mukoyama blog

向山建築設計事務所 主催の向山博のブログです 

いまさらミタ・・

2011-12-26 21:12:07 | 日々のこと
もうそろそろ話題に上がらなくなった「家政婦のミタ」、最終回だけ見ました。
普段からドラマは時間がないのでほとんど見ないです。
それでも最終回だけしか見てないのに泣きそうになってるのはやはり歳をとったのでしょうか・・。
涙腺がゆるくなった気がします。

というのもの自宅から3ブロックほどのところで撮影をしていました。
ドラマ内の阿須田家の前の坂のシーンはここで撮影をしていました。

最終回の撮影が休日だったので、多くの人だかりができていましたので子どもの散歩ついでにミタさんと阿須田家を見てきました。深くかぶった帽子は見えた気もしないという感じでした。

この坂はなぜだか良く撮影で使われています。「八日目のセミ」(もちろん見てない。)でも使われていました。(セミの漢字がでない・・)

谷状の土地で撮ると人の背景に住宅街がこのように映ります。
戸建が「家族の幸せの象徴?」を連想させ印象的なアングルになるのかもしれません。
「八日目のセミ」も家族のカタチがテーマだったような・・。(ま。見てないのですが・・。)

個人的にも初めてこの街を見た時、この家の重なり具合がひとつの風景になっているのが気に入った理由のひとつでした。

年末に話題にするほどのネタでもなかったですね。

寺尾台の家 基本設計アップ

2011-12-26 02:26:52 | 寺尾台の家
かねてから進めていた寺尾台の家の基本設計がほぼUPしました。

昨日打合せを行い、作成した1/30の模型をお見せしながら、細かいところを確認しあいました。
本来模型写真を撮ってから提出するのですが、時間が無かったので打合せをしたファミレスでパチリ。



妻の妹夫婦の家。北側道路の宅地造成された敷地にシンプルな建物を計画しています。

年始には概算を提出予定です。


豊島

2011-12-20 07:46:21 | 建築
屋島の家の打ち合わせにて高松に宿泊。
念のため、余裕をとっていた時間が空いたため、豊島に。
2010年の瀬戸内国際芸術祭に向けて建てられた、豊島美術館(西沢立衛設計)と島キッチン(安倍良設計)を見に行きました。

●豊島美術館



内部は展示空間のため写真は撮れません。雑誌のサイト他の方の写真を参考に。

感動的な空間体験でした。
船の時間の都合で1時間ほどの滞在でしたが時間が足りません。
行かれる方は余裕を持って行かれるべきだと思います。
一部屋(?)なのですが驚くほど、発見がおおく、味わい深い空間でした。
雑誌などの写真は一般的に広角で撮るので実際はもっとコンパクトなのだろうと思っていました。
事実現地につき外観をみると雄大なロケーションに囲まれ、とてもコンパクトに見えます。
周辺は島々が浮かぶ瀬戸内海が眼下に広がる棚田に囲まれています。
小さな入口を入ると来館者が遠くに小さく見える驚くほど広い!うわっと声が出ていまいます。
展示は内藤礼氏によるが、建築と作品は一体であり境のない展示。様々な繊細な展示の中で特に興味深いのは、床にあいた2mm程度の小さな穴から水が玉状に浮かびあがり、そのうち撥水性のある床を転がり、くっつき、集まり、別の穴に吸い込まれて行く。美しくかわいらしいコロコロと床を転がる水のかたまりの形は豊島美術館そのものでした。
また、完成された空間でありながら、自分以外の来館者がいたほうがスケール感も湧き面白いです。
白からグレーのグラデーションの空間の中、人は黒く小さい。ひとが動く様子もひとつの展示のようにみえる。座禅をする外国人までいました。確かにそのような気持ちにさえなります。
外部には白塗装していると勝手に思っていましたが、コンクリートにクリア(透明)塗装のみでした。全体にホワイトセメントを使っていると雑誌に記載がありました。
あまり細かい話を伝えられる文章力が無いためこの辺で。
ただここ数年見た建物で一番感動したのは確かです。(何を見たか覚えてないが・・。)

あまりの繊細さに以前みた同じ建築家の軽井沢の千住博美術館以上に、大騒ぎする子どもは連れてこれないなと思いました。
怒った学芸員さんが飛んでくるのが目に浮かびます。


●島キッチン
島の地形にあわせた複雑な小道を進んでいくと突然ある。回りは集落に囲まれている。
そこには島キッチンのような場がまるでもともとあったかのようにしっくりきている






