蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

夢幻初☆飯山公演終了! #奇想 #山月記 #中島敦 #演劇 #夢幻工房

2019年03月13日 14時21分24秒 | 日記

飯山の仕込み日は雪模様だったけど
本番はお天気にも恵まれ
想定以上に多くのお客様が足を運んでくださった。

ご来場いただきました皆様
ご協力を賜りました皆様
誠にありがとうございました!

初の飯山公演ということで
お客様がいらしてくださるのかどうか
内心ドキドキだった。

上田や松本は、演劇関係者の知り合いもいるし
知人が応援してくださっていたし
流石に観客数が一桁・・・ということはないだろうと。

けど飯山は、私自身、演劇関係者の知り合いもなく
そもそも演劇自体が盛んな地域でもなく
演劇を観る習慣がないとも聞いていた。

頼りの綱は、ゲスト出演のいけだはるひこさん。

いけださんは飯山市民会館の技術スタッフとして
(現在は飯山市文化芸術交流館「なちゅら」)
貢献されてきた方だし
一時期はご自分でも劇団を立ち上げて
盛んに演劇活動をしていた時も♪

そして迎えた公演日は・・・

そのいけださんのおかげで大勢の飯山市民の皆さまが
会場に駆けつけてくれました~

いけださんのご尽力に心から感謝いたします。

私は、2018信州総文祭の関係で知り合った先生方にお願いして
チラシを配布していただいたり、ご来場いただいたり・・・

ご多忙の中、ご来場を賜りました先生方
本当にありがとうございましたm(__)m

公演は全体的に好評で幕を閉じることができ、ホッ!

いけださん発案の「飯山ネタ」も大ウケ♪

作品上、場所や年代がそぐわないネタでも
ブレヒトの言う異化効果になるんだねー

一つ勉強になりました♪

飯山市民の皆様からは

 またぜひ飯山へ来てください!

という嬉しい声をたくさんいただきました。

なんでも「なちゅら」ではあまり演劇公演が行われていないそうで(^-^;

会館スタッフさんも、通し稽古、ゲネプロを観て

 面白いですよー

と楽しみながら、本番終了までサポートしてくださった。

いけださんがホールスタッフだったこともあり
細部まで配慮してくださって
私たちは舞台に集中できたし・・・
心地よく温かい空間だったなー

またぜひ公演を行ってみたい!と
心底思った公演でした(*'▽')

あ、そうそう!

高校演劇に長年携わってこられたS先生から
2~3点のご指摘をいただいた。

ご意見をいただくと作品を見直すきっかけになります。
ありがとうございます!

仕込みから本番までを振り返ると
全体的にゆとりを持って進行できし
ゲネプロもメイクをしっかり施し行うことが出来た。

これは、長野三光スタッフさんのおかげ。
照明も早いスピードで作り終えたし
音響も特に指摘しなくても良いバランスで出してくれるし
幕の上げ下ろしも見事にやってくださるし・・・

本当に助かりました~

三光さんにお願いするようになったは
オープンエアシアター2018「火蛍」が最初。

あれから10年か・・・

時が過ぎるのは本当に早いわ・・・

三光スタッフの皆さん、引き続きよろしくお願いします!

この感じでゆとりをもって長野公演も進行できるように
しっかりと準備をしていこう。

 

会場ごとに変わる演出に戸惑いながらも
前向きに取り組んでくれるキャストに感謝!

長野公演は、上田と飯山を合体させた演出になりそう(^-^;

キャストの皆さん、全公演終了まで
よろしくお願いしますm(__)m

 

進化を続ける「奇想山月記 TORA」
最終公演は地元長野市!

晴れやかに大千秋楽を迎えられるよう
更に深めたステージに仕上げていこう♡

皆さまの来場をお待ちしています!

