mukoyama blog

向山建築設計事務所 主催の向山博のブログです 

ガレージ

2008-04-28 12:11:58 | 向原の家
前回のブログにshitamichiさんより
ガレージの車の排気ガスやガソリン臭の対策なども載せて見てはいかがですか
とのアドバイスをうけ、せっかくなのでコメントさせて頂きます。

ガレージのある家に掲載されてはいるものの、今のところほとんど車は入れていません。
さまざまな用途として使える土間スペースです。
自宅で仕事をする場として当初設計していました。
仕事上、多量のカタログ、サンプルを必要とします。
自宅にも多くの資料があるので、それを生活の空間に持ち込まないためのスペースが(妻から)要求されました。
さらに今後の生活スタイルの変化の中では車が複数必要になるようなケースも可能性があるため、
庭を削るのではなく、この土間が車庫も兼ねられる計画としました。
現段階では、原付、自転車、ベビーカーなどが置かれています。
また宅急便を生活空間に持ち込まずここで荷解きしたり、箱買いした水などここにストックしています。
玄関周りでは生活空間と外部空間をつなぐ部分で、往々にしてどちらともつかない物がいずれかの空間にはみ出がちになる。それらを納めるバッファーゾーンとして土間が機能している。

将来ガレージとして車を入れる機会があると考えて
車の排気口のすぐ後ろに排気用のダクトを繋げています。

この空間でアイドリングすることはないので大掛かりな排気設備は設けていません。
換気扇にタイマーを設けて、出庫前や車庫入れ後に1時間ほどしたら切れる設定としています。浴室用のタイマーを利用しています。


電動シャッターなども検討したのですが、室内天井にレールなどの金物が多く出てくることで、ガレージ色が強くなってしまうと考え、引戸と開戸の組み合わせとしました。(もちろんコストのこともありましたが・・)



今のところ車はほとんど建物前面においています。
うちの車は小さいので来客の車が小さければ数台並べてとめられます。
通常はそのまま斜めに突っ込んでいます。楽です。

話はそれますが、ここの机に立てかけている絵は6年前に亡くなった叔母の家のトイレにかかっていた版画です。
北岡文雄(1918-2007)の「樹間」1965年作の版画です。

影になった幹と幹の間から向こうの風景が見えています。
子供の頃から僕がその絵が好きであることを叔母も知っており、
亡くなった際、形見として頂いたものです。
設計時にその絵が似合うトイレをと想い設計しました。
しばらくしたら飾るつもりです。
叔母の家は僕の原体験としてとても印象的に残っていて、
階段をカーペットにしているのも叔母の家の体験からです。
良い家というのは人それぞれで、施主の原体験の影響が大きいと思います。

住宅作家として有名な建築家 宮脇檀は施主へのリサーチにおいて
施主が過去住んできた住いの歴史、原体験も確認していたようです。

話はずるずるそれっぱなしでした。

すまいる家族

2008-04-21 02:32:40 | 向原の家
再びテレビ撮影の依頼を頂き、日曜日に「向原の家」の撮影を行いました。
すまいる家族
放映はまた日曜日の朝早くですが・・

テレビ東京 5/4 日曜日 AM7:24から5分間の番組です

実家である「片瀬山の家」で検討していたのですが、
両親が恥ずかしいということで実家に断られてしまいましたので、
再び自宅の撮影となりました。
もちろん僕も恥ずかしいのですが・・・
ひきつったスマイル家族って感じになってしまいました・・。





内覧会

2008-04-20 23:58:10 | 日々のこと
昨年中目黒に竣工した弊社設計のCOMS中目黒Ⅰの施主であるリブコム
三宿に計画した店舗兼集合住宅を内覧させていただいた。
設計はWORKSHOPの北山恒氏による。


北山さんには2005年に「三宿の集合住宅」という物件がある。
コルビュジエのユニテのような組み合わせのメゾネットで
3フロアに2つの住戸が納まる。
中間階が中廊下になり出入口となり、上下階に各住戸は展開して両面開放となり
採光、通風が確保されるという構成である。
今回も同様の構成であった。

中廊下に面した部分はガラス張りではあるが、そのフロアをオフィスにするなど、
SOHOのスタイルで住まうのであれば問題はなく、
むしろ閉鎖的であるより好ましい。
以前雑誌で見た時はある程度住み手の工夫を要求するプランだと思えたが、
実際に見てみると抵抗はなく、
廊下を挟んで反対側の住戸の窓から差し込む自然光がむしろありがたく感じるほどであった。


↑廊下

↑廊下越の反対側の住戸



土曜日は新百合ヶ丘に引越してきた友人の2世帯住宅兼アトリエの内覧会に行ってきました。
友人といっても8年前に博多小学校の現場に張り付いてた時に一度現場事務所で飲んだ程度だったのですが、せっかく最寄になったので今後は会う機会も増えそうです。


↑敷地内にまとまった形で空地を確保し、残された形を建物にしたような形状

↑その内部 南側とか表側とか方位に捉われない自由な平面でした

鎌倉散策

2008-04-05 20:06:16 | 極楽寺の家
鎌倉の極楽寺の家の件で役所打ち合わせに。
施主もお気に入りの市役所の前にあるスターバックスで一休み。

葉山・日影茶屋のCHAYAの複合店舗である。
ここは『フクちゃん』で有名な漫画家-横山隆一氏の邸宅跡地です。
庭のプールとアトリエ兼書庫を保存アトリエは「ギャラリーヨコ」として
改装されています。(こちらは休みでした)
とにかく気持ちの良い場所でした。
設計はcotopaceというこのプロジェクトに結成されたチームとのこと。




そのまま鶴岡八幡宮の参道である段葛をにぎわう観光客をよけながら
神奈川県立近代美術館へ

ル・コルビュジエのもとで学んだ建築家坂倉準三の設計によるものです。
docomomo100にも選ばれています。
池に散った桜の花びらと鎌倉近美がとても美しかったです。

再度敷地及び敷地周辺を散策。
実家が藤沢で近いので極楽寺もよく知っているつもりでしたが、
歩いてみるといろいろと発見があります。


近くで見かけた住宅の表札です。JRのホームの柱についているあれです。
橋本駅のもの?はしもとさんのお宅なのでしょう。
面白い!
字が大きく奥にあるのに道路からでも見えました。
自分の名前の駅もないかと探してみたらありました。
青森に。しかし残念ながら「むかいやま」でした。
よみ方が違いました。



放映を終えて・・・

2008-04-01 07:35:11 | 日々のこと
一昨日「建もの探訪」放映されました。

僕の動きが笑えたという建物に関係ない感想も含めて多くの方から
お電話、メールを頂きました。有難うございます。
テレビの力とはすごいのですね。
20年来の高校の担任の先生からのメールまでありました。

自分で見てて恥ずかしいところもありましたが、
もっとひどく恥ずかしいところは結構カットされてて安心しました。

渡辺篤史さんはさすが20年番組で多くの物件を見ているのでとにかく鋭い。
部屋に入った時にポイントの部分を一目で見つけてしまう。
撮影合間の会話の中でもその知識の豊富さに驚かされました。

いろいろな面でこのような機会を頂いていい経験をさせてもらいました。