塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

手紙の持つ効果を思って

2021-01-04 22:11:56 | 日記
 黄熱病を最後まで研究し、その病の前で他界した野口英世。

 実は当時の顕微鏡では黄熱病の病原菌を確認することが困難だった、と言う側面もあるようでワクチンの開発が遅れたと聞いたことがあります。

 医療機器もサッカースパイク同様、日々進化、発展しているおかげで僕たちが重大な病に侵されても、一命を取り留めることができているわけです。

 彼の母親である野口シカは、自分の不注意で息英世が誤って囲炉裏に堕ち、腕を火傷し使い物にならなかったことに負い目を感じていました。

 今も昔ほどではありませんが、女性が役職に就く機会は多くないうえに

 「女は4年制大学ではなく、短期大学で十分だ」
 「事務職は女性向だよね」

 と失礼な意見が飛び交っています。

 女がサッカーするの?
 女が野球するの?ソフトボールでいいじゃん

 というのも、侮蔑的な見方ですよね。
 明治の時代はさらにひどく、英世の治療費、家族の生活費を捻出するためにシカは、男性でもやらないような重労働に日々費やし、お金を得ようとします。

 当然「学」はなく、ひらがなすら満足に書けません。

 その母が息子にあてた手紙

 はやくきてくたされ
 はやくきてくたされ
 いしょのたのみて、ありまする
 にさむいてわ。おかみ。
 ひかしさむいておかみ。しております。
 きたさむいてわおかみおります。 
 みなみたむいてわおかんておりまする。

 これは松浦弥太郎著「今日もていねいに」文庫版125ページからの引用ですが、これほど心に響く手紙はありません。

 今、日本にはJリーグだろうが一般企業だ老が多くの外国籍の方が奮闘しています。

 彼らを使い捨てのようにしてはいけませんし、同時に日本代表の選手が男女問わず、海外で奮闘する姿をみると、インターネットやテレビ電話の利便性を痛感します。

 同時にかつて

 海外に出向くことは、本当に今生の別れであった
 手紙こそが最良の手段であった
 不便なやりとりだからこそ、相手を思いやれた

 のかもしれません。

 僕は手紙を書く相手がいませんし、恋人にラブレターを書くこともまず無いでしょう。

 それでもうちの母が言う

 「自分が腹を痛めて産んだ子がかわいくねえだか」

 という悲痛な叫びには同意しますが、それすらできない現状があることも事実。

 その事実をサッカーが掬い上げ、改善の糸口にならないかと毎日考えています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メソッドという名の流行

2021-01-04 20:03:12 | 日記
 強化方針を「メソッド」と呼ぶならば、メソッドに完全無欠はありませんよね。

 例えばユヴェントス。

 2017年に刊行されたサッカー批評87号の巻頭特集は「ユーべ・メソッド 世界最強の教科書」とあります。

 翌年世界中が仰天したCR7の移籍が実現しますが、サッカー批評はその前年に、サイゲームスとのスポンサー・シップ、指揮官マッシミリアーノ・アレグリなど、ユヴェントスの環境について言及しています。

 一方で2020年11月5日号のワールド・サッカーダイジェストスト。

 巻末のジャーナリスティックのコーナーにおいて、「ユヴェントスが抱える困難の裏側」という題も無の下

 パラディッチCFOの手腕
 監督未経験のアンドレア・ピルロを指揮官に指名
 そもそもアレグリからサッリへの指揮官交代は適切だったのか

 など、興味深い考察がなされています。

 勿論、アントニオ・コンテ、マッシミリアーノ・アレグリ時代には、現在インテルで陣頭指揮を執るジュゼッペ・マロッタが控えており、パラディッチは彼の下で研鑽を積む時代でした。

 マロッタはインテル、ユヴェントスの前はサンプドリアにいたこともあり、中規模クラブ、ビッククラブにおける資金流用、選手獲得術などあらゆることを知りつくしていました。

