ショーン・コネリーとケイリー・グラント
前者はスコットランド、後者はイングランドを代表する俳優として知られ、多くの映画に登場し、映画監督から重宝されてきました。
共通点として彼らは
生家が貧しく、学が高いわけではない
しかし、自分に似合う衣装や着こなしを必死に学び、華麗で優雅な着こなしアクションをこなせるようになる
という形なんですよね。
特にコネリーは、007に主演する際「アンソニー・シンクレア」という一流の仕立て職人と出会い、軍服の要素を加えた美しいスーツをいかに纏うべきかという難題を克服します。
グラントは顔が大きいことを自覚し、タブカラーのような小ぶりの襟シャツで登場、女優たちを引き立てました。
彼らにとって銀幕は、稼ぐことの手段であり、同時に自分を最大限にさらけ出せる貴重な場所だったのでしょう。
中米では大リーグの選手になること
北米ではバスケットボールかアメリカン・フットボールのドラフト指名を受けること
アフリカではプロサッカー選手になるため、欧州を目指すこと
貧しい家庭の子供たちは、俳優や歌手も魅力でしょうが、選手になって稼ぎたい、片親であるハンディを克服したいと考えますね。
日本でもプロ野球ドラフトにひっかかるため、懸命に汗を流す選手がいますが、ドキュメントではそれらの多くが片親であったり、働きながら学んできた選手が多い様子です。
Jリーグにはまだそこまでの救済的発想はないのかもしれません。
ただすくなくとも60クラブのプロと裾野の広いアマチュアを考えれば、サッカーで稼ぎたいという要求は、以前よりも近い位置にあるのではないでしょうか。
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