こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

新しい本が出ます

2007-03-19 08:57:16 | 心理学
もうじき、編著が2冊出版されます。時間と自己。いずれもこれまで追求してきた研究テーマです。

都筑学・白井利明編 時間的展望研究ガイドブック ナカニシヤ出版

田中道治・都筑 学・別府 哲・小島道生編 発達障害のある子どもの自己を育てる ナカニシヤ出版


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これから読みます。 (yuta)
2007-03-26 21:24:29
都筑先生,こんばんわ。発達心理学会の会場でブログでご紹介の2冊の本,発見しました。時間的展望・・の方は,今の私には読みこなせそうになかったので,発達障害のある子どもの自己を育てる,だけ今回は購入して参りました。自己同一性と,過去・現在・未来の捉え方,多少ですが,自分なりですが,見えてきた気がします。帰りの電車の中で「心理的時間は現在を起点にとして,過去を振り返り,未来をみとおすという循環の中に存在している」という記述を読みながら,池上哲司先生の「想像力とは今生きているこの現在と未来あるいは過去とを具体的に位置づけながら思い描く力である」という一文と重なりました。同じ本の中に過去の時間とは経験として与えられる,みたいな文章を見たような気がして,自宅に返って探してしまいました。障害をもつ子どもの観察を続ける作業は,彼らの過去の時間を記述していることなのだろうとはたと思い,その過去の記述をきちんとした物語として描きだせれば,もしかしたら彼らの未来を捉えられる可能性があるのかもしれません。また,個人を超えた,人の営みに返していけるのかもとも思いました。全くの思いつきですが。現場に出てひたすら,観察する作業は,労力の割りに実験条件をコントロールできないので(研究が目的でやれるわけではないので),その点でいつも厳しい批判にさらされることになるし,自分自身でもきちんとした形にするのは無理だろうとあきらめていたようなところもありました。
 発表の際,先生にお声をかけていだいたことを本当にありがたく思います。あの時に,さらりと言って頂いた事になにか変な答え方をしてしまったように思います。論文として,書き残さなければならない素材は,もしかしたら気づいてないというか,今みたいなやり方をしていたらないだろう,とあきらめたいたようなところにもあるかもしれません。いづれにしても,もう少し,知識を得て,先生のご発表も聞きに伺いたいと思います。ありがとうございました。
返信する
希望、共感、想像力 (都筑)
2007-03-29 17:37:08
yutaさん、先日は再びお目にかかることができて嬉しかったです。希望についての出会いから始まって、共感、想像力というように、どんどんと関連領域が広がっていくように感じています。井上哲司さんの著書も機会を見て読んでみたいと思っています。
返信する

コメントを投稿