随所に見られる大胆なディテール、(暖かくなればさぞ…)気持ち良いテラスや、自然に座りたくなる天井高1.5mの縁側。魅力的な場が点在して学ぶことが多い。
ただ、建築が作品であるのは当然ではあるのだが、むしろ島キッチンという人と人をつなぐ「仕掛け」が作品ということがHPからもよくわかる。
見学できるか(島キッチンの藤崎さんに)連絡すると、当日は営業日では無いにもかかわらず、高松から自分とちょうど同じ船で往復する予定とのことで港―島キッチン―豊島美術館と車で送迎して頂いてしまいました。
その船中、車中、多くの話を聞かせて頂きました。前日には設計者の安倍さんもいらしてイベントをしていたとのことで会えなくて残念でしたが、凍えながら、シャトルバス待ち、美術館開館待ちを覚悟していたところ本当にありがたかったです。
島キッチンで頂いた珈琲も人と人が繋がっていく作品の一部なんだろうなー。と心洗われました。




屋島の家 基本設計UP

2011-12-20 06:41:56 | 屋島の家
屋島の家の基本設計が完了しました。
模型写真をHPにUPしました。





概算の作業にはいる前に仕上げのサンプル、設備のカタログを用意し説明しに香川へ週末いってきました。


屋島の家の屋島は高松から北東、テーブルマウンテンのように上部が平らな特徴をもった山なのですぐに分かる。
また「源平盛衰記」、あの那須与一が船上の扇を一矢で射落とした舞台だそうだ。屋島寺は四国遍路の第八十四番札所にあたるとのこと。

敷地は屋島寺への参道沿いのひな段状の造成地に計画されます。
敷地はとても広く、眺めも良い。素晴らしい環境です。
建物自体は1000万円台のローコストの住宅ですが、設計、施主それぞれの立場からアイデアを出し合い基本設計案を作り上げてきました。
広い敷地を活かし、坪単価的には多少割高にはなりますが平屋として計画をしています。
平屋とすることで敷地の広さを家の中に居ながらでも味わえるようにしています。
細長い敷地の両端まで視線が行き届くような平面計画です。


また車で15分程度の場所にイサムノグチの庭園美術館があり、その周辺で採れる庵治石はイサムノグチも多くの作品で使っている石です。(一般的には墓石、城の石垣に多い)
採掘場もあり、多くの不要になった石が山のように積み上げられている。

打合せ後に現地にいく。加工しなければ3500円/トンで買えるとのこと。
アプローチは施主施工で庵治石でつくります。とお施主様より提案を頂きました。
コスト削減というより家づくりを積極的に楽しもうと考えられており家も幸せだと思います。

まだまだ決めることも多いですが、とても楽しみです。

週末

2011-12-05 09:22:45 | 日々のこと
だいぶブログの間があいてしまった。

やはり現場が動いてる時は写真も撮るのでブログにしやすい。
東金町の家が竣工し、年内は現場は無い。
いまは、大体が基本設計の物件がおおいです。
基本設計をネタにしてブログにするのは、どこか施主にも自分にもまだ迷いが形としてみえてたりすることもあり、あとに残るのが恥ずかしい。
はじめにプレゼンした案で竣工した物件はほとんどなく、段階を踏んで良くなっていくことが多いので。
ただ、今後は少しづつ出していこうかなとも思っています。
あくまでも「つもり」ですが。

先週まで茨城県結城市にあるクリニックの新装工事の見積もり用図面にかかっていました。
内科、脳神経外科専門である親が建てた築30年以上の建物。
後を継ぐ娘夫婦も加わり耳鼻科と内科の複合診療を可能とするようにリフォームします。
娘夫婦はこのクリニックへの想いから、解体建替えではなくリフォームを選んでいます。
世代交代ができず多くのクリニックが閉院していくなか、とても幸運な建物の例だと思います。

いくつかの物件も基本設計がまとめの段階に入っています。
年内には実施設計に入れそうです。

週末は子どもの幼稚園の発表会もあり、久しぶりに気晴らしもできました。
都心に出てみると紅葉とクリスマスのイルミネーションが。
今年の気候はやはり問題がありそうですね。



近所の妻の実家では鳩くらいの小さな鷹?が雀を捕まえているのを見てしまいました。(左足の下)
前日は鳩も捕獲していたそうです。最近よく聞く森が狭くなり生活ができなくなっているっていう話でしょうか。