だからこそインテルは、マウロ・イカルディをいとも簡単に戦力外にできたのでしょう。

 それは知ってたるコンテが就任の際、前任者の十八番であった

 「ラジャ・ナインゴラン」

 をカリアリに移籍させることで、自分らしさを通そうとしたことも同様なのでしょう。

 レアルですらアザール、ヨビッチという資金を費やした選手が思うように行かない場合があるのです。

 資金規模で劣るクラブが錬金術を生めば、皆があやかりたいと思うのは当然ですが、そこに即効性100%は存在しない点も考慮すべきでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プレミアリーグとJ1の実力差を考えてみました

2021-01-04 19:30:09 | 日記
 2020シーズン最後となるヤマザキ・ルヴァンカップは、2-1でFC東京が柏レイソルを下し、通算3度目の優勝を成し遂げました。

 リーグカップ優勝クラブは、コパ・スダメリカーナ優勝クラブと「スルガ銀行杯」を過去戦っていましたが、ここで思うのが現在のJ1と欧州各国リーグとの「差」です。

 2018年、名古屋グランパスエイトは、ワールドカップに参戦しても不思議ではないと囁かれた、ブラジル代表FWジョーをコリンチャンスから獲得します。

 この年は最終的に

 フェルナンド・トーレス サガン鳥栖
 アンドレス・イニエスタ ヴィッセル神戸

 という有名選手がシーズンが始まると移籍しますが、開幕前最大のビッグネームは間違いなくジョーでした。

 彼が移籍初年度から得点王になったことで、改めてブラジル出身選手の実力が把握され、翌年はフロンターレがレアンドロ・ダミアンを獲得して驚かせることになります。

 ただ、ジョーはCSKAモスクワ、マンチェスター・シティと渡り歩く中で、シティでは21試合出場で1得点しか奪っていません。

 まだ若く素質はあったものの粗削りで、ポルトガル語、ロシア語、英語の違いや冬場の酷寒など、彼が経験した逆風は相当だったでしょう。

 ジョーがJリーグにやってきたとき、既に2014年ワールドカップにもエントリーし、熟練者としての移籍となったわけです。

 それでもプレミアでは1得点の選手が、日本では(難解な日本語、名古屋の蒸し暑さ)初年度から得点王と言う「差」を見ますと、やはりJ1とプレミアの差は、守備力でも攻撃の構築でも相当開きがある。

 と感じるべきでしょう。

 まだ日本では移籍市場がこれから本格化するわけですが、フロンターレを筆頭に潤沢な資金があるクラブには、バイエルンやチェルシーのような、思い切った補強で僕たちを興奮させてほしい。

 そう思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

改めて思う相手に敬意を払うこと

2021-01-04 19:16:14 | 日記
 僕、今日1時間残業したんですね。

 僕は職場で残業している方が帰宅する際は、出来る限り

 「助けていただきありがとうございます」
 「本当に助かりました」

 と言葉にだしている「つもり」です。
 
 本来、残業に充てている時間はその方が自分のために使える時間を、「自己犠牲」として出してくれているわけです。

 僕は友達がいないけれども、最低限の敬意は勤務先で払っているとは思いますが。

 ただ、僕が今日残業しても責任者は

 「残っていただきすいませんでした」
 「本当にありがとうございます」

 と言うねぎらいではなく、ごくごく簡単な「お疲れさんです」という具合で、僕は敬意を払おうとしているが、どうやら敬意は僕には贅沢品らしい、ということに改めて気づきました。

 日本代表選手が基本海外リーグの選手で固められている点に対し、森保一日本代表監督に物申したいと思う方はいるでしょうね。

 ただ、森保監督は代表合宿中に選手が負傷を負った際は、自分が選手のクラブ先まで出向き、謝罪し怪我の敬意や対処方法について言及していると聞きました。

 監督が周囲への配慮を忘れないということは、洞察力に優れている、という証ではないでしょうか。

 だからこそ監督は国内だけの経験、選手たちの多くが海外と国内、両方を経験しているという矛盾が生じても、選手たちは森保さんを信頼できると考えます。

 日本代表監督がヴァイド・ハリルホジッチ、フィリップ・トルシエのような、どこか独善的な指揮官に率いられていた際は、どこか風通しが良くなかったように感じます。

 しかし、西野、森保体制ではそんな風には見受けられません。

 日本ならばザッケローニ、スペインならばデルボスケがそうでしたが、代表監督は柔和で選手が顔色を気にするようなかたちであれば、良い成果は得られないように思えてなりません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする