塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

土台作りとなまじ金があることの愚かさ加減

2018-02-27 01:41:31 | 日記
 アレックス・ファーガソン退団後、補強のポリシーが無く節操なく選手の入れ替えをしているユナイテッド、今度は100億円以上費やしたポール・ポグバが今季で退団と見られています。

 モウリーニョの2年目は抜群に強い
 一方で今季のユナイテッドは手堅いのではなく、手堅すぎる

 とまで囁かれる始末ですが、隣人のシティとは根幹が異なるのですから一方的にモウリーニョを批判出来ないと感じます。

 シティ陣営はいつでもグアルディオラが到着しても良いように

 エティハドの横に大規模なスポーツ・コンプレックスを建設
 ブルイネやスターリングなど、アグエロやシルバに問題が起こっても対応できる選手層

 を築いてきました。

 グアルディオラは過去、ウクライナ代表のチグリンスキの獲得で痛い目を見ているように、必ずしも彼の目利きがすべてではないことを既に証明しています。

 その補佐役がベギリスタインであり、フェラン・ソリーアノになるわけで、バラバラに動ている印象が強いユナイテッドとはこの点が異なります。

 良質の作物を育てるには良質の畑が必要ですが、そこには水をやる、雑草や石ころを取り除くという地道な作業が待っていますが、シティはその土台作りをグアルディオラ就任時に終えていましたよね。

 ユナイテッドはファン・ハール政権の遺産がまずマイナスの要素であり、モウリーニョがいかに巧みな手腕を持ち、短期決戦に強いと言えども、これでは分が悪いのは明らかです。

 モウリーニョが手堅すぎる、ルカクやイブラヒモビッチなどの体格、パワーを最大限活用しているのは、この土台が無い中で最善と考える戦術がこれだったというのは正直なところでしょう。

 PSGはムパッペをバルセロナに送り込み、見返りとしてコウチーニョを獲得、そのコウチーニョを失ったリバプールはバイエルンからハメスを獲得したいという思惑があるようです。

 ユナイテッドが868億円
 レアルが866億円

 と統計上では売上数の2トップにあげられているわけですが、なまじ金があるのもいけないように感じます。

 中規模クラブならが潔く「結構です!」と言える面がビッグクラブにはない、そこが最大の欠点、なのかもしれません。

 ユナイテッドの場合はメンデスとライオラの関係もあるのでしょうが。
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為政者がサッカーを巧みに利用するのはなぜか

2018-02-27 01:24:27 | 日記
 塩野七生作品を読んでいますと、エドワード・ギボン、モムゼン、トインビー、そして日本からは小林秀雄などの著述家の名前が確認できます。

 自分が敬愛する作家が影響を受けている、執筆にあたり書籍を目に通しているという作家は、洋の東西問わず著作を読んでみたいと思いますよね。

 贔屓の作家が贔屓にしているならば、その作品を読んで学ぶことがきっとある、という信任が自分に芽生えるわけです。

 彼らは帝政時代のローマ、オスマントルコや十字軍など歴史を丹念に研究しているわけですが、もし当時からサッカーという競技が存在したならば、為政者として彼らはサッカーを統治と領土拡大のために利用したでしょうか。

 オスマン・トルコはスレイマンとマホメッド2世
 帝政ローマならはカエサル以降の皇帝たち
 十字軍を代表する指揮官英国王リチャード

 ワールドカップは国対国の代理戦争とまで囁かれることがありますが、僕は当時もしサッカーという概念があったならば、為政者たちは巧みに利用し、物価の上昇や飢饉など災害やアクシデントから目を背ける材料にしたのではないか。

 と想像します。

 例えば中国が国家レベルでサッカーを押し上げている一方、中国経済が活発なのか予断を許さないのか、わからない側面があります。

 例えばドイツ代表に出資しているスポンサーにベンツがありますが、ダイムラーの株式10ポーセントを中国企業の「吉利」が取得したことが日本でも話題になっています。

 習近平国家主席が年齢制限を撤廃し、主席として今後も君臨するならば、サッカーはより国家の最重要事項であり、アリババやワンダなど欧州サッカーにより投資する企業が増加すると思われます。

 一方で地方の貧困から国民の目を逸らすには、サッカーとワールドカップ、そして十八番の卓球しか残されていないのかもしれません。

 中国企業からの支援を途絶えた瞬間、アトレティコなどは一気に沈没する可能性すらあるのでしょうが、隣人の凋落を笑うレアル。マドリーも財政は他人事ではないことにリーガの問題が見えてきます。
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カタール、ワールドカップ開催は不可能か

2018-02-26 01:00:08 | 日記
 ワールドカップは過去
 
 1・第二次世界大戦の影響で1938年から50年の間は開催されず
 2・1986年はコロンビアで開催予定だったが、大地震に見舞われ断念。メキシコが1070年に続き開催国となる

 という事例があります。

 ですからマラドーナの戴冠は、メキシコではなくコロンビアだったわけですね、本来の趣旨ならば。

 勿論1962年のチリ大会も直前まで開催が危ぶまれましたし、直近の2010年、2014年もストライキ、建設問題、交通手段など様々な点が指摘されながらも、開催がはく奪されることはありませんでした。

 しかし、劣悪な労働環境やサウジアラビアなど周辺国のとの関係悪化、何より票をいじっている可能性がある点で、カタール開催が

 1・1966年以来となるイングランド開催 
 2・1994年以来の米国開催

 に変更となる可能性があるそうです。

 現在のトランプ政権を見れば、恐らく米国での開催はないと思います。

 1993年のアジア最終予選、サダム・フセインとイラクが禁句であった米国入国を考慮した形で厳しい判定がイラク代表に下されたという事実が本当であれば、入国審査が厳しい上にサッカーに関心のない大統領の熱意は、さほどではないでしょう。

 まだ英国開催の方に余地が残されていると感じます。

 カタールの思惑がパリの思惑であれば、英国開催はアル・ケライフィは歓迎するでしょうが、ネイマールをそれまでPSGに引きとどめておく算段はあるでしょうか。

 それ以上にカタール開催がはく奪となれば、カタールが周辺国家だけでなく世界規模で頼りない国とみなされてしまいます。

 ネイマールの獲得は当然ビッグイヤーの獲得のためですが、それ以上にパリでカタールを浸透させるためと指摘され、ワールドカップのはく奪が実現すれば、アル・ケライフィの考えが根底から崩れ落ちてしまう。

 そんな予感もあります。
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サッカーの世界で顧みる父親の愛情

2018-02-26 00:49:48 | 日記
 ブラジル代表のラフィーニャ・アルカンタラは

 父親がブラジル代表マジーニョ
 兄がスペイン代表チアゴ・アルカンタラ

 であり、兄と同様に負傷に悩む時期が続きました。

 外国籍にも当てまりますが、スペインとイタリアでは生活習慣はおろか、サッカーに関する概念がまるで異なるため、同じ南欧でありながら適応するのが難しいことで知られています。

 2003年ミランに移籍したリバウドはバロンドール受賞者であることを忘れてしまうような低調ぶりであり、ミランはほかにも

 フェルナンド・レドンド(レアルから獲得)
 ハヴィ・モレノ(アラヴェスから獲得)
 リカルド・オリヴェイラ(ベティスから獲得)

 などの選手がその価値観の苦しみにもがきました。

 ラフィーニャはルーツはブラジルにある一方、その長い故障歴がインテルのファンからすれば気になるところでしょう。

 しかし、兄のチアゴと共に彼は父親の細やかな愛情に恵まれてもきました。

 ジダンが息子に自分の苗字ではなく、妻の「フェルナンデス」を名乗らせているのも、ジダンという名前がサッカー界では突出しており、自分の息子のプライバシーだけでなく、穏やかな環境で練習できるようにという、配慮があるためでした。

 マジーニョは1994年米国ワールドカップ優勝時のブラジル代表であり、この大会中に誕生したベベトの息子マテウスは世界中が祝福した、まさに軌跡の男子です。

 マジーニョがスペインに移住しても

 「偉大なるマジーニョの息子」

 というからかいから子供たちを遠ざけるために措置が、ジダンと同様に苗字を母方の物にする、しかし国籍の判別は彼らにゆだねる、というものでした。

 ちなみにベベトの息子の名前、マテウスは当然ロタール・「マテウス」から拝借していますが、このドイツ語の響きがブラジルでは「ピン」とこないことも大きかったはずです。

 サッカーでは東芝のように

 「ピンと来ちゃった!」

 では困ることがいくらもでもある、という事例でしょうか。
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底辺を満たすためのトップ・オブ・トップの意義

2018-02-26 00:37:38 | 日記
 ピラミッドの頂点に立つ「トップ・オブ・トップ」が結果を出せば、必然的に下の階に大きな刺激とやる気を与えることが、今回の冬季五輪で改めてわかりました。

 長野県は軽井沢にカーリングの施設がありますが、しばらくの間は満員御礼は間違いないでしょう。

 またカーリング女子代表が銅メダルを得たことで

 彼女たちが口した果物への問い合わせ
 サポートしてきた味の素、ミズノへの注目度や株価指数

 などにも関連記事が今後多く見られそうです。

 トップが勝てば下の世代にやる気が生まれる
 やる気があれば自主練習が可能になり、優勝が更に近づく
 彼らの勝利が更に底辺拡大を導く

 という、何だか「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、ピラミッドがより強固な物に変化してゆくでしょう。

 グランパスエイトとガンバが開幕戦で10代の選手が起用されましたが、なるほどプロとしての立場に年齢は関係ないのでしょう。

 現在のJ1で一番コスト・パフォーマンスが高いのは、恐らくグランパスエイトのガビリエル・シャビエルだと思いますが、彼のパスワーク、フリーキックは若い選手が盗むに値すると思いますね。

 ジャンフランコ・ゾラが若き時代、マラドーナの後ろ姿を追いかけ、ナポリ、パルマ、チェルシー、カリアリのいずれでも大きな経緯を集めたように、自分にとって不可欠な技術は「正しい」形で習得せねばなりません。

 ただ若い人々に伝えたいのは、人間は万能ではないし、相性が悪い事もあれば輝けない場所もあるということです。

 ゾラも代表とワールドカップでは思うように活躍できず、マラドーナも麻薬、過食で死にそうになったことはいくらでもあります。

 ただ、プロであろうがなかろうが、自分自身と対峙する時間を持つことは極めて大切であり、僕はこのブログと向き合うことがそうである、と言えますね。
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