塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

講談社文庫「ミチクサ先生」を再読しています

2025-01-13 22:05:52 | 日記

 夏目漱石の人生を小説、単行本となった伊集院静の作品「ミチクサ先生」

 

 講談社文庫では上巻・下巻の2冊で刊行されており、読み通すのが難しいという印象が強いのですが、実際はそんなことはないですよ。

 

 僕は友人や恋人など、人間関係に希薄な人生ですが、この小説を読みますと

 

 恩師と出会うことの意味合い

 友情と現在ではある意味で陳腐に思える感情が、明治時代にはもっと色濃い

 

 ということがわかります。

 

 正岡子規と夏目漱石が互いに敬意を払うこと

 漱石の足跡を追い、自分の糧にした寺田寅彦

 

 など、伊集院静の文章は、彼らの心情を損なうことなく筆を進めます。

 

 漱石は、自分では意図しないものの、多くの後継者を作ったとあります。

 

 先に記した寺田寅彦はその代表格ですが、案外グアルディオラも自分の意志とは関係なく、自分の練習方法、戦術を意識した指揮官を生み出しているのではないでしょうか。

 

 彼自身はFCバルセロナ在籍時のヨハン・クライフ、そしてファン・リージョに大きな感銘を受け、同時にイタリア、メキシコに移籍し

 

 スペインとは異なるサッカーの風景

 攻撃のためには守備の意識が不可欠だからこそ、イタリアへの移籍を決断

 

 したわけです。

 

 その大きな財産が現在の糧になっていますが、グアルディオラの本当の功績は、自分の後を追い邁進する新しい指揮官たちを生み出していること、かもしれませんね。

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