mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

映画デンデラの感想

2011年07月02日 | 映画

 7月に入り、本格的な真夏の季節になりました。などといってますと「何を暢気なことをいいているのだ」と笑われそうですが、暑い日が続きますので、熱中症に負けないように注意したいものです。

 ところで、今日は暑さしのぎに身体が冷える映画を見てきた話をしたいと思ったのですが、まぁ、我慢してご覧ください。

 冷たい映画?などとわけの分からない話をしていますが、先日、かみさんと乳母捨て山の続編のような悲しく寒い映画、デンデラ(主演浅丘ルリ子)を見てきたのです。

 極寒の山村で70才を迎えた老婆が捨てられるという嘘のような話が前提になっているのもので、捨てられた老婆50人が村人に復習するという宣伝文句になっていました。

 まして、浅丘ルリ子、草笛光子、山本陽子、倍賞美津子などといったそうそうたるメンバーが顔を揃えているのですから、これは面白いに違いない!と思ったのが間違いでした。

 復讐のシーンなどどこにもなく、老婆達が雪崩や人喰い熊に襲われてしまい、このシーンが映画のメインテーマになっているようでした。監督さんの意図がどの辺りにあるのかさっぱり分からない映画でした。

 村人とどんな恨み節や戦いが交わされるのか楽しみにしていたのですが、「無駄な抵抗は止めた方がよい。」ということを言いたかったのでしょうか?

 ワーナマイカルさんの作品案内「ストーリー」では、次のように絶賛しているのですが、批判嫌いな小生が「なんだ!イマイチだな!」などと思う後味の悪い作品でした。

「ストーリー」

極寒の山村で70歳を超えた斉藤カユ(浅丘ルリ子)は村のおきてに従い、うば捨ての場所であるお参り場へと向かう。力つきて倒れたカユが目覚めると、カユよりも前にお参り場へ捨てられた老女たちが目の前にいた。彼女たちは”デンデラ”という共同体を作り、自分たちを捨てた村人に復讐するため老婆が集まるのを待っていたのだった。

70歳を迎えると老人をうば捨てする風習が残る山間部で、50人の捨てられた老女たちが力を合わせて、再び生きるための戦いに身を投じていく衝撃の人間ドラマ。佐藤知哉の小説を基に、『楢山節考』の今村昌平監督の息子である天願大介が脚本と監督を手掛け、うば捨て伝説映画を創出。老女たちが暮らす共同体”デンデラ”で苦悩する浅丘ルリ子を筆頭に、倍賞美津子、山本陽子、草笛光子ら、映画・演劇会を支えた名女優たちが集結。アクションシーンにも挑み、かってない切り口の女性賛歌映画として生きる意味を問う。

 と絶賛しています。皆さんも是非この映画をご覧になって「この絶賛が適正なのか?」評価してみてください。


映画「RED」の感想

2011年02月16日 | 映画

 久々に映画の感想を書きます。

 映画の題名は「RED(レッド)」ですが、これが見たくて映画館にいった、といえば嘘になります。

 実は、かみさんがテレビの宣伝を見ていて日本映画の「太平洋の奇跡ーフォックスと呼ばれた男」を見たいというものですから、近くのイオンモールに行ったのです。

 それならば、どうして「RED」という映画を見たのかといいますと、小生は「太平洋の奇跡」という映画を見たくなっかたものですから、これ以外で面白そうな映画がないのか上映中の映画のストリーなどを読んで物色していたのです。

 そんなことをして、かみさんに怒られないのか?大丈夫です。かみさんも、どうしても見たいという映画ではなかったようです。どうしても見たいのは韓流のようです。

 それに、小生は「日本映画も面白い!」と期待して「がばいばーちゃん」「アマルフィ」「相棒Ⅰ、Ⅱ」「13人の刺客」など今までに色々みたのですが、相棒と13人の刺客以外は期待はずれでした。

 特に、こういってはキムタクさんに申し訳ないのですが、「宇宙戦艦ヤマト」はひどかったですね。アニメを人間が演ずるのは限界があるのではないでしょうか?また、そういうアクションや戦争物は、日本映画が不得手としているのではないでしょうか?

 話をREDに戻していただいて、この映画を見ることにしたのは、スパイ・アクション映画で主演がダイハードでお馴染みのブルース・ウィルスだからです。おっと、いけない!ウィルスではなく、ウィリスですね。

 REDのストーリーは、ウィリスが演じる元CIAの腕利きスパイ、フランクがある日突然何者かの襲撃を受けます。彼は、年金生活者で日本の年金機構にあたる組織に毎日のように電話をかけて、担当の女性と会話を楽しんでいたのです。その彼が突然襲われるのですから驚きですが、その事件に年金担当の女性も巻き込まれてしまいます。

 事件の背景にCIAが絡んでいることを割り出した彼は、かって苦楽をともした仲間達を召集します。

 その仲間には、フランクの元上司ジョー(モーガン・フリーマン)、元イギリスのMI6諜報部員のヴィクトリア(ヘレン・ミレン)ら超一流のスパイ達です。

 なぜ彼は襲われたのか?その黒幕は副大統領で、かっての非道を表沙汰にされては困るためでしょうか?

