mukoyama blog

向山建築設計事務所 主催の向山博のブログです 

寺尾台の家 模型写真

2012-01-31 11:53:11 | 寺尾台の家
寺尾台の家の模型写真を撮影しました。
模型写真をHPにUPしました。



模型写真はその後、photoshop上で色の検討する際にも使います。
弊社では最後まで白模型で作成します。
模型に色を入れてしまうと、空間が色でごまかされてしまうので。



寺尾台の家は北側に道路が接道しています。
前回のブログでの表裏が無い建築の話しでいえば北側は裏ではなく住まいの顔になります。
一般的に南側にリビングダイニング等を配置するために北側にトイレ、お風呂等の水廻りが並ぶことが多く、小さいな窓が道路側に無秩序に並ぶ住宅があまりにも多いです。
南側道路の考え方で北側道路の住まいを計画してはだめです。
立面上の小手先のデザインではなく平面計画から考えていく必要があります。
北側にも居場所をつくりながら南北の抜けを設けています。
寺尾台の家ではそこに出窓を設け、立面上のアクセントとしています。
この敷地はT字路の突き当たりでもあり、見通しと風通しを確保しています。



武蔵野プレイス

2012-01-28 23:34:43 | 建築
最近FaceBook上で友人と話題にしたこともあり、武蔵境駅前の武蔵野プレイスへ行ってきた。

設計はk+hgアーキテクツ。
公共建築としてデザインの仕方や程度がバランスがよく、とてもいい建築だと誌面で見た時から気になっていました。
実際に行ってみると驚くほど多くの人が!
駅前で22時まで開いてるという条件もあるかもしれませんが、それ以上に豊かな空間による居心地の良さもあるのでしょう。


丸い窓の一つを入るとエントランス。天井も美しい。

風除室からは下の図書コーナーが見える。

中は撮ってはいけないようなのでこの辺まで・・。


1枚目の外観が4周まわってるのだが、この建物の良さの一つとしてデザインに表裏が無いところだと思う。
4周道路と公園に囲まれていてどの面も大事な顔になるため当然なのだがなかなか難しい。
個人的な考えとして表裏の無い建築を評価したいと常々思っている。
顔になるアングルを格好良く見せるためにそこだけ力が入ってるような建物も多い。
評判のいい建築で雑誌の表紙を飾っていても実際見ると表だけよくて、裏側は安っぽく設備配管ばかりだったりすると残念に思う。

その点で表参道にあるプラダ ブティック青山は良い。
設備的な要素が4周からみて全く気にならない。
どこからでも見られてもいいように設計されている。

自分も意識して設計せねば!

2012-01-24 07:04:28 | 日々のこと
雪。
この歳になってもワクつきます。
子どもがまだ寝てるので起きてきた時の顔が楽しみです。

家は二つのゴルフ場に挟まれた谷地にあるので日が入りはじめるのに時間がかかります。7時くらいにやっとゴルフ場の森の上に朝日が入り始めました。


家にはシマトネリコが庭とデッキにいますが、シマトネリコは半落葉樹でこの時期でも葉があるので雪がたまり、その重さでしなってしまいます。
植樹数年は雪の度に枝が雪の重みで折れないように紐で縛ったりと手がかかっていましたが、既に2階の窓の高さまで育ち、この程度の雪ではビクともしなくなりました。
鼻水たらしながら雪降る中、紐で補強してあげてたのが懐かしく思います。

今日はどんどん溶けてしまいますね。残念。

ヴァレリオ・オルジャティ展

2012-01-16 07:01:00 | 建築
先週金曜日、打合せの帰りに「ヴァレリオ・オルジャティ展」に行く。
会期は15日(日)までだが、週末はイベントがあるためラストチャンスだった。

