昨日に引き続きパリのセーヌ河岸をお伝えします。
昨日は「華やかなシャンゼリゼ周辺」のうち、女王の散歩道といわれたシャンゼリゼ通りについてレポートしましたので、「世界遺産一度は行きたい100選」からの文章をお伝えします。
『右手に建つ、1900年に行われたパリ万博の会場として建てられたアール・ヌーボーのグラン・パレとドーム屋根のプティ・バレを過ぎると、エジプトの象形文字が刻まれた高さ23㍍のオリベスクが中央に立つ壮麗なコンコルド広場に着く。』
といっても、どこなのか分かりませんよね。凱旋門からシャンゼリゼ通りをコンコルド広場やルーブル博物館方面に歩いていった場合の話を説明しているようです。
お前もシャンゼリゼ通りを楽しんだのか?、と皆さんに質問されそうですが、残念ながら「じっくり、ゆったり」とは歩いていないのです。今度は、休憩してコーヒーでも頂きながら、凱旋門から歩いてみたいものです。
また、アール・ヌーボーのグラン・パレという建物も名前は聞いたことがあるのですが、セーヌ川に架かっているアレクサンドル3世橋の近くであるということも知りませんでした。なんという計画性のない旅なのでしょうか?自分の不甲斐なさに呆れてしまいます。
さて、文章の続きにいきましょう!
『(オベリスクは、)エジプトのルクソール神殿にあった2本のうちの1本が、贈られたものである。今は明るい雰囲気に満ちているが、フランス革命時には「大革命広場」と呼ばれ、国王ルイ16世や王妃マリー・アントワネットなど1300人以上がここで断頭台の露と消えた、血なまぐさい広場でもある。』
そうですか!驚きですね。小生は、コンコルドという言葉の響きに何となく親しみを感じていたのですが、2回ほどお邪魔しているのに、そんな惨たらしい場所とは思いもしませんでした。
どんなことがあろうと、自分が人の命を断つことだけはしたくないと思うのですが、フランス革命のような激しい嵐のような風潮の中では、そういう声はかき消されてしまうのでしょうね。
次に、コンコルド広場から左折すると、マドレーヌ教会がありますが、我々は、ここも見学していませんでした。
『左折すると突き当たりにギリシャ神殿風のコリント式列柱が並ぶマドレーヌ教会があり、石段からのコンコルド広場からブルボン宮(国民議会)にかけて大きく広がる眺めがいい。』
となっています。ちょっと分かりにくい文章ですが、要は、教会の石段からの眺めがいい、ということですね。
続いて、
『元は王宮だったフランス式庭園、チェイルリー公園の噴水の池にはコンコルドのオベリスクが影を映し、正面遠くに凱旋門、反対側はルーブル、ノートルダムと並ぶ見事な眺めは世界中の近代都市計画に影響を与えた。19世紀のオスマン男爵によるパリ大改造の賜である。』
という文章に続きますが、世界中の近代都市計画に影響を与えた見事な眺めは、どこから見た眺めなのでしょうか?
コンコルド広場からの眺めではなく、「マドレーヌ教会」の石段からの眺めですね。
続いて、ルーブルやロアン舘について次のように述べています。
『ナポレオン遠征の勝利を記念したガーゼル凱旋門をくぐると、かってはルーブル宮殿であったルーブル美術館に着く。『モナリザ』や『ミロのヴィーナス』など代々国王のコレクションやナポレオンの戦利品など30万点を所蔵する世界最大級の美術館で、入口は中庭の透明なピラミッドだ。
噴水に彩られるパリ市庁舎北のマレ地区は、王族や貴族が住んでいた17世紀のパリの面影を残す一角。中庭のレリーフ『アポロの馬』が見もののロアン舘や王妃マルゴが暮らしたサンス舘、パリ市歴史図書館のラモワニョン舘がある。』
という文章で「華やかなシャンゼリゼ周辺」の説明を終わっています。
それにしても、小生が知らないものが沢山ありました。次回は「中洲を経て対岸へ」からお伝えします。