  


8年前の今日は・・・東日本大震災で亡くなられた方への追悼を込めて・・・

2019年03月11日 15時40分38秒 | 日記

「東日本大震災八周年追悼式」をテレビで拝聴しつつ黙祷。

犠牲になられた方の冥福を祈る・・・

被災地の復興は進んでいる一方で
未だ1万4千人もの人々が
仮設住宅で不自由な生活を送っている。

まさに未曽有の大災害・・・

千年に一度の災害と言われているようだけど
偶然出会ったBlogに書かれていた
「千年に一度 簡単な言葉で片付けないで欲しい」
という言葉が、胸にぐさりと刺さった。

◎2019.3.11 東日本大震災8年 忘れないで

 

人間の記憶は風化し、薄れていく。

悲しいことも楽しいことも・・・

辛いこと悲しい記憶は薄れたほうが楽だけど
忘れてはならない記憶もある・・・

戦争の記憶・・・
災害の記憶・・・
他者に痛みを負わせた記憶・・・

直接的な当事者ではない出来事に関しては
当事者が体験した本当の痛み、苦しみを知ることは難しいけど
出来うる限りの想像力を発動して
心に寄り添おうと努力することはできる。

記憶を蘇らせるために
8年前の3/11のBlogを遡ってみよう。

以下、長文なのでスルーしてください。


▶2011年3月11日

今日の午後、本を読んでいたら突然目の前が揺れ出した。

 あれ?貧血??

まるで、めまいのような感じで最初の揺れはやって来た。
部屋の蛍光灯を見上げると、紐が大きく揺れている。

 え?地震?!

思わず立ち上がると、揺れが大きくなってきた!
隣の部屋にいる息子を呼びストーブを消して
玄関の扉を開けた。

大きな揺れ…
めまいがする時も、こんな感じだけど
これは、明らかに地震だよね。

 テレビ、つけて!

と息子にテレビのスイッチを入れてもらうと
「震度7」の文字が目に飛び込んできた。

 え?!

どうやら東北地方沖が震源地らしい。
その後、関東地方の震度を見てびっくり!
慌てて実家に電話をかけたところ、母が

  びっくりして、外に飛び出しちゃった!
  恐かった…凄い揺れだった…

何はともあれ、無事で良かった。
その母との電話中に東京在住の長男から電話が!

  今、すっごい地震だった!
  あんな揺れ、初めてだよ!
  ちょうどアパートに帰ったところで良かった。
  またすぐ出かけなきゃならないんだけど…
  電車、大丈夫かな…

取り敢えず無事を確認できて、ホッ。
その後、弟や妹に電話やメールをしたが
回線がパンクしているらしく音信普通。
夜になって無事を確認できたが…

午後2時46分頃に発生した地震「東北地方太平洋沖地震」は
「マグニチュード8.8」と推定され
阪神大震災時のマグニチュード7.3よりも
非常に大きなエネルギーが働いたとされている。

今回の地震について「アメリカ地質調査所」の発表では
「マグニチュード8.9クラスで1900年以降の記録上
世界で5番目に大きな地震だった」と発表されて…

その後、テレビで甚大な被害映像が流れ続けている。
特に津波の映像は…
想像はしていたが、そのエネルギーの凄さに戦慄が走った。
原発も危うい状況が続いている…
千葉県では石油コンビナートが爆発炎上!
都内は帰宅困難者があふれている…
東北では、追い打ちのように雪が吹雪いている…
一刻も早く、救援隊や救援物資が到着してくれますように…
………
気仙沼が!!!
物凄い炎に包まれている!!!!
湾岸沿いだから、住民の皆さんは高台に避難しているはずだけど…
………
………
被害が最小限で済むように祈っていたが…
これは…
未曾有の大災害…
どうか…これ以上、被害が拡大しませんように…

 

▶2011年3月12日

更に恐れていたことが…
原発である…

福島原発一号機の建物が爆風で吹き飛んだ。
どうやら五重の壁の一番外側だけの破損のようだが…

炉心が2700℃まで上昇!
現在、海水で冷やす作業が進められている。
ホウ酸を使用し、溶融を防ぐというが
鉄で出来ている格納容器は錆びてしまい
今を切りぬけても使用不能になる可能性を
指摘する専門家が多い。
素人目に見ても「海水?」
昨日、米国が冷却材を空輸してくれると聞いて
ホッとしていたのだが…

いったい何が起きているんだ?

