蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

初☆飯山公演!仕込み開始!! #奇想 #山月記 #中島敦 #演劇 #夢幻工房

2019年03月09日 02時19分40秒 | 日記

朝10:00、座布団をお借りしてから
劇団員ケンジ、まゆりん、さりあと共に
飯山市に向かって出発!

と言っても、各自マイカーで(^-^;

今回の本公演はトラックをレンタルせず
マイカーのみで道具を運搬している。

我が家のスクラム(軽バン)が大活躍。

平台2枚の他に、この高さ2.3mもあるパネルも積載できちゃう。

 

このパネル、大工の棟梁Sさんに製作していただいて
実は組み立て式になっているのだ。

今のところ全く歪むことなく
大活躍してくれている。

Sさん、流石です!!

いつも本当にありがとうございます!!!

まゆりんの車には衣装や布類が
サリアの車には小道具類が
ひしめき合っている。

そんなわけで車3台が連なり、イザ飯山へ!

私はすっかり高速道路で行くつもりでいたんだけど
ナビによると高速と下道の差が僅か5分と聞きビックリ!

しかも長野中心部~飯山市は45分程度で着くらしい。

90分ぐらいかかる感覚だった私は唖然(^-^;

10数年前までは、下道で飯山方面に行くことが多かったが
最近は飯山や信濃町に行くとき、いつも高速を使ってた。

まあね、我が家は長野市の南側だし
長野インターが近いから・・・

・・・これからは節約しよ・・・

飯山に近づくにつれ、雪景色に変わっていく。

11:00過ぎ、なちゅらに到着!

駐車場は一面雪!

周囲を見渡すと白銀の世界♪

きれいだねー

なんていってる場合ではなかった(^-^;
本番が雪だと客足に影響が・・・

天気予報による午後から雪がやんで明日は晴れ。
本番の日曜日もお天気のようだ。

良かった\(^o^)/

にしても・・・

はあが早すぎたわー

集合は13:00、つまり13:00にならなければ
ホール内に入れないのだ。。

ひとまずイケダさんに挨拶して・・・

あ、ゲスト出演のイケダさんは
なちゅらの技術スタッフさんでして
今回もホールを下見した時や
手続きなど、色々と助けていただきました~

そして今日からもちゃっかり色々と
助けていただくつもりでいたりする(笑)

イケダさん、会館スタッフの皆様、よろしくお願いします!

よし!

13:00まで、ゆっくりランチができるねー

ってなわけで、先日TVで紹介されたイナリ食堂へGO!

ところが・・・

既に駐車場がいっぱいで3台駐車することができず・・・

TV効果かな?

で、イケダさんから聞いた「なかまち食堂」へ向かうことに。

 

昔ながらの食堂と言う感じ。

大盛だー

私は全部食べ切れず、若者たちにおすそ分け。

ご馳走様でした~

この食堂の名前が公演中に飛び出したのは
このランチが引き金(笑)

12:50、再びなちゅらへ。

あ!既に長野三光スタッフさんが到着してる!!

ゆっくりし過ぎちゃったね(^-^;

この飯山公演からは、長野三光さんがスタッフとして入ってくださる。

しかも、舞台監督のTさん、照明オペのHさん、音響オペのNさんの
ゴールデントリオ!!

夢幻の野外劇スタッフとして、長年携わってくださっていて
非常に心強い限り。

即、会場入りして、仕込み開始。

  

午前中仕事だった恭子ちゃんとクボちゃんも
一時間遅れで合流し、仕込みを手伝ってくれて大助かり。

お二人は座組の一員として毎回仕込み&バラシを手伝ってくれている。

ありがとうございますm(__)m

使用するのは大ホールだが、部分Bというエリア。

ステージと客席前方のみを使う仕様。

あー客席のセッティング写真、撮影しそびれたー

小劇場風の客席にしたのに・・・

大ホールなのに、前2列は桟敷席。

想像つきますか?

