mukoyama blog

向山建築設計事務所 主催の向山博のブログです 

善行の家 竣工写真

2016-11-22 02:50:53 | 善行の家
今年8月にお引き渡しした善行の家の竣工写真をHPにUPできました。
是非見てみてください。













ひな壇状に区画された住宅街。
周囲に多くみられる塀や擁壁などを設けないことで、前面道路から室内リビングまで緩やかに連続させています。
街に対して好意的に開きつつ、前面道路も庭として敷地に取り込んでいる。
子どもの友達や近くに住む祖父母、多くの来客が気軽に訪れる気持ちになれます。
庭と連続した1階は中央に閉じたキッチンを箱状に配置し回遊性のある平面としました。
必要に応じて回遊部を仕切り、収納や居室として使用できるようにしています。
普段の生活の中に広がりや奥行を感じつつ、自由で使い勝手のよい間取りになっています。

善行の家 竣工写真 撮影

2016-11-13 23:55:00 | 善行の家
現在姪の家を藤沢に計画中。接骨院兼自宅です。
コンパクトながら快適な住まいになればと思っています。
今日は午前中その打合せ。

午後から善行の家の竣工写真の撮影でした。
8月に引き渡したのですでにだいぶ経ちました。


シンプルな切妻の家。塀を設けず、道路と連続して公園に建つような佇まい。


夕景撮影中。正面に月がのぼってきました。


水槽の周りの造作はおととい完成でした。水槽のなかはまだまだ成長中。

マギーズ東京

2016-11-04 23:00:00 | 建築
本日マギーズ東京に行ってきました。

がん患者やその家族が、予約などなしに気軽に治療や日々の生活について相談できる施設です。




注目されている巨大な新市場のすぐそばで驚くほど小さな、だけど想いが強くこもった建物でした。

自分は知らなかったのですが、現在見学者も多く、本来の相談者が来づらくならないように「オープンマギーズ」という施設の内覧会と説明会を定期的に行っているそうです。見学はなるべくそちらで・・ということです。それでもとても親切に説明してくださいました。自分は邪魔にならないように10時開始直後に伺ったので、まだ相談の方がいなかったので迷惑かけずにすみました・・。それでも30分ほどの間に3組ほどの方がいらっしゃいました。独りで来られている方がとても印象的でした。

マギーズ東京を見学して思うところは、建築のバリアフリーの効果はとても小さい。相手を迎えてあげる「どうぞ」って気持ちこそがバリアフリーの効果として一番だということでした。



自分は2か月ほど前にとてもとても身近で仲が良かった身内ががんで亡くなりました。自分より年下・・がんになったのは15年位前、20代でした。長くがんと付合い、その時どき考えることも違ったと思います。人には人の病気との付き合い方があるのだと思います。いろんな考え方や、付き合い方があるんだ、いろんな居場所があるこの建物はそういう気持ちにさせてくれました。コンパクトな空間の中に多くの居場所がちりばめられている。それぞれが程よい距離をもって存在する。人と会うことで前向きにしてくれるような空間でした。