ですがあの時間帯で追加点が欲しかったですね。

 後半の方が危うい場面が多かったものの、決勝のオーストラリア戦で日本はもっとも均整のとれた、美しいサッカーでアジア王者に輝きました。

 佐々木監督としては川村をセンターバックで起用することは、熊谷が外れる時点から構想にあったのでしょうが、

 1・上背の高さ
 2・フィジカル・コンタクトの強さ

 と言う点で非常に効果的でした。

 福元、宮間など、多くの場数を踏んできた選手たちが、彼女のように日が浅い選手が疎外感を持たないように、丁寧に話しかけたと聞きますから、川村にしても菅沢にしても

 「将来彼女たちがこのヴェトナムで先輩から受けた恩恵」

 を、後輩に伝えて欲しいですね。

 今回は近賀、熊谷、大野、そして大儀見が諸事情で代表に加わる、もしくは留まることができませんでした。

 2015年はこの

 海外リーグの選手達
 アジアカップ優勝の選手たち
 なでしこリーグで勢いのある選手

 をミックスする形が多くなるでしょう。

 改めて感じたことは宮間と澤が海外ではなく、日本に留まり続けている事で代表招集に関する制約が少ないという利点です。

 佐々木監督は今日はゆっくりとすごすでしょうが、代表スタッフと共に今後は様子を見ながら招集選手と海外遠征の内容を煮詰めていくはずです。
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