しかも避難勧告地区で逃げ遅れていた人たちが
外でヘリコプターを待っている時に
一号機の爆発が起き、その後
三人の方の検査をしたところ
被爆反応が出たらしい。

これは、政府の説明を聞く限りでは
爆発の影響ではないということになる。
ということは、放射線濃度の状態を調べずに
人々に移動を促したことになる。

情報がどこまで行きわたっているんだろう。
外野はテレビで情報を得られるが
被災者の皆さんはテレビを見る環境にないし
電話すら繋がらない状況が続いている。

弟のお嫁さんの実家も未だに連絡が取れないらしい。

四年前に上演した「火狩るタマゴ」は
チェルノブイリ原発事故を元に創作した作品。
あの時、調べた諸々が脳裏に蘇って来る…

何とか原発炉内の温度が下がってくれますように…

作業にあたってくれている作業員の皆さんは
命の危険を顧みず取り組んで下さっている。
ありがとうございます。

自衛隊には原子力工学などに関する専門家が乏しく
防衛省の一部で原子力に関する研究が始まったばかりだという。
装備品でも、深刻な原子力災害を想定しておらず
放射能物質の放出の際には除染や防護を行うことを想定している。
(日本経済新聞より)

要するに、あくまでも住民救助・避難誘導がメイン。
いざ放射能汚染が重度になった場合
どういう対応をしてくれるのか…

住民にとってはもちろんのこと
日本国民にとっても、政府にとっても
想定外の災害になってしまった。

だから仕方ない…
ということなのか…

今は、作業にあたって下さっている皆さんの
ご無事とご成功を心から祈るのみです…

 

▶2011年3月19日

三日間格闘した末
ようやく台本第一稿が完成。
今日、無事に配布を終えた。

被災地の状況が気にかかり
原発の行方が気にかかり
被災地や関東地方にいる人々も気になり
長野県北部地方のことも気にかかり…
日常、殆どテレビを見ない私なのに
先週からずっとテレビをつけっぱなし。
かぶりつきで見ているわけではないが
半日見ないでいると、とんでもないことが起きていたりして
目が離せない緊迫した状況がずっと続いている。

この未曾有の大災害…
東海地方で起きた地震は
あわや東海地震勃発?!かとひやっとして…
東北地方の大地震の影響で
太平洋プレートが滑りやすくなっているのでは?
などと素人考えで、考えてみたり…

今回の震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りする日々…
そして被災された皆様が一日も早くお元気になられることを祈りつつ
被災地復興のために、一日本人として何か出来ることを・・
と考えつつ…

台本になかなか集中出来なかったが
私が台本を書き終えないと何も始まらないし
関係者を困らせる結果となってしまうため
ここは頑張らねば・・・と根性で書き上げた・・・・・


8年前の今日、私は劇団本公演の台本執筆の真っ最中だった。

大震災を目の当たりして「生きる」ということを
もう一度熟考した。

そして、創作したのが「ペルソナ」・・・

劇団員になった賢治の初舞台作品。

何があっても、どんな苦しみに見舞われても
どん底から這い上がり
逞しく生き抜くことが出来る人間を育てたい・・・

そんな願いを込めて執筆した作品。

演劇にはその力がある、と思っている私は
この日の出来事を頭の片隅に置きながら
走り続けた8年だった。

それは今も続いているー

自然災害は人間の力ではどうすることもできないが
自然の恩恵があるから豊かな営みができているわけで・・・

けど、人的災害は防ぐことができる。

知恵で災害から身を守り
体力と精神力を養い逞しく生きる!

