mukoyama blog

向山建築設計事務所 主催の向山博のブログです 

那須塩原図書館 

2020-12-14 02:49:59 | 建築
こんなご時世ですがこちらの方面に用もあって、、、
9月にオープンした那須塩原図書館 みるるを見学してきました。
2016年に行われたこの図書館のプロポーザルコンペにshushi architects吉田くんと参加し佳作入選しました。

自分の案の方が!と言いたいところですが、、、とてもよくできていました。笑
→自分たちの案


象徴的な本棚は1階から2階の視線程の高さまで立上り、1階部分の本棚は壁になり用途に応じて空間を仕切っています。
2階は屋根全体がこの施設にきた人達を優しく包んでくれている様子でした。
あえて空間をひとまとめにすることで賑わいというか活気を感じさせてくれる図書館でした。
自分たちも当初、図書館をつくるが、用が無くても、本を読まなくてもふらっと立ち寄れる。まちのためにそんな居場所をつくろうと思っていました。
まさにそんな場所でした。




様々なスペースを一括りに包んでくれる天井。
見ていて飽きない天井でした。


カーテンが何枚も重なりあっている。

ひょうが降ったり、いきなり晴れたり。
黒磯駅前をぼーっと見てました。

新幹線の線路沿いの図書館。音は完全に止められていませんでしたが、全然気にならない程度。
自分たちの案は新幹線を気にしすぎました。

1階。当初はもっと1,2階をつらぬく本棚のイメージであったが、吹抜け以外では本棚壁は1,2階違う使い方に。

駅前のカフェから。
外に飛び出たフェイクの本棚がちょっと苦手です。

那須塩原市まちなか交流センター くるる。同時期にコンペが行われていて、図書館のコンペと同じ審査員で先に結果が出ていたため、考え方の参考にしていました。
徹底的に多目的に使われることを真剣に考えた建物で敷地の隅々まで使えるように考えられていると思います。やはりいい建築でした。

天井が高いスペース。
天井が低いスペース。
その奥の隣地とのスペース。
どこも多目的で用途を制限していない居場所。


道の駅ましこに寄ってみた。
とおかった。。
ついこのアングルから写真を撮ってしまう。
皆もそうなんでしょう。。。
全体的にワンルームのようにみえるが、
間取りを考えてみれば当然なのだが、良い意味で死角があり、スペースはほどよく分割されている。ただ見上げると屋根の切り替えがあわただしい感じがしました。
奥行が3倍くらいあるともっといいなーと。。。

福生市役所

2020-07-25 09:36:20 | 建築
なかなか近くに行く用がないので、なかなか行けない福生市役所。
建った時から気になってて、そーこーしてるうちに12年も経ってしまった。
12年経っていてもとても良かった。
偶然近くを車で通ったので寄ってみたけど、やはり役所は平日来ないとでした。。。
中見たかった。室内も素敵だったはずなので


低層階の屋上は解放されてました。




窓3個分が1層。
とてもいいスケール。
思ってたより2棟の距離がある。
窓1つが1層に見える錯覚が棟が遠くに見える効果もあるかもしれない。とても間の空間が広くて気持ちいい。

タイルの色、ガラスの色、コーナーの曲面、層をスケール感を狂わせる窓の構成、フランク・ロイド・ライトのジョンソンワックス本社ビルを思わせる。 
↑ジョンソンワックス社サイトより
こちらは窓1つに2層分。実は結構高い。
20年前見に行った時既に使われてなかった。法規上、避難階段が足りなくて、外につけなければならなく、建物遺産として見た目が変わるのを避けたためとガイドさんが話してくれた。
ま、確かにないほうが良いな。


壁と床が同じ素材でヌルりと連続しています。


ちらっと偶然みえてうれしくなるのって良い建築なんだと思う。




日本橋から銀座へ

2020-06-23 15:22:35 | 建築
数ヶ月ぶりに電車に乗りました。

個人的には、自転車通勤、車通勤、在宅ワークを減らさないのは、もはやコロナ自粛が理由ではなくなってます。
ただ、出来る人ができる範囲で接触を控えることは感染を抑える効果があるはず。とも思ってます。

