mukoyama blog

向山建築設計事務所 主催の向山博のブログです 

7分咲き?

2010-03-30 00:03:05 | 極楽寺の家
極楽寺の施主より写真が届きました。
もうすぐ満開とのこと。



うらやましい限りです。
2年前の今日のブログも桜の話題でした。
ちょうど極楽寺の家の設計がはじまったばかりでした。
2年前はもう満開だったのですね。

施主はまさにそのブログで話した「自分の桜」を手に入れました。
咲く前から散るまで毎日、桜を味わえますね。

桜がどこからでも味わえるように設計をしてたので、
桜が咲いて、やっと竣工した気持ちになりました。




眼科クリニック基本設計完了

2010-03-19 06:08:56 | つくば眼科
茨城県つくば市に計画している眼科のクリニックの基本設計が完了したのでHPにUPしました。







つくばエクスプレス「研究学園駅」より車で10分ほどのところに敷地はある。
敷地までは大規模な開発中であり、駅前のマンション、ショッピングモール以外はほとんどが更地であるが、将来的にはつくば市の副都心となる予定である。
敷地はその開発区域の北端に道路を挟んで面しており、現在は大木が多く残る緑豊かな環境である。

まだ近隣にも緑地が残るが将来的には近隣は開発されていく。
その時にこのクリニックの敷地に残された緑が周辺から森のように見えて、その中にクリニックが佇んでいてくれればよいと考えた。
ほぼ患者は車で来ることになるので、駐車場の確保と緑地の確保が大事になる。

前面道路からは、院外薬局を看板がわりに配置している。模型では植樹を控えているが、実際は樹木でクリニックはみえない奥に配置している。
薬局の形を一つのボリュームとして、そのボリュームが屋根の勾配の向きを変えながら繋ぎ合ったような形でクリニックができている。
クリニックが薬局に対して大きな建物に見えないようにしている。

基本的に自然光があまり必要ではない用途の建物であるため、待合のみ開放的につくり周囲の緑を味わえるようにしている。

内覧会めぐり

2010-03-15 05:52:53 | 建築
最近は住宅とクリニックの割合がほとんどで、週末の打合せになることが多く、
内覧会があっても行けないことが多いのですが、2週連続で内覧会に伺うことができました。

↓有設計室の「東青梅デイケアサービスセンター」です。
なかなか建築家が設計した福祉施設で内覧会の機会に遭遇することがないので、午後つくばで打合せでしたが強引に東青梅まで足を延ばしてみてきました。雨で遠方でしたので人も少なく、建築家が丁寧に説明していただけました。

木造2階建て。外観から見るとボリュームが重なっていく中に窓が配置されている様子でしたが、、


中に入ってみると窓の配置が上手く、むしろ効率的に壁が配置されている印象にもとれました。
設備や納まりも良く、期待以上の物件でした。

先週末はゼネコン時代の先輩でもあるテレデザインの久野さん+会田さん設計の逗子の住宅に伺いました。

木造でローコストながらさまざまなことでチャレンジしており刺激的でした。


中は手摺、階段までほとんどのものが同色で仕上げられていました。
いろいろと言いたいこと聞きたいことが言えるのが知り合いの内覧会のいいところです。
勉強になります。


外構工事 

2010-03-13 07:05:18 | 神木本町の家
引き渡しからだいぶ経ってしまいましたが、外構工事をまだやっています。ピッチを上げて頑張っています。
ほぼ建築側で準備する内容は来週で終り、植栽などを4月半ばまで行う予定です。


↑擁壁も外壁と同じ仕上げ(色違い)の「そとん壁」かき落としで仕上げています。
むらがあるところは下地段階です。


↑既存の駐車場の入口も建物開口部と同じ仕上げとして枠を強調させています。シャッターも同色にとり替えました。
この建物は駐車場を残したため確認申請上は新築ではなく、増築です。
駐車場を避けて杭を打ち建物を支持し、駐車場には荷重をかけていません。


↑植樹のイメージを再度確認しながら樹木の間をぬけていくようにデッキを配している。
建主不在のためシャッターが下りている。このシャッターを納めるために窓周りの木枠を強調した意匠となりました。


↑敷地段差解消の部分。
前面の公園が伐採されていました。明るくはなりましたが、少々残念。
↓季節は違うが以前の様子。


小平クリニック引き渡し

2010-03-13 06:36:51 | リフォーム
小平のクリニックが完成し、引き渡しをしました。
医療機器、電子カルテなども入り、先生も使用説明を業者から受けていて
大変そうでした。
現在家具を選定中。


↑待合 一番奥はトイレです。

↑処置室
上階にあるマンションのパイプスペースや、柱梁が大きくあり、不整形なプランですが、
何とか揃えられる線を揃えてまとまりました。

特別養護老人ホーム 豊栄の里 竣工

2010-03-04 05:35:17 | 特別養護老人ホーム
千葉県の特別養護老人ホーム「豊栄の里」の竣工写真をHPにUPしました。

今回は自分で撮りました。是非見てみてください。








もともとが田んぼで土地に余裕があったため平屋で計画ができた。

ローコストが最優先であることを考慮すれば2階建ての方が適しているが、平屋にして中庭を設け、外に出やすい豊かな計画にしたいという入居者のことを第一に考えている施主の希望を優先している。
周囲には田んぼや林が残り、住宅など小さめな建物が点在している程度。
全体を低く抑えることで中景にみえる山並みが妨げられることもなく、周囲に圧迫感を与えない優しいボリュームになっている。

ショートステイを含めた6つのユニット(10人が1ユニット)を、2つセットに1棟とし、背骨となる廊下を中央に貫通させている。
夜間は2ユニットを1人が担当するため、廊下を挟んで対照にあるもう片方のユニットの様子も垣間見れ管理しやすい平面計画となっている。

また50年に1度クラスの大雨を敷地横を流れる川に一気に流さないように敷地全体で雨水貯留する。建物全体が上がっているようにみえるが逆で、駐車場まわりを掘り下げて非常時に雨水がたまるようにしている。

まだまだ足りないといわれている特別養護老人ホーム。
計画的な妥協はすることなく、ローコストで建てる事に意義があると考えている。可能な部分はローコストを最優先事項とし、エアコン、サッシ、外装などすべて住宅用の物を採用しイニシャルコストを下げ、中庭からの採光で昼間は照明いらずであったり、壊れても量販店などで取り換え易いエアコンなどを採用することでランニングコストも下げている。

良い事例になればと思う。