演劇を通して、そういう若者を育てていきたい。

何のために演劇を続けているのか―

原点を思い出した日―


初☆飯山公演!仕込み開始!! #奇想 #山月記 #中島敦 #演劇 #夢幻工房

2019年03月09日 02時19分40秒 | 日記

朝10:00、座布団をお借りしてから
劇団員ケンジ、まゆりん、さりあと共に
飯山市に向かって出発!

と言っても、各自マイカーで(^-^;

今回の本公演はトラックをレンタルせず
マイカーのみで道具を運搬している。

我が家のスクラム(軽バン)が大活躍。

平台2枚の他に、この高さ2.3mもあるパネルも積載できちゃう。

 

このパネル、大工の棟梁Sさんに製作していただいて
実は組み立て式になっているのだ。

今のところ全く歪むことなく
大活躍してくれている。

Sさん、流石です!!

いつも本当にありがとうございます!!!

まゆりんの車には衣装や布類が
サリアの車には小道具類が
ひしめき合っている。

そんなわけで車3台が連なり、イザ飯山へ!

私はすっかり高速道路で行くつもりでいたんだけど
ナビによると高速と下道の差が僅か5分と聞きビックリ!

しかも長野中心部~飯山市は45分程度で着くらしい。

90分ぐらいかかる感覚だった私は唖然(^-^;

10数年前までは、下道で飯山方面に行くことが多かったが
最近は飯山や信濃町に行くとき、いつも高速を使ってた。

まあね、我が家は長野市の南側だし
長野インターが近いから・・・

・・・これからは節約しよ・・・

飯山に近づくにつれ、雪景色に変わっていく。

11:00過ぎ、なちゅらに到着!

駐車場は一面雪!

周囲を見渡すと白銀の世界♪

きれいだねー

なんていってる場合ではなかった(^-^;
本番が雪だと客足に影響が・・・

天気予報による午後から雪がやんで明日は晴れ。
本番の日曜日もお天気のようだ。

良かった\(^o^)/

にしても・・・

はあが早すぎたわー

集合は13:00、つまり13:00にならなければ
ホール内に入れないのだ。。

ひとまずイケダさんに挨拶して・・・

あ、ゲスト出演のイケダさんは
なちゅらの技術スタッフさんでして
今回もホールを下見した時や
手続きなど、色々と助けていただきました~

そして今日からもちゃっかり色々と
助けていただくつもりでいたりする(笑)

イケダさん、会館スタッフの皆様、よろしくお願いします!

よし!

13:00まで、ゆっくりランチができるねー

ってなわけで、先日TVで紹介されたイナリ食堂へGO!

ところが・・・

既に駐車場がいっぱいで3台駐車することができず・・・

TV効果かな?

で、イケダさんから聞いた「なかまち食堂」へ向かうことに。

 

昔ながらの食堂と言う感じ。

大盛だー

私は全部食べ切れず、若者たちにおすそ分け。

ご馳走様でした~

この食堂の名前が公演中に飛び出したのは
このランチが引き金(笑)

12:50、再びなちゅらへ。

あ!既に長野三光スタッフさんが到着してる!!

ゆっくりし過ぎちゃったね(^-^;

この飯山公演からは、長野三光さんがスタッフとして入ってくださる。

しかも、舞台監督のTさん、照明オペのHさん、音響オペのNさんの
ゴールデントリオ!!

夢幻の野外劇スタッフとして、長年携わってくださっていて
非常に心強い限り。

即、会場入りして、仕込み開始。

  

午前中仕事だった恭子ちゃんとクボちゃんも
一時間遅れで合流し、仕込みを手伝ってくれて大助かり。

お二人は座組の一員として毎回仕込み&バラシを手伝ってくれている。

ありがとうございますm(__)m

使用するのは大ホールだが、部分Bというエリア。

ステージと客席前方のみを使う仕様。

あー客席のセッティング写真、撮影しそびれたー

小劇場風の客席にしたのに・・・

大ホールなのに、前2列は桟敷席。

想像つきますか?

