こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

キプロスのグリーンライン(緩衝地帯)

2005-08-29 00:51:56 | 歴史
キプロスは地中海の要衝として、歴史的にみて、さまざまな国によって支配されてきた。1960年にイギリスから独立し、キプロス共和国が誕生した。その後、ギリシャ系住民とトルコ系住民との間の対立から1974年に南北(南はギリシャ系住民、北はトルコ系住民)に分離された状態が続いている。首都ニコシアは、国連が引いたグリーンライン(緩衝地帯)によって分割されている。

グリーンラインの向こうを見ることはできるが、そこでの写真撮影は禁じられている。兵隊が見張っている。標語は「犠牲なくして何事も得られない。血を流さずして自由はない」と書かれている。




兵隊の詰め所の掲示。「二つに分離された最後の首都」




一本隣りの通りには、ベルリンという名前の店があった。スナックと飲み物を出す。そこにも兵隊の詰め所があった。




トルコ軍の侵攻(1974年)で行方不明になった人の写真。




街中にも、同じように行方の分からなくなった人の写真が、白く塗られた木にかけられていた。




Ermesというデパートの6階のセルフサービスのレストランから、北キプロスの街並みを眺めることができる。