蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

津波てんでんこ

2012年02月27日 19時02分48秒 | 日記
S新聞朝刊「楕円の思考」欄に掲載されていた言葉

  津波てんでんこ

「てんでばらばら」は知っているけど
これは聞いたことがない。

どんな意味なんだろ?

  津波が来たら、取るものもとりあえず、肉親にも構わず
  各自てんでんばらばらに一人で高台に逃げろ

という意味なんだって。

これ、岩手県の三陸海岸地域に伝わる津波防災伝承だそうで。

他に

  命てんでんこ

という言葉もあるとか。
「自分の命は自分で守れ」という意味らしい。

昨年3月に発生した東北大震災の時、この言葉に反して
自宅に家財道具を取りに行ったり家族を迎えに行ったりして
結果津波に飲み込まれるケースが各所で発生。
他方、釜石市立釜石東中学校では「津波てんでんこ」を基に
生徒たちが教師からの指示も待たずに各自高台へと避難した。
その結果、校舎が津波に飲み込まれたにも関わらず
登校者全員の無事が確認されたそうだ。

肉親や周囲の人を気にせず、自分だけ逃げるというのは
一見、自分勝手で利己主義にも思える。
最近よく耳にする「絆」という言葉とは
正反対のようにも思えるが
この「津波てんでんこ」は絆を断ち切れということではなく
互いに「信頼」して、各自自力で避難しよう、ということのようだ。

Wikiには

  自分自身は助かり他人を助けられなかったとしてもそれを非難しない、という不文律

と記されている。

この言葉、明治時代には既にあったようで
1933年に発生した昭和三陸地震の津波時には
この伝承により助かった人が多かったようだ。
しかし、昨年の津波では、亡くなられた方のうち
6割強が60歳以上で、災害弱者の救済のために
逃げ遅れた人も多かったようで…

昭和の頃と、住民の年齢層が大きく変化し
被災地の議会では、この「てんでんこ」について
議論が始まっているとか。

捉え方次第…か…
救助できれば良いけれど、相手を救えず
自分も命を落としてしまったら…

判断基準をどこに置くか…だね。
少なくとも、子どもや若者にはてんでんこに逃げてもらいたい。
と、私は思うが。


ところで、日本語を知らない若者が多いのは何故かな?
本や新聞を読まないから?
けど、そんなにたくさん本を呼んでいなくても
知っている子は知ってるんだよなぁ…
違いはどこなんだろ?

昨日、MAで「ことわざ」エチュードをやってみたんだよね。

お題は

  朱に交われば赤くなる

これ、簡単で有名な「ことわざ」だよねぇ。

けど、半数くらい知らないメンバーがいて、びっくり!
年齢層が若かったから?…とも思ったけど
それにしてもねぇ。

ん?
ことわざって、いつ覚えたんだっけ?
うーん…
学校で教わったっけ?
四字熟語は、中学・高校で覚えたような…
じゃ、ことわざは?
どうだったっけ?

「ことわざ」や「四文字熟語」って面白いし
イメージで教訓を覚えるには
もってこいだと思うんだけどなぁ~

大切な日本語がどんどん失われていく…
という危機感を感じる出来事でした…