なちゅらの面白いところは、客席が昇降する点。

ステージと同じ高さにもなるし
ステージより下方であれば
好きな高さにセットすることが出来るのだ。

だから私は、客席の高さをステージより30㎝低くして
前方2列の椅子を撤去し、座布団を置いて桟敷にしてみた。

今朝、お借りした座布団はこのためのもの。

上手・下手の見づらい席は暗幕をかけて
後方の客席はロールバック式なので全て収納して・・・

後方の空きスペースが気になるかな?と思ったけど
音響ブースを設けたおかげで、スカスカ感はなく
何となく小劇場風の空間に仕上がった。

今回苦労したというか難しかったのが暗幕の色の違い。

同じ黒幕でも光沢の違いや色の違いがあり
照明や映像をあてると予想以上に違う色味になってしまって・・・

見た目が同じ色でも質感が違うとこんなに違ってしまうのか・・・

しかも、照明を当てた時の見え方と
映像を当てた時の見え方まで違うのはマジまいった。

いろんな黒があることは知っていたんだけどね・・・
考えが甘かったな・・・

悩んだ末、映像を当てた時に違和感がない布を吊り直すことに。

黒布、ヤ〇オクで大量に仕入れておいて良かった。

たまーに、ヤ〇オクは激安布が出品されるんだよねー

運がいいと、今回のように60mを3000円程度で購入できちゃう。

私はこうして運を使ってる(笑)

17:00過ぎ、バミリを終えてシュート開始。

この舞台、非常に転換が多く、バミリが命!

くぼっちさん命名した「シームレスな舞台」を実現するために
非常に重要なのが、このバミリなのだ。

転換に時間をかけず、気づけば次のシーンが始まっている。

だからお客様は待ち時間がなく、気づけば終演!

機関銃のようにセリフを言うシーンもあるが
間を取りつつゆっくり時間が流れるシーンもある。

要は緩急。

お客様を飽きさせたくないというのが一番だが
私自身、飽きてしまう芝居を見続けるのが困難。

同じような動きや、同じようなセリフ回しや
同じような感情表現が続くと、飽きる。

だって、人間の感情、声、体は常に揺れてるんだよね。

それぞれ微妙な揺れがあるはずなのに
演技、セリフになるとそれが失われる。

こんなことは役者ならみんな頭でわかっちゃいるが
実際やってみると、むむぅ・・・となる。

そんな揺れだけを楽しむ演劇も
いつか作ってみたいなー

うーむ・・・そもそも・・・
そんな台本を書けるか否か・・・
それが問題だ・・・

今回の「TORA」は、中島敦氏の一代記。

小学生時代から33歳までを描いた作品のため
どうしてもシーン数が多くなり、1シーンを短くしないと
4時間も5時間もかかる作品になってしまう。

つなぎのシーンも意味のあるシーンに
そしてお客様が面白がって興味深く観続けることができるように・・・

と作っていくと、いつの間にか「シームレスな舞台」になっているというわけ。

鶏が先か、卵が先か

みたいなもんだね(笑)

シームレスな舞台の命「バミリ」を終えてシュートが始まり
終わり次第、照明合わせ開始。

時間が押し気味(^-^;

どこまで照明を作り終えることができるか・・・

ここが勝負どころ。

21:45、Q78にて終了ゴングが鳴った。

うぅ・・・まだ半分以上あるじゃん・・・

林部さんに

 けっこう進んだね、びっくりした。

と言われ

 え? だってまだ半分ですよ・・・

と言ったら

 2幕に入っているし、この後は同じ照明が多いし
 こんなに進むとは思ってなかった

だって。

竹中さんにも同じことを言われて
何となくホッとした。

明日は何としても通し稽古を行い
夜はゲネプロを絶対に行うのだ!

松本・上田公演は、仕込みと照明合わせに時間がかかり
通し稽古やゲネプロが想定通り進まなかった。

今度こそ・・・!

明日のゲネは、大ちゃんが写真撮影に来てくれる。

メイクもきっちり行って、本番通り上演して
良き写真を撮影していただくのだ!

集中して頑張ろう!!


初☆飯山公演に向けて!