今日は、新しいクリニック開業のため、テナントの内見に日本橋へ。
先生と不動産業もやってる大学同級生の建築家と来ました。同業2人で不思議な組み合わせ。笑

足を伸ばして久しぶりの銀座に。
話題のヘルツォーク&ド・ムーロン設計のユニクロ見てきました。

結局吹抜けの写真撮ってしまいます。



太田市美術館・図書館

2017-11-24 00:42:26 | 建築
計画中から気になっていた太田市美術館・図書館に行ってきました。



1月に竣工してからとても良いという話をよく耳にしていたし、昨日のパーティでも話題に上がっていました。
スロープや階段などの移動空間がこの施設では積極的に使われ、展示空間とされ、本棚やカウンターがおかれている。
外から見ると比較的コンパクトな施設の中には多くの居場所が折り込まれていました。



ただ、屋上やデッキがクローズされていました。常にそうだとしたら、コンセプトが半減してしまうのではないかと思うほど残念。様々なアプローチの方法があるのが魅力なのに・・
スタッフの目が届かないとせっかくのつくった緑豊かな屋上が使われてないということが良くあります。。。
そうでないといいですが・・。
コンセプトがHPに掲載されています。



ZO設計室 30周年の集い

2017-11-23 11:11:11 | 建築
気付けば、自分の物件の9割以上でお世話になっている設備設計事務所のZO設計室の「30周年の集い」に招待頂きました。ライト設計の自由学園明日館です。
なかなか会えてなかった昔の同僚などにも会え同窓会のようでした。





自分にあてはめてみると、30周年なんて気の遠くなるほど先な気がしますが、日々の物件に真摯に向き合うことが自分を支えてくれるのかもしれないと思えるいい機会になりました。




片瀬山幼稚園 閉園 解体。

2017-02-02 00:26:50 | 建築
自分が40年前?に卒園した片瀬山幼稚園から「閉園、解体されることになりました。」と実家に丁寧な手紙が届きました。
閉園の話はもう何年も前から聞いていましたが、とても残念です。

とても素敵な幼稚園なんです。旧帝国ホテルなどを設計したF.L.ライトに師事した遠藤新、その息子の遠藤楽さんの設計です。
遠藤楽さんご自身もタリアセンでライトから学んでいたそうです。
昔から気になっていて、設計した建築家をネットで何度も調べたのですが、今回解体の決定により最後の内覧会が行われるというサイトで知ることになりました。↓

片瀬山幼稚園の見学会


自分と同い年の幼稚園です。
園からの手紙によると耐震問題。地域住民の少子化。預かり保育のできる認定園になるには規模が小さすぎることが原因とのことでした。

卒園生にあてた手紙には幼稚園があいてるときであればいつでも来てください。とのことなので時間を見つけて見に行こうと思っていま
週末は先生がいる時間が限られているそうなので、行かれる方は電話して確認してから行くことをお勧めします。0466-22-6176
平日は4時半までに来てもらえると・・・。とのこと。 

んー。ハードル高いな・・。




後ろが幼稚園。右下のまぶしそうな顔してるのが自分です。
この時期すべての写真がこの顔・・。

みんな元気かなー。







マギーズ東京

2016-11-04 23:00:00 | 建築
本日マギーズ東京に行ってきました。

がん患者やその家族が、予約などなしに気軽に治療や日々の生活について相談できる施設です。




注目されている巨大な新市場のすぐそばで驚くほど小さな、だけど想いが強くこもった建物でした。

自分は知らなかったのですが、現在見学者も多く、本来の相談者が来づらくならないように「オープンマギーズ」という施設の内覧会と説明会を定期的に行っているそうです。見学はなるべくそちらで・・ということです。それでもとても親切に説明してくださいました。自分は邪魔にならないように10時開始直後に伺ったので、まだ相談の方がいなかったので迷惑かけずにすみました・・。それでも30分ほどの間に3組ほどの方がいらっしゃいました。独りで来られている方がとても印象的でした。

