フロムは希望を、うずくまった虎に喩えている。
虎は獲物をねらって静かに待つ。しかし、それは受け身的に獲物がやって来るのを待っているだけではない。獲物が近づいてきて、飛びかかる瞬間が来たときに、一瞬にして跳びかかっていけるように、虎はいつでも準備していなければならないのだ。
フロムによれば、希望をもつということは、「まだ生まれていないもののためにいつでも準備ができているということであり、たとえ一生のうちに何も生まれなかったとしても、絶望的にならないということ」(フロム『希望の革命』)なのである。
『希望の心理学』ミネルヴァ書房(142-143頁)より
虎は獲物をねらって静かに待つ。しかし、それは受け身的に獲物がやって来るのを待っているだけではない。獲物が近づいてきて、飛びかかる瞬間が来たときに、一瞬にして跳びかかっていけるように、虎はいつでも準備していなければならないのだ。
フロムによれば、希望をもつということは、「まだ生まれていないもののためにいつでも準備ができているということであり、たとえ一生のうちに何も生まれなかったとしても、絶望的にならないということ」(フロム『希望の革命』)なのである。
『希望の心理学』ミネルヴァ書房(142-143頁)より