2019年03月08日 03時37分37秒 | 日記

いよいよ明日から飯山公演の仕込みだ!

と言っても、既に時計がてんぺんを越えているので
今日だけど・・・(^-^;

 

上田公演を終えてから約一ヶ月・・・

途中で、キャスト陣が体調を崩したり
仕事の関係で稽古を休みにしたり・・・

人間は生き物、思い通りに事が運ばない。

これも想定の範囲ではあるけどね。

生の舞台のライブ感、躍動感は
映像では感じることができないが
生身の身体の人間が行うことだから
怪我をしたり、インフルエンザになったりすれば
本番の出演不可! なんてこともあり得る。

 この世はあり得ないことが起きるんだ!

これ、奇想山月記「TORA」の中のセリフだけど
まさにその通り。

あって欲しくないことが起きるし
想定していなかったことが勃発する。

それも含め、楽しめる余裕が欲しいなぁー

まだまだ小さいな、私(^-^;

還暦までに、そんな域に達したい。

順調とまではいかなかったのは確かだけど
修正したい点は全てチェックし
手を入れ直すことが出来た。

お客様のご意見を精査して
必要だと思う点は大いに取り入れた。

この「TORA」はやればやるほど
深みが増す作品だ。

あ、どんな作品でも同じか・・・

けど、この奇想山月記「TORA」は
これまでの劇団本公演の集大成と言える作品。

是非とも多くの皆様にご覧いただきたいステージです!

こんな見応えのある舞台、観なきゃ損だよ~~

と、自画自賛してみる(笑)

◎登場前の前提条件

◎科白の裏に隠された感情

◎緩急、テンポ、間

◎身体表現と感情、リアクションのリンク、シンクロ

◎歌声

などなど、やればやるほど、課題が見えて来る。

演出は点を指摘する。

それを線でつなげるのが役者の役目。

が、おや?と疑問に思って

 今の演技の理由は?

と聞くと、想定していたことと全く違う答えが返ってきたりして
自分の伝え方の甘さを痛感。。

まだまだだな・・・

もっとしつこく粘り強く役者と対峙せねば・・・

けど、ホントに冗談抜きで良い作品に仕上がって来た!!!

キャスト陣への要求は日増しに激しく高度になっているけど
みんな前向きに頑張ってくれている。

感謝!

昨日は、飯山&長野公演スタッフの長野三光スタッフさんが
下見のために稽古場へ♪

いつものゴールデントリオ(笑)

このお三方がいてくれると恐いものなし!

それくらい信頼できるスタッフさんです(*^^*)

まずは飯山公演、よろしくお願いします!!

 

あっ!そうそう!!

飯山&長野公演のゲストは
飯山文化交流館で技術スタッフをしている
いけだはるひこさん♪

いけださんは、昨年の小布施野外シアターで
福島正則公を演じた方。

もう長いお付き合いになるが
劇団本公演への出演は初めて!

松本公演、上田公演に足を運び
同じ役のずーさん、くぼっちさんの演技を観て
ご自分の演技を構築。

稽古数が少ないが、セリフ覚えは数倍早い。

今回のトリプルキャスト
それぞれ個性が違って面白い。

相手が違えば、からみのある役者の演技も変わる。

これまで野外で観たいけださんとは
異なるいけださんを観れるかも~~

どうぞお楽しみに=^_^= 

そして今日は、長野市民新聞さんが取材に来てくださいました。
来週中には記事に掲載されるそうなので
皆さん、チエックしてみてくださいね(^^♪

公演前の最後の稽古なので
バイオリンの牧さんと、映像担当のスノも参加。

 

で・・・

またもや稽古写真は取り損ねました(^-^;

残念・・・

では代わりに上田公演の舞台写真を数枚アップ♪

   

  

  

 

そうそう!

リピーター割引というのが始まりました~

ざっくり言うと、2回目の観劇から割安なチケット料金で
ご入場いただけるというお得な割引♪

一般チケット 1000円引き

学生チケット 500円引き

ねえ?激安でしょ??

