おはようございます!株式会社ムラタの村田洋介です!!
昨日のブログで書いたとおり、昨日はさがみ信金主催の『さがみ未来塾』の講演会と新年会に参加してきました。
▲さがみ未来塾の新年会の様子!!
講演会では従来の金融関係の講師を呼ぶことから全く違う業界から講師を呼んでの初めての講演会となりました。
今回は、東京大学・大学院薬学系研究科・准教授池谷裕二先生を招いての『脳を知って、脳を活かす』という講演を聞きました。
今回は意識と無意識の違いについてアメリカの科学雑誌サイエンスからの論文を例に挙げ、無意識と体の反応など仕事の集中力をあげるのに応用ができそうな内容となっており、80分間の講演があっと言う間に過ぎていきました。
具体的にはこのような話がでてきました。
ストレスを感じた際にでるホルモンを調べることでストレスの大きさを計測することができると言う話から始まりました。
ストレスには精神的なものと身体的なものがあり、身体的なストレスを感じていると血液中のある物質が増えることでストレスの量を測れるとのことでした。
ここで、現代人が多く感じる精神的ストレスについてですが、このような実験を行うと面白い結果がでたそうです。
身体的なストレスを強制的に作り出し、血液中のストレスを知る物質を計測します。
まず連続的に身体的ストレスを加えていった際に測定されたストレス量を100とします。
次に同じ実験なのですが、気分が悪くなった場合ボタンを押すと一時的に身体的ストレスを停止させるようにしました。
そうしたところ、ストレス量が約1/5に減ったと言うのです。
これを現代社会に置き換えると、ストレスは受けつづけるが、発散をする方法を知っていると科学的にもストレス量が減ることが実験で分かってきたと言うのです。
さらに池谷先生は、脳学者の立場からこの実験を次のように位置づけます。
『精神的なストレスとは、それを回避する方法を知っているだけで減るあいまいなものである。』
そこからさらに実験を重ね、MRIなどを使い脳の働きを測定し、意識と無意識での脳の働や身体への影響を研究していきます。
■眠たいから眠る
■楽しいから笑う
ごく当たり前のことなのですが、これが脳の働きを見ると正しくなく次の様になります。
■(脳にとって)眠る環境にあるから眠く感じる
■笑っているから楽しく感じる
となります。
例えばお箸を水平にして口にくわえてマンガを読んだときと、縦にして口に挟んだ時では同じマンガを読んだ時に、面白いと感じ方が違うと言う実験がありました。
お箸を水平にした場合はちょうど笑顔をしているときと口の形が同じで、その際に入ってくる情報が楽しく感じられる結果が得られました。
お箸を縦にしてくわえたときは、気分がすぐれず口をすぼめているのと同じ口の形をしているので、入ってくる情報にも楽しさを感じることができないというのです。
最後に池谷先生の研究の中でとても興味を引いたものをひとつ紹介します。
外国語を40個覚えてもらうと言うものです。
1のグループでは40個を記憶してテストをし、全問正解していないときは40個全てを記憶しなおし40個テストすることを全問正解するまで繰り返します。
2のグループでは40個を記憶してテストをし、全問正解していないときは間違った単語を記憶しなおして40個テストし全問正解するまで繰り返します。
3のグループでは40個を記憶してテストをし、全問正解していないときは40個全てを記憶しなおし間違った箇所だけをテストし全問正解するまで繰り返します。
4のグループでは40個を記憶してテストをし、全問正解していないときは間違った単語を記憶しなおし間違った箇所だけをテストし全問正解するまで繰り返します。
この時の全問正解までの繰り返し回数はどのグループもほぼ同じでした。
しかし1週間後に同じテストをしてみると、1と2のグループは3と4のグループに比べ2~3倍正解率が高かったと言うのです。
このことから脳はインプットするときではなくアウトプットする際に活性化すると言うのです。
今日のブログは少し長くなりましたが、脳を活性化させていい発想を導きたいと思います!!
池谷裕二先生に興味を持った方は『単純な脳、複雑な「私」』をお薦め致します!!ぜひご一読ください!!
昨日のブログで書いたとおり、昨日はさがみ信金主催の『さがみ未来塾』の講演会と新年会に参加してきました。
▲さがみ未来塾の新年会の様子!!
講演会では従来の金融関係の講師を呼ぶことから全く違う業界から講師を呼んでの初めての講演会となりました。
今回は、東京大学・大学院薬学系研究科・准教授池谷裕二先生を招いての『脳を知って、脳を活かす』という講演を聞きました。
今回は意識と無意識の違いについてアメリカの科学雑誌サイエンスからの論文を例に挙げ、無意識と体の反応など仕事の集中力をあげるのに応用ができそうな内容となっており、80分間の講演があっと言う間に過ぎていきました。
具体的にはこのような話がでてきました。
ストレスを感じた際にでるホルモンを調べることでストレスの大きさを計測することができると言う話から始まりました。
ストレスには精神的なものと身体的