 上からの命令を受けて、彼の動きを把握して抹殺しようとする現CIAの若きエリートは・・・???

 なぜ、映画の主題がREDかといえば、彼がCIAでそう呼ばれていからですが、その意味も映画を見ていると理解できます。

 映画のテンポと歯切れが良くて、年金担当の女性との愛も絡んで、かってのスパイ達の凄腕が発揮されるのですから「凄い!」「楽しい!」を連発したくなる映画でした。 

 なにより、ブルース・ウィリスとモーガン・フリーマンは良いですね。他の出演者?モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカーなどです。

 

 

 

 


映画「13人の刺客」の感想

2010年10月06日 | 映画

 先日、ワーナマイカルで「13人の刺客」を見てきました。

 少数の腕の立つ人間が、立場の弱い人々(農民など)を助けるために武装・戦闘して助けるような映画を見たことがありますが、この13人の映画では、助けられる人間は間接的でした。

 生来の残虐な性格から民衆に不条理な殺戮を繰り返す暴君が幕府の大老になるという設定で、国の存亡にかかわると判断した時の大老・土井(平幹二郎)は、この暴君を暗殺するよう、お目付役・島田新左衛門(役所広司)に命を下します。

 というのがこの映画の背景にあるのですが、時代は江戸時代の末期で、明治維新が目の前に迫っています。そして、はじめにいきなり、切腹の画面がでてきます。

 その暴君、明石藩主松平斉韶(稲垣吾郎)の暴君ぶりを老中・土井に訴えるため土井家の門前で明石藩江戸家老間宮(内野聖陽)が切腹したのです。

 明石藩主松平斉韶は、将軍・家慶の弟だというのですから、これを打開するのは暗殺しかなかったということです。

 そして、映画は、その密命を受けた新左衛門が刺客集めに奔走するところにうつります。

 集まった刺客は、お目付役組頭(新左衛門の部下)・倉永(松方弘樹)、剣豪浪人・平山(伊原剛志)、新左衛門の甥・新六郎(山田孝之)など11人の強者が新左衛門のところに集まります。

 暗殺計画は極秘裏にすすめられていましたが、かって新左衛門と険の同門であった松平斉韶の腹心(御用人)鬼頭半兵衛(市村正親)は、その情報をつかみ新左衛門との謀略戦が始まります。

 そして、新左衛門は、斉韶を襲うのは、江戸から明石への参勤交代の帰国の道中しかないと判断し、襲撃場所を交通の要衝、落合宿と決めます。

 落合宿に誘い込むため、かって自分の息子と嫁を斉韶に殺された尾張藩の牧野(松本幸四郎)に計画をうち明けて協力を求めます。

 そして、刺客たちは、大勢の明石藩を迎え撃つため落合宿を要塞化します。この道中、山の中で道に迷っているところを木賀小弥太(伊勢谷友介)に出会い、彼もこの計画に加わり、総勢13人の刺客が揃います。

 こうして要塞化した落合宿で明石藩を待ちますが、待てど暮らせどやってきません。もしかしたら、ここ(落合宿)を通らない?と疑心暗鬼になりますが、新左衛門は、みんなの意見を抑えて「来るのを待つ」ことにします。