それもこれも、大勢の方にご覧いただきたい一心でして=^_^=

二度三度観ると、お客様の理解度も深まり
感動箇所が変化したり、発見が増えること間違いなし!

下記の文字をクリックするとフォームにジャンプします。

リーピータ割引フォーム 飯山

リピーター割引フォーム 長野

進化&深化をし続ける「奇想山月記 TORA」

ぜひ目撃しにお越しくださいm(__)m

皆さまのご来場をお待ちしています!!!


研修生よるオープニングアクトは・・・ #奇想 #山月記 #中島敦 #演劇 #夢幻工房

2019年03月05日 23時34分19秒 | 日記

長野県内4都市巡回公演も後半戦に突入!

いよいよ今週末、初の飯山公演が開幕するー

この日のために「なちゅら」仕様の黒布縫製をしてくれたのは
研修生のアンちゃんとリカちゃん♪

こうして研修生(※1)たちが裏方として助けてくれている。

感謝!

その研修生たちが長野公演では
オープニングアクトに登場!

夢幻のオープニングアクトの位置づけは
開幕前に行うアーティストによるパフォーマンス。

バイオリニスト牧美花さんの演奏も楽しめて
研修生たちの愉快なパフォーマンスも観れちゃう
盛りだくさんの開幕前ライブです(^^♪

研修生たちが演じるショート・スケッチのタイトルは

 「ねぇねぇ、みなさんお願いです。」

これ、みんなで意見を出し合って投票を行い
最後にもう一度話し合って決定したタイトル。

作品内容も、みんなで意見を出し合い
それをシンヤ君が台本に起こしてくれた!

本人は台本なんか書いたことない・・・と言ってたけど
簡潔でなかなか面白い台本に仕上がってる♪

シンヤ君は演劇歴が長いし、観劇している本数も多い。

ってことは・・・

脳内に色々な芝居の記憶がインプットされているはずだから
本気で書こうと思えば書けるってわけだ。

ってことは?

書ける人、もっといそうな気がする。

なんだか楽しみになってきたなー

私も還暦まであと3年(^-^;

大声では言ってないけど、そろそろ次世代への
バトンタッチの時期も考え始めてる。

と言っても、健康なうちに引退する気はないのよねー(笑)

 どっちやねん!

という声が聞こえてきた(笑)

うふふ・・・

私は生涯現役!

そして、次世代が活躍できる場を提供する!

どっちもやるのですー

やりたいことは全てやりきる!

これが私のモットー♪

欲張りは欲張りをさらしながら生きるのだ(笑)

 

にしても、団員たちの成長が嬉しい♪

私と劇団員は本公演の稽古があるため
研修生に稽古をつけられるのは
毎週土曜日の青年クラスの稽古時間のみ。

研修生からの要望で平日も自主稽古を入れ
意見を出し合いながら稽古をしている模様。

今週は飯山公演があるため青年クラスの稽古が休みなので
まるまる2週間、研修生のみの稽古になる。

来週土曜日の稽古が楽しみで仕方ない(^.^)

ガンバレ―研修生諸君!!!

来年の20周年記念劇団本公演は
団員全員が出演可能な作品を創作し
ハイクオリティな舞台に仕上げたいと目論んでいるが・・・

まずは飯山公演、そして大千秋楽を迎える長野公演を
大盛況で終えられるように最善を尽くしていこう。

 

※1 研修生とは

現在の生活(仕事・学校等)を優先しつつ
週1回の稽古とMA(※2)で役者としての訓練を受け
舞台のノウハウを修得していく夢幻工房の団員。

※2 MAとは

劇団主催の一般向け表現&コミュニケーションワークショップ
『夢幻∞Activiteis Program』の略。
全7講座(クラッシックバレエ・ジャズダンス・声楽・声優・殺陣アクション・日本舞踊・表現としての演劇)
のうち、一回2~3講座を受講する。講師陣は各講座の専門家である。
詳細はこちら→MAプログラム