今日は、久しぶりに本と雑誌の記事を書こうと思ったのですが、その中にイスラム教の問題が出ていました。
イスラム国に日本人が拉致され、身代金を要求する報道があり、無事、解放されることを祈るばかり!です。
そのイスラム教を理解する上で欠くことができないイスラム教の対立に関する記述が、池上彰さんと佐藤優さんが書いた本「新・戦争論」にでていました。
それは、前から気になっていた「スンニ派」と「シーア派」の違いです。
池上さんの記述では、アラブの春の後の問題を「シリアでは、アサド政権と反政府勢力の内戦により、死者は数十万人を超え、周辺国へ逃れた難民は、180万にのぼるます。バシャール・アル=アサド大統領の独裁に反対する民主化運動だったはずが、周辺国の思惑や反政府勢力の内部の抗争で複雑化してしまったのです。」と述べ、「もともとシリアでは、イスラム教シーア派系のアラウィ派のアサド一族が、国民の70%を占めるスンニ派の住民を抑圧する構造になっていました。」と説明しています。
そして、イスラム教の対立の基本的知識として先ほど申し上げた「スンニ派」と「シーア派」について次のように説明しています。
イスラム教は大きく「スンニ派」と「シーア派」に分かれます。それは、預言者ムハンマドが亡くなった後の後継者選びに端を発する対立です。
ムハンマドの後継者はカリフと呼ばれ、預言者の代理人です。
このカリフには、ムハンマドの血筋を引く者がなるべきだとという信者と、ムハンマドの信頼が厚く、信者からも信頼されている人を据えるべきだという信者とで意見が分 かれたのですが、当初の三代は血筋重視よりも、ムハンマドの信頼があったほうの後継者が続きました。
四代目でようやくアリーというムハンマドのいとこであり、かつムハンマドの娘と結婚した男がカリフになった。その子供は、ムハンマドの血を引いていることになります。
アリーとアリーの血を引くものこそがカリフにふさわしいと考える信者たちは、「アリーの党派」と呼ばれ、やがてただ「党派」と呼ばれるようになりました。党派のことを「シーア」と呼ぶため、シーア派と称されます。
一方、結党にこだわらないでイスラムの慣習を守ればいいと考える信者たちは、「習慣(スンナ)派」と呼ばれました。日本や欧米のメディアではスンニ派という呼び方が定着しています。全世界のイスラム教信者の八五パーセントをスンニ派が占め、シーア派は一五パーセント、スンニ派の代表的な国がサウジアラビア、シー派の代表的な国がイランです。
小生などは、不勉強で両派の違いを前から気にはなっていたのですが、この記述を見て「なるほど!」と思いました。
さて、この本には、このイスラム問題のほかに序章から「日本は世界とズレている」から始まりますので驚いてしまいました。
そして、第1章が「地球は危機に満ちている」、第2章が「まず民族と宗教を勉強しよう」と続き、小生が旅行先として関心がある「歴史で読み解く欧州の闇(第三章)」なっています。
さらに、前述したイスラム教の問題を記述した「「イスラム国」で中東大混乱(第四章)」、「第五章日本人が気づかない朝鮮問題」、「第六章中国から尖閣を守る方法」、「第七章弱いオバマと分裂するアメリカ」と続きます。
その後、第八章として「池上・佐藤流情報術5カ条」と「終章なぜ戦争論が必要か」を記述しています。
小生にとっては、新鮮で驚くような内容で自分の勉強不足を思い知らされる本でした。
今日の巻頭写真は、小生が大好きな我が家に咲いていたバラの花です。
イスラム国に日本人が拉致され、身代金を要求する報道があり、無事、解放されることを祈るばかり!です。
そのイスラム教を理解する上で欠くことができないイスラム教の対立に関する記述が、池上彰さんと佐藤優さんが書いた本「新・戦争論」にでていました。
それは、前から気になっていた「スンニ派」と「シーア派」の違いです。
池上さんの記述では、アラブの春の後の問題を「シリアでは、アサド政権と反政府勢力の内戦により、死者は数十万人を超え、周辺国へ逃れた難民は、180万にのぼるます。バシャール・アル=アサド大統領の独裁に反対する民主化運動だったはずが、周辺国の思惑や反政府勢力の内部の抗争で複雑化してしまったのです。」と述べ、「もともとシリアでは、イスラム教シーア派系のアラウィ派のアサド一族が、国民の70%を占めるスンニ派の住民を抑圧する構造になっていました。」と説明しています。
そして、イスラム教の対立の基本的知識として先ほど申し上げた「スンニ派」と「シーア派」について次のように説明しています。
イスラム教は大きく「スンニ派」と「シーア派」に分かれます。それは、預言者ムハンマドが亡くなった後の後継者選びに端を発する対立です。
ムハンマドの後継者はカリフと呼ばれ、預言者の代理人です。
このカリフには、ムハンマドの血筋を引く者がなるべきだとという信者と、ムハンマドの信頼が厚く、信者からも信頼されている人を据えるべきだという信者とで意見が分 かれたのですが、当初の三代は血筋重視よりも、ムハンマドの信頼があったほうの後継者が続きました。
四代目でようやくアリーというムハンマドのいとこであり、かつムハンマドの娘と結婚した男がカリフになった。その子供は、ムハンマドの血を引いていることになります。
アリーとアリーの血を引くものこそがカリフにふさわしいと考える信者たちは、「アリーの党派」と呼ばれ、やがてただ「党派」と呼ばれるようになりました。党派のことを「シーア」と呼ぶため、シーア派と称されます。
一方、結党にこだわらないでイスラムの慣習を守ればいいと考える信者たちは、「習慣(スンナ)派」と呼ばれました。日本や欧米のメディアではスンニ派という呼び方が定着しています。全世界のイスラム教信者の八五パーセントをスンニ派が占め、シーア派は一五パーセント、スンニ派の代表的な国がサウジアラビア、シー派の代表的な国がイランです。
小生などは、不勉強で両派の違いを前から気にはなっていたのですが、この記述を見て「なるほど!」と思いました。
さて、この本には、このイスラム問題のほかに序章から「日本は世界とズレている」から始まりますので驚いてしまいました。
そして、第1章が「地球は危機に満ちている」、第2章が「まず民族と宗教を勉強しよう」と続き、小生が旅行先として関心がある「歴史で読み解く欧州の闇(第三章)」なっています。
さらに、前述したイスラム教の問題を記述した「「イスラム国」で中東大混乱(第四章)」、「第五章日本人が気づかない朝鮮問題」、「第六章中国から尖閣を守る方法」、「第七章弱いオバマと分裂するアメリカ」と続きます。
その後、第八章として「池上・佐藤流情報術5カ条」と「終章なぜ戦争論が必要か」を記述しています。
小生にとっては、新鮮で驚くような内容で自分の勉強不足を思い知らされる本でした。
今日の巻頭写真は、小生が大好きな我が家に咲いていたバラの花です。