マギーズ東京を見学して思うところは、建築のバリアフリーの効果はとても小さい。相手を迎えてあげる「どうぞ」って気持ちこそがバリアフリーの効果として一番だということでした。



自分は2か月ほど前にとてもとても身近で仲が良かった身内ががんで亡くなりました。自分より年下・・がんになったのは15年位前、20代でした。長くがんと付合い、その時どき考えることも違ったと思います。人には人の病気との付き合い方があるのだと思います。いろんな考え方や、付き合い方があるんだ、いろんな居場所があるこの建物はそういう気持ちにさせてくれました。コンパクトな空間の中に多くの居場所がちりばめられている。それぞれが程よい距離をもって存在する。人と会うことで前向きにしてくれるような空間でした。











グッドデザイン賞 祝賀会

2016-10-28 22:53:33 | 建築
本日はグッドデザイン賞の祝賀会でした。



せっかくの機会なので関係者共々、行ってきました。
すごい人が多くて驚きました。




せっかくなので少し説明を。
テラス自由が丘は前面の坂道から一層下がった悪条件の土地に建っています。
下の写真は敷地から前面道路を見あげたアングル。
既存擁壁も一部補強するなど難題が多かったです。





どんなふうに8戸の住戸が入ってるかというと。。。
敷地模型
1階に3戸並べます。
道路と段差の低い方から1階住戸に。
2階に3戸をのせる。
斜線を気にしながら3階に2戸のせる。
テラスで隙間をふさぎ各住戸に入る。

せっかく作った模型なのでここで利用・・。

収益物件ですので当然住戸数が多いほうが施主の評価が得られるが、戸数を追求していくことで往々にしてただの高密度の環境の悪い住戸になりがちです。
テラス自由が丘では住戸を8戸入れるために必要なテラスは街並みを整える装置としても機能し、豊かな住空間も同時に与えてくれました。


受賞展
がすでに始まっていまーす。

シーラカンス

2016-10-21 14:31:55 | 建築
シーラカンス創設者の小嶋一浩さんが亡くなられました。
自分がシーラカンスに入ったのは1998年。 C+AとシーラカンスK&Hに、組織として分かれた年です。自分はシーラカンスK&Hに勤めていたため、小嶋さんとは数回話したことがある程度で、自分のことは覚えてないと思います。ただボスは違えど小嶋さんたちが作った道の延長を走っている以上、間接的とは言えない影響下にあるように思えました。訃報を聞いて、シーラカンスに興味を持ち作品を食い入るように見ていたころの気持ちを思い出しました。
今年年始に参加した図書館のコンペでは小嶋さんが審査員の一人で、佳作に選定していただきました。つたないプレゼンであったにもかからず、自分たちの提案に評価を与えてくださいました。
本日は告別式です。深い感謝とともに、御冥福をお祈り申し上げます。

建設通信新聞記事




スタッフを募集しています。

2016-07-05 23:10:38 | 建築

昨年末、5年3か月在籍したスタッフが独立しました。

上半期に新たな仕事がいくつかスタートし、再度体制を整えていくうえでスタッフを募集させていただきます。



HPのRECRUITに応募条件を掲載しました。

心から建築が好きという情熱にあふれている方のご連絡をお待ちしております。

よろしくお願いいたします。

吉阪隆正展

2016-03-01 21:15:37 | 建築
国立近現代建築資料館で行われている吉阪隆正展に行ってきた。

すごい!
図面を通して伝わってくる意識に圧倒されてしまう。
模型も2004年の吉阪隆正展で製作された大きな模型や自邸の模型も理解するにはとてもよい資料ではあるが、当時の描かれた図面はとにかくすばらしい。
当たり前の話しだが、CADではなく人が描いた図面の美しさと力強さがある。
現代の効率や多様性を優先しがちな図面ではなく、とにかく人に伝えたいという図面だった。