なちゅらの面白いところは、客席が昇降する点。

ステージと同じ高さにもなるし
ステージより下方であれば
好きな高さにセットすることが出来るのだ。

だから私は、客席の高さをステージより30㎝低くして
前方2列の椅子を撤去し、座布団を置いて桟敷にしてみた。

今朝、お借りした座布団はこのためのもの。

上手・下手の見づらい席は暗幕をかけて
後方の客席はロールバック式なので全て収納して・・・

後方の空きスペースが気になるかな?と思ったけど
音響ブースを設けたおかげで、スカスカ感はなく
何となく小劇場風の空間に仕上がった。

今回苦労したというか難しかったのが暗幕の色の違い。

同じ黒幕でも光沢の違いや色の違いがあり
照明や映像をあてると予想以上に違う色味になってしまって・・・

見た目が同じ色でも質感が違うとこんなに違ってしまうのか・・・

しかも、照明を当てた時の見え方と
映像を当てた時の見え方まで違うのはマジまいった。

いろんな黒があることは知っていたんだけどね・・・
考えが甘かったな・・・

悩んだ末、映像を当てた時に違和感がない布を吊り直すことに。

黒布、ヤ〇オクで大量に仕入れておいて良かった。

たまーに、ヤ〇オクは激安布が出品されるんだよねー

運がいいと、今回のように60mを3000円程度で購入できちゃう。

私はこうして運を使ってる(笑)

17:00過ぎ、バミリを終えてシュート開始。

この舞台、非常に転換が多く、バミリが命!

くぼっちさん命名した「シームレスな舞台」を実現するために
非常に重要なのが、このバミリなのだ。

転換に時間をかけず、気づけば次のシーンが始まっている。

だからお客様は待ち時間がなく、気づけば終演!

機関銃のようにセリフを言うシーンもあるが
間を取りつつゆっくり時間が流れるシーンもある。

要は緩急。

お客様を飽きさせたくないというのが一番だが
私自身、飽きてしまう芝居を見続けるのが困難。

同じような動きや、同じようなセリフ回しや
同じような感情表現が続くと、飽きる。

だって、人間の感情、声、体は常に揺れてるんだよね。

それぞれ微妙な揺れがあるはずなのに
演技、セリフになるとそれが失われる。

こんなことは役者ならみんな頭でわかっちゃいるが
実際やってみると、むむぅ・・・となる。

そんな揺れだけを楽しむ演劇も
いつか作ってみたいなー

うーむ・・・そもそも・・・
そんな台本を書けるか否か・・・
それが問題だ・・・

今回の「TORA」は、中島敦氏の一代記。

小学生時代から33歳までを描いた作品のため
どうしてもシーン数が多くなり、1シーンを短くしないと
4時間も5時間もかかる作品になってしまう。

つなぎのシーンも意味のあるシーンに
そしてお客様が面白がって興味深く観続けることができるように・・・

と作っていくと、いつの間にか「シームレスな舞台」になっているというわけ。

鶏が先か、卵が先か

みたいなもんだね(笑)

シームレスな舞台の命「バミリ」を終えてシュートが始まり
終わり次第、照明合わせ開始。

時間が押し気味(^-^;

どこまで照明を作り終えることができるか・・・

ここが勝負どころ。

21:45、Q78にて終了ゴングが鳴った。

うぅ・・・まだ半分以上あるじゃん・・・

林部さんに

 けっこう進んだね、びっくりした。

と言われ

 え? だってまだ半分ですよ・・・

と言ったら

 2幕に入っているし、この後は同じ照明が多いし
 こんなに進むとは思ってなかった

だって。

竹中さんにも同じことを言われて
何となくホッとした。

明日は何としても通し稽古を行い
夜はゲネプロを絶対に行うのだ!

松本・上田公演は、仕込みと照明合わせに時間がかかり
通し稽古やゲネプロが想定通り進まなかった。

今度こそ・・・!

明日のゲネは、大ちゃんが写真撮影に来てくれる。

メイクもきっちり行って、本番通り上演して
良き写真を撮影していただくのだ!

集中して頑張ろう!!