塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

塩野作品から学ぶ年代に耐えるという意味

2018-02-03 19:45:11 | 日記
 「年代に耐えられるだけの品質」

 塩野さんがローマ、ルネサンス、キング・アレクサンドロスなど様々な歴史絵巻を執筆してきたことは有名ですが、その作品も常に時代に耐えられる、言い換えれば古草に鮮度を持っています。

 フィオレンティーナがあるフィレンツェがルネサンス、ローマのあるローマが共和制、帝政ローマの軸であったことは皆さんもご存知でしょうが、その誇り、息吹はきっと今でも人々の心に宿っているのでしょう。

 1970年代の作品が古臭くない
 2010年代の作品も新鮮さを保っている

 それは塩野さんが年齢を重ねていても、その感受性が衰えていないことを意味します。

 サッカーも同様です。

 日本なら釜本
 イングランドならばチャールトン
 ポルトガルならエウゼビオ

 どの国にも過去の名手がいますが、その功績はいつまでも色あせることなくその国を代表する象徴として認知されています。

 そして同様に日本のカズ、イングランドのルーニー、ポルトガルのフィーゴなど自分たちが敬愛した選手たちを凌駕する選手が出現し、更に2010年代の今、久保、ハリー・ケイン、ロナウドなど新しい星が活躍しています。

 彼らもまた、未来の名手たちから

 「僕がどれだけ彼のマネをしたか、それは数えきれないよ」
 「本当に彼のプレイが好きだった」

 と賞賛されるはずです。

 塩野作品は年代ごとに活躍した武将、政治家が搭乗しますがそきに塩野さんならではのセンス・オブ・ヒューモアが現れています。

 そして同時に長いイタリア暮らしの中で、さすがの塩野七生もイタリアのいないワールドカップは想像できなかったのではないかと想像するのです。
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僕が権力を持ちたいと感じた際の心境

2018-02-03 19:33:53 | 日記
 僕は権力者になりたいと通常、全く思いません。

 ただ先日、一度だけ権力を握ることができたらと思うことがありました。

 それは最新号の文藝春秋が、小泉進次郎氏と塩野七生氏の対談を掲載したことにあります。

 僕は塩野作品を幾度も読み直し、その作品から様々な事柄を感受してきました。

 立場が違いすぎることは放っておいて、僕も進次郎さんと同じように塩野さんを敬愛しているのだから、羨ましい、俺も気分は同じなのに嫉妬に似た感情を抱きました。

 僕が権力が欲しいと思うのは、名声やお金の問題ではなく

 1・自分が敬愛する人物に会える、話す機会が得られる
 2・あなたの作品を敬愛してきました、と伝えられること

 が出来るためです。

 塩野作品の一番の最新作、と思って購入した新潮文庫「想いの軌跡」、これは以前の作品を文庫化したもので、僕の思い違いでした。

 でも、僕にとっては

 塩野七生の作品を買える体験
 自分に贔屓の作家がいることの楽しさ

 を得る方が遥かに大事なんですね。

 サッカー選手は本当に休まる時間がなく、日々の練習をこなすだけで精一杯だと思います。

 とくに新入団選手、移籍してクラブの方法を見極めている最中の選手にとっては、ファンの声が重荷なるかもしれません。

 それでも、笑顔とまではいかなくとも、手を振る、会釈するくらいの心の持ちようはあってほしいですね。

 ファンはあなたに会えたという時間をいつまでも覚えていると思います。

 その会えた時間がファンのやる気につながり、結果として選手の皆さんに還元されるからです。

 この「想いの軌跡」は1975年から2013年までの世界を振り返っていますが、それ以後の世界を塩野さんがどのように捉えているか、を知りたいですし、何度も読みたいと思える日本人サッカー・アナリストも不可欠と言えます。
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改めて感じるナイキとアンダーアーマーの個性について

2018-02-03 11:08:40 | 日記
 ナイキがアディダスやコンバースなど、先輩企業を凌駕することができたのは、伝統に縛られない個性を発揮できる、後追いの立場にありました。

 ナイキはサッカー分野でも当然後追いであり、プーマとアディダスの遥か後ろから追いかけねばなりませんでした。

 1994年のワールドカップ、ナイキと契約す国はまだ無かったものの、この時点でスパイク契約はブラジルのロマーリオ、イタリアのマルディーニなど既に有名どころがおり、ナイキの高品質が証明されていました。

 後発を新参者と考えるならば、その着眼点がナイキらしいといえました。

 ドライ・フィットの考案
 ロナウジーニョのスパイクにはシューレースガードを付ける
 マーキュリアルに代表される、超軽量スパイクの開発

 そして現在どのブランドでもおなじみとなった、スパイクのカラー化もナイキが先鞭をつけています。

 プレジデントの2018年1月15日号において、アンダーアーマーの株価が下落したという記事がありましたが、アンダーアーマーが過去のナイキのような独創性が感じられることは確かです。

 少なくとも、スパイクの甲にジッパーを取り付ける、プロテインを開発して販売する、という案は無かったですよね。

 北米市場ではすでにトム・ブレイディ、ステッフォン・カリーとの契約で一定の成功を収めていますが、世界規模で観ますとナイキにはまだ差を付けられています。

 メンフィス・デパイはワールドカップに参戦しませんし、スパーズもナイキと契約しましたね。

 今後は下記の2点

 ナショナルチーム、クラブチームとの契約でアピール
 契約選手をどう選出し、その個性をどう浸透させるか

 がアンダーアーマーに求められる気がします。
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