普段関心のない人間を巧みに取り入れるために

　不思議と僕はプロ野球のドラフト指名生中継の日が休日になります。

　以前は東芝、今年は昨年に引き続気大正製薬がスポンサーとなり、会場ではラベルに１２球団デザインのリポビタンⅮが振る舞われます。

　毎年ＴＢＳが生中継
　その後、「お母さんありがとう」という指名までのドキュメント放送

　というように、スポンサーと視聴者をリンクさせた動きは、Ｊリーグも学ぶべき事柄かもしれません。

　例えばＪリーグ・アウォーズがテレビ中継されることはありませが、ドラフト中継が普段関心のない僕のような人間を夢中にさせることは、サッカー好きも考えた方がよいと思います。

　僕の言うテレビ中継は民放を指しますが、衛星テレビやケーブルテレビのない我が家では、翌日の新聞記事、スポーツナビなどの速報メディアが頼りとなります。

　もちろん、野球と比較してサッカーの方が明らかに勝っている点はありますよ。

　プロクラブが多いのだから、プロになれる選択は非常に多い
　大手スポーツブランドは、間違いなくサッカーに力を入れている
　フロントを目指して経営学を学ぶ人間が増えた

　これらは日本代表とＪリーグが生んだ賜物といえます。

　一方で広島カープに代表される

　新しいファン作り
　テレビ媒体を含む露出

　はＪリーグには検討の余地があると思います。

　２１００億円の放送権を得たことで、１ステージ制、優勝クラブへの賞金倍増など、新しい基軸も決まりつつありますが、リーグ閉幕後の話題作りと来季のリーグ整備も考えないといけませんね。

２０１６年秋、サッカーファッショントピックス

　トピックスその１

　ペナルティが長野パルセイロ・レディースのホーム最終戦となる今月２３日に、桃色の限定サンキューＴシャツを企画しました。

　限定１００枚で購入者は試合し終了後、ピッチに降りて選手たちと触れ合える特典付きであり、多くの希望者が存在すると思われます。

　今季かだいまらパルセイロはペナルティと契約を結んだわけですが、ファンもジャージ関連に関しては大満足のシーズンだったのではないでしょうか？

　トピックスその２

　ＦＣ岐阜は来期からニューバランスと契約します。

　ＦＣ岐阜はこれまでミズノ、ゴルと契約してきましたが、世界的認知度を誇るニューバランスとの契約は、Ｊ１昇格１０年目という節目という意味合いもあるとのこと。

　ニューバランスは山形、鳥栖と契約済みですが、岐阜との契約で更に日本市場を攻めてくる気がします。
　
　一方で琉球と鹿児島と契約するマイター、町田と契約するスヴォルメなど多くのブランドがしのぎを削る日本は、スポーツ・ブランドにとって非常に魅力的な市場なのでしょうか？

　トピックスその３

　マンチェスター・シティが移動着をディー・スクエアードに発注したことが話題とのこと。

　（フットボール・ウエブマガジンより）

　通常移動着はブレザーにトラウザー、もしくはスーツというのが一般的でしたが、オランダ代表やドイツ代表にように、ジーンズかカーディガンという軽装も多くなりました。

　シティもネクタイは着用ですが、城のスニーカーにデニム、ジャンパーというカジュアルである一方、品も保たれているということで、既に内外からかなりの注目を集めている様子です。

　日本でも夏場はドライポロが多いですが、さすがにデザイナーに依頼、ということはないでしょうね。

ウヰスキーも人間も熟成が必要だ

　僕はウヰスキーに精通していません。

　ただウヰスキーの魅力は、多種多様な存在価値にあると感じます。

　スコットランドに日本、米国など産地と蒸留所にも個性がありますが、何より

　「樽の中で熟成させる」
　「寝かせることで味の魅力を引き出す」

　ここが大切です。

　人間も齢を重ねれば、ほぼ間違いなく博識、謙虚、思いやりなどの人間味が増すはずですし、だからこそ読書や映画鑑賞の度合いが求められると思います。

　サッカーもそうですね。

　例えばボルドー時代のジダンは、良い選手、でした。

　プラティニの後継者という評判もありましたが

　「彼は精神的に弱いね」
　「ユヴェントスへの移籍が決まったが、果たしてやっていけるのか」

　という懐疑的な声が多かったことも事実です。

　彼はユヴェントスで名手になりました。

　リッピの下でデシャンとともに中核を担い、スクデットを獲得しますが、チャンピオンズ・リーグで優勝はできず、２００１シーズンのハンブルク戦で起きた頭突きは、大きな波紋を呼びました。

　レアルへの移籍で、彼は正真正銘の名手になりました。

　カンピオーネからフリオクラッセへ
　スティファノ、プスカシュと同列の存在へ

　念願のチャンピオンズ・リーグ優勝も果たしました。

　ウヰスキーが樽の中で味わいを増すように、ジダンも熟成を重ねて真の名手になりました。

　僕もより一層本を読み、サッカーを観察しながら、名酒が似合う男になりたいものです。

しがらみを振り払う勇気を持つ

　ウヰスキーに一番最初に関心を抱いたのは、１６年前の２０００年になります。

　学校を卒業して就職した創作居酒屋では、ワイン、ウイスキーを振る舞う形で、資料をいただいたことを覚えています。

　今思あ購入していますが、まだ格別なこれ、というものはなく、さまざまなブランドを試している最中です。

　その中で

　「ああ、キングギアの趣旨はこのようなものなのだ」

　と感じています。

　キングギアを主催する金子達仁氏は、サッカー・スパイクに限らず多種多様な競技のギアを特集する一方で、契約という名の縛りを壊してしまう意思があります。

　キングギアは東京ヴェルディの永井秀樹選手に複数のブランドのスパイクを履かせ、その感想を述べる

　「スパイク・ウオーズ」

　という目玉企画があります。

　ニューバランスは改善の余地がある
　ミズノはモレリアの完成度は高いが、ウエーブ・イグニタスの感触はいまいち
　アンダーアーマーはよくできている

　など、その意見は幅広く、他にはプーマにアシックス、アスレタにも言及しています。

　このように、一人のサッカー選手が契約上、そのブランドの範疇でしか意見を述べられないのに対し、この企画はそのしがらみを取っ払うって意見をいうという画期的なものです。

　ブランドからの評判も良いそうで、コラムも充実している、いま注目のサイトといえます。