 そして、この戦いに備えて鬼頭は200騎以上を揃えてやってきます。

 さぁ、戦いの始まりです。まず、明石藩の退路を断つために橋が爆破されます。

 そして、13人は要塞から弓矢を雨霰と射抜くのですが、それで勝負は決しません。

  この戦の「ちゃんちゃんばらばら」などの様子と最後がどうなるのか?それは映画館でお楽しみください。

 それにしても、あのような悪役を演じていた稲垣吾郎を始め、豪華メンバーがそれぞれ好演していたと思います。

 十分に楽しめる日本映画でした。


映画「第9地区」の感想

2010年04月21日 | 映画

 1週間くらい前に映画「第9地区」をみました。

 映画館の前でかみさんと何をみようかと相談したのですが、候補は「ダーリンは外国人」と「第9地区」でした。

 ダーリンは、タイトルで内容が想像できるものでしたが、「第9地区」の方は、タイトルだけでは内容が分かりません。

 と言いますと、ウソになりますね。二つに絞った段階で、映画案内を読んで「これは面白そう!」と思ったのです。

 さて、その内容ですが、小生の下手な感想よりもマイカルさんで提供している「ストーリー」が分かりやすいと思います。

 「ストーリー」

 オスカー4部門ノミネートの独創的なカルトムービー

 南アフリカヨハネスブルク上空に突如現れた巨大な宇宙船。(という出だしですから、ドンパチでも始まるのかと、おもうでしょう。でも、違うのです。)船内の宇宙人たちは船の故障によって弱り果て、難民と化していた。(いかがですか?宇宙人が難民なんですよ。)南アフリカ政府は”第9地区”に仮設住宅を作り、彼らを住まわせることにする。28年後、”第9地区”はスラム化していた。超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定。現場責任者ヴィカスを派遣、彼はエイリアンたちに立ち退きの通達をして回ることになるのだが・・・。

 以上がストーリーのあらすじですが、これでは理解できない?ごっもともですが、もう少し加えますと、この主人公ヴィカスが通達して回っているうちにエイリアンから何かを感染してしまいます。

 最初は、画面が第9地区を「バタバタ」と動き、「この映画は何だろう?つまらないかな?」という感じでみていました。

 ところが、主人公が何かに感染した頃から、段々と彼の手がエイリアンのものと同じになり、また、人間に戻るためにエイリアンの宇宙船を飛ばすことにエイリアン親子に協力したりするなど、ストーリーがはっきりしてきて、最後にはエイリアンに変身してしまうですが・・・

 ワーナーさんの作品紹介では、最後に次のように述べています。

 「・・・関係者の証言で振り返る類似ドキュメンタリー的な展開から、後半は一変、ハードなアクションが繰り広げられる。その予測不可能な展開に、真実と虚構の見分けがつかなくなりそうだ。」

 小生の感想は、マイカルさんで解説している「・・・国家や企業のモラル、格差社会などを想起させるメッセージ性の強い内容が評価されたのだろう。」と言うような問題意識よりも、後半のハードな展開が面白くて仕方ありませんでした。

 ところで、主人公は人間に戻ることができるのでしょうか?映画を見ても分かりませんが、最後に彼がエイリアンになって第9地区に暮らしている様子を見ますと、彼が「にこっ」と微笑んでいるように見え、それが明るい希望のように感じました。

 「とにかく面白い映画だ!」というのが感想です。是非、皆さんもご覧ください。


映画シャーロック・ホームズの感想

2010年03月24日 | 映画

 今日、シャーロック・ホームズをワーナー・マイカル・シネマズで見てきました。

 ストーリーとしては、誰もが知っている史上最高の名探偵が活躍する映画ですが、ハラハラドキドキするアクションも多く、なかなかのものでした。

 時代背景は、あらゆる悪がはびこる、19世紀のロンドンですが、そこで不気味な儀式を思わせる手口で若い女性が次々と殺害される事件が勃発します。

 映像が暗いので、小生はロンドンという場所は暗いな!と感じてしまいましたが、19世紀という時代設定をうまく表現していたともいえると思います。

 それはともかく、名探偵ホームズは、たちまち犯人を突き止め、邪悪な黒魔術を操るブラックウッド卿を捕まえます。

 そして、ブラックウッド卿は絞首刑になるのですが、自分は復活するとホームズに告げ、予言通り墓場から蘇ってしまいます。前代未聞の大事件に人々はパニックに陥るのですが、ホームズだけは史上最大の謎に挑めると胸を躍らせるのです。

 処刑されたブラックウッド卿の棺桶が開けられますと、中は「カラ」ではなく、顔にウジ虫がはりついた人間(ブラッドウッド卿ではない男)がでてきますが、気持ちが悪いものですね。

 女性は、ブラックウッド卿が吊り下げられるシーンや、ウジ虫顔は見ない方が良いかも知れません。

 そして、生き返ったブラッドウッド卿は、ロンドンから世界制覇を訴えるのですが、そのやり方が神懸かりで、人々が彼を神様のように敬うよう、いろいろなトリックを使うのです。

 こうしたブラッドウッド卿とホームズの戦いが始まるのですが、これがアクションの連続でこの映画をさらに面白くしています。

 最後は、ブラッドウッド卿がホームズとの戦いに敗れて橋脚のようなところで、絞首刑のような形で死ぬのですが、そのシーンが印象的で、その残像が小生の胸によみがえってきます。

 また、処刑された人間がどのように生き返ったのかというトリックが明らかになるのですが、これは、ホームズの観察力、記憶力、推理力が遺憾なく発揮された結果ですが、彼に勝るとも劣らない大活躍をするのがお馴染みの相棒、ワトソン医師です。

 とにかく面白く楽しめる映画です。みなさんも是非、ご覧ください。

 出演は、シャーロック・ホームズにロバート・ダウニー・Jr、ワトソン医師にジュード・ロウとなっています。