来場者の多くも図面を撮影しているようであったが、あとからデータで図面をみても意味がなさそうなので、撮りませんでした。

でも撮っておけば良かったかな・・。


金沢海みらい図書館 

2016-02-07 01:24:55 | 建築
昨日は住宅の打合せで金沢へ。
打合せ前に以前勤めていた設計事務所の設計した海みらい図書館へ行ってきました。
木曜日まで図書館のコンペに参加していたので、前回の打合せの際に来れればよかったのだが・・。結局参考にはできませんでした。


孔というか窓というか採光のとり方が特徴的な外観内観だが、中から見た様子はとてもよい。本棚が並ぶこの一番大きな空間は2、3階にある。








いままで雑誌やサイトで見てたときは小さな「孔」から光がはいっていると思っていたが、「孔」ではなく思った以上に「窓」で、壁の向こう側を感じるものであった。、
具体的には壁との距離で印象が変わる。近くで見てると小さな窓から向こうが見えている。離れてみるとうっすらと外の風景が透けて見える大きな窓という印象。それは想像してなかった光景でした。孔の位置、数、サイズ、納まりの検討を相当していたようなので、その絶妙なところが実現できているのかなと思います。





写真を暗くしてみると後ろの風景が何となくみえるのが分かると思います。


天井高さも当初図面などで見てたときはこんなに無くてもとおもいましたが、天井の高さがこの壁を効果的に見せています。



いくつかは「うーん・・・」というところもあります。ただ、それでも窓のよさが勝ってると思うし、これを実現するためのスタッフの苦労も想像できるだけに、素直にすごいと思ってしまいます。
受験シーズンにもかかわらず、机が開いてるのはやはり立地のせいかな。車でないと少々厳しそうですしね。
駐車場はいっぱいだったけど。もっと学生も使ってほしいものです。


「フランク・ゲーリー展」

2016-02-05 22:18:19 | 建築
東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTで行われている「フランク・ゲーリー展」に行ってきました。



期間が長かったので、そのうちと思っていたが、7日(日)まで。
建築関係の来場者がおおい。知ってる顔、友人にも会ってしまう。
みんな考えることは同じ。笑

とにかく模型が多くてとてもよい。設計のプロセスや思考が垣間見れる。
自分は恥ずかしながらゲーリーの建物を見たことが無いため、模型であっても3次元で体験できる機会としてとても新鮮でした。
特に入口にあったルイ・ヴィトン財団の模型は、ゲーリーの建物をより深く理解ことができる。
じーっと見すぎて、写真は撮ってません・・・。

神奈川県立近代美術館

2016-01-30 23:36:14 | 建築
夕方、坂倉準三設計神奈川県立近代美術館に行く。
明日で閉館。遅くて入れませんでした。笑

↑対岸から

↑実は柵の外から

閉館前に見ることは半ばあきらめていたが、藤沢の現場と実家に行く用もあり、それならと足を運んだ。
行く前から遅くなって入れないなーと分かっていたのですが、せっかくなので。
運よく最後のイベントを行っていて夕景を楽しむことができました。
鶴岡八幡宮は大学3年間、大晦日~三が日の夜はお札、絵馬、おみくじを売るバイトをしてました。
今年初めてのおみくじは末吉でした。

今日は早朝に起きて仕事をして、午前中にこどもの国での親子マラソン(4キロ)に参加し。そのままの格好で実家に行って(先日父が満87歳、数えで88歳に。米寿!)、現場を見て、鎌倉近美に。
で、サッカーオリンピック最終予選の決勝の応援しています。
仕事が残っていて、ビールをノンアルコールにするかどうか迷っているところです。