今日、朝のテレビニュースを見ていましたら、ソニーが工場を集約して生産ラインを縮小するというようなことを発表していました。
そして、それに伴って社員の削減の話であります。
ソニーばかりではなく、世界のトヨタも同じようなことを発表しているようです。
その理由は、世界経済の急激な悪化で、急激に売り上げが落ちていることや、円高、そして、数年前から続けてきた設備投資に伴う減価償却費の増加、社員増などにあるとされています。
企業が常にコストを意識して下げる努力をしていることは、当たり前のように行われているだと思いますが、今回の不況は、そんな普通の対応ではどうにもならないくらい深刻だということのようです。
特に、急激な円高は、輸出関連企業であるトヨタやソニーにとって死活問題なのでしょう!
でも、それは、売り上げと原価という当面のフローの話しであって、まだBSまで痛んでいるという話ではないと思うのです。
それとも、これからも世界経済の悪化が続いて、しばらくは景気が良くならないと見ているのでしょうか?
そうなると、豊かな内部留保というストックも痛んでくるのかもしれません。
会社の実情を知らない小生が無責任なことは申し上げられませんが、ネットで覗いたBSをみますと、十分、余裕があるように見えるのです。
ところで、このようなことを申し上げたのは、企業会計の仕組みについて小生が多少、勉強しているからであります。
新聞やテレビの報道では、「営業損益」が赤字になるという表現をしていたのも気になるところです。
経常損益や当期純損益が赤字になるとは言っていないのです。
「営業損益」が赤字ということは、本業の儲けが赤字と言うことですから、経営陣にとっては、大変な事態なのかもしれませんが、中小企業の経営者から見たら「何と恵まれた話」だと思うのではないでしょうか?
実は、今日、卒業論文を書くような気持で職員を集めて企業会計のPLとBSの仕組みをお話したのです。
その時に小生の頭の中をよぎったのが先ほど、申し上げたようなことだったのですが、皆さんはどう感じているでしょうか?
今日は、企業会計に関するレポートをお伝えしました。