情報発信するなら会期中にしろと言われそうですが・・


スイスの建築家。
まず展示がとてもよい。
作品ごとに、作品に繋がったイメージ、模型、図面1枚、写真で構成。
図面が1物件1枚しかないのに空間を想像するのにストレスがない。
模型と写真と図面、それぞれが補いながら全体像を見せてくれる。
良く図面と写真がセレクトされているのでしょう。
スイスの建築家らしい、細かな部分まで丁寧につくり込み、納められている。
今後の作品も楽しみです。


国立近代美術館から帰ると昨年末亡くなった建築家 林昌二設計の毎日新聞社のはいるパレスサイドビル。
こちらもすばらしいですね。

ASJ無料相談会

2012-01-11 22:49:18 | 住宅
今週末、川崎市国際交流センターで行われます設計無料相談会に参加します。


家づくりについて相談できる機会です。
何を相談してよいかもわからなくても、
スタート地点に立つ前の相談ができると思います。
多くの建築家参加するので、作品を見るだけでも楽しいのではないでしょか。
入場無料です。



京浜川崎スタジオ「第16回未来をのぞく住宅展」

会場:川崎市国際交流センター 1F・レセプションルーム
川崎市中原区木月祗園町2-2
東急東横線・東急目黒線「元住吉駅」下車徒歩 10 分~12 分

1/14(土) 11:00~18:00 入場無料
1/15(日) 11:00~18:00 入場無料


詳しくは ASJのイベントのホームページ

2012

2012-01-05 03:48:11 | 日々のこと
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
メールやfacebook等でぞくぞくと新年の挨拶、今年の抱負が届く。
のんびり休んでもいられない気持ちになりますね。。。こちらも何か書かなきゃ。

年末も昨年のまとめ的な内容のブログをいくつか書きかけていたのですが、
年賀状を優先しているうちに年が明けてしまいました。
すでに見返してみると年始に使える内容も少ない。
いずれにせよ、今年の着工の物件がいくつか控えているので、とにかくどの物件もフル回転で頑張る次第です。

といいつつ、正月ぼけが抜けてないようで恥ずかしいですが、ゆるりと休み中のことでも・・

正月休みは妻のご両親の山小屋に。
(山小屋については既に何回か書いています

昨年の夏以来、息子がクリスマスやお正月よりも楽しみにしてたので。
いつもはのんびりできるのですが、子どもがたき火をしたいとのことで薪集めの2日間でした。

というよりここでは薪集めは日常的なこと。冬は立枯れた木の枝が山小屋までの道路をふさぐのでその枝を集め燃やしています。
冬の枝や葉は乾燥しているので簡単にもえるので、薪が手に入りにくい夏のために保管もします。
乾燥した葉は着火剤がわりになるので大きなケースに大量に保管します。

義父は昨年90日弱山小屋に滞在していたそうです。こつこつと手をかけながら過ごすことが別荘の有効活用になるのでしょう。家から早ければ1時間程度でつく距離だからこそ可能なのだと思います。

燃えた薪は炭になり、それを囲炉裏へ移して夕食のキノコ汁を囲みます。
写真は翌朝の2日目のキノコ汁。


設計で囲炉裏を希望されたことは今までありませんが、薪ストーブは何度かあり、野堀眼科クリニックでは待合に設置しています。
また現在進めている屋島の家でも薪ストーブを検討しています。

薪ストーブは常に薪の入手方法から考えることになります。
野堀眼科クリニックは身内に森を持っている方がおり、薪には不自由しないということで導入しました。
薪の置き場、購入によるコストなどであきらめてしまう方もいらっしゃいます。
屋島の家でも、せっかくなので何とか実現したいところです。


ちなみに義父の山小屋はエアコンはないので暖房には囲炉裏とストーブ、給湯には灯油を使っています。
薪の燃焼によるCO2の発生は気になりますが、エネルギーについてはいろいろと考えさせられる2日間でした。


この湧き水を山小屋に引いています。この水源の掃除をすることを条件に土地を借りれたそうです。
そのまま飲めます。
素晴らしいロケーションですね。