副題に「本気で考える人のための創作活動のススメ」とある。清水義範の小説が好きな私は、思わず手に取ってレジに向かったのである。この本を読んでも、それだけで小説家になれるわけではない。そんなことは重々承知の上で、何か一つでもヒントになればと読み進んでいく。
どんなに苦しくても、希望の成就をあきらめないというのは、その人の才能である。(103頁)
そうそう、そうだよな。叩けよ、さらば開かれん。それの心が大事なのだと、独りごちする。
「自分がこれが書きたいんだ」という思いが、ちゃんとある人間の書く物には、人を引きずり込むような力があるのかもしれない。(123頁)
そうそう。問題意識のはっきりしない文章は、読んでいても頭の中に入ってこないもの。思いが大切なのだと改めて確認。
文章指南の本として、得るところが多かった。
清水義範 『小説家になる方法』 ビジネス社 2007年
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