蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

台本脱稿

2011年11月09日 23時12分20秒 | 日記
昨日、脱稿する予定だったシアター・ワークショップの
発表会用の台本を、一日遅れの今日、書き終えた。
スタッフさんに参加者への郵送をお願いし
実行委員長のM君に音楽CD製作を依頼。
これで、今週末の稽古準備はOK。

ふぅ…

昨日は市民劇場の例会で
今月は、私の所属するサークルが運営担当のため
何らかのお手伝いをする必要がある。
通常、仕込み・バラシをお手伝いさせてもらうんだけど
今は、肩痛がちっとも治らないため
運搬をして悪化すると目もあてられないので
今回は、役者さんへのインタビューを
担当させていただくことにした。

今月の例会作品は

 文学座 「殿様と私」
 作/マキノノゾミ  演出/西川信廣
 出演/加藤武・たかお鷹・寺田路恵 他

インタビューをしたのは
来年で役者歴60年になる加藤武さんと
文学座に入団して10年になる松山愛佳さん
お話しを伺う中で、加藤さんは

 役者として大切なことは
 初心忘れるべからず

と仰っていた。

祖父とお父さんが前進座の大スターだった松山さんは
小さい頃からずっと舞台を観て育ち
役者になるのが当然だと思っていたそうで。
姿が美しく、非常に特徴のある声
そして何よりも品があって
女優さん、という感じの人だった。

何の迷いもなくまっすぐに役者道を歩んでいる
そんな役者さんでした。

芝居の内容は

  維新後、急速に西洋化する日本になじめずにいた殿様が
  ひょんなことから鹿鳴館の舞踏会に参加することに……
  そして、ダンス修行が始まるのだが…
  新しい時代の波に戸惑いながら懸命に生きようとする人々を
  笑いと涙で描く傑作喜劇

コメディ的要素も多分にあり、笑える舞台だったが
考えさせられる部分も多い芝居だった。

今、巷で激論が戦わせている「TPP問題」とも
似通ったような時代背景があり
古き良き日本を思い浮かべながら
今後の米国との関係を再度考えるには
タイムリーな作品だったなぁ。

全体的には、久しぶりに芝居らしい芝居を観た、という感じ。
実は昨日は、毎度のことながら稽古と重なっていて
観劇をあきらめて、稽古に行こうかとも思ったけど
文学座の芝居はどうしても観ておきたかった。
うん!団員に迷惑をかけたけど、観て良かった!

文学座の杉村春子さんと太地喜和子さんは
若い頃、目標としていた女優さん。
特に杉村さんの所作の美しさは絶品だった。
今日の舞台も、所作の美しさが際立っていたし
ベテラン陣の存在感は流石だった。

好みはあるだろうけど、私はやはり
きっちりと稽古を積んで作り上げた芝居が好き。

夢幻の団員も、積み上げていく稽古が出来るようになると
進化が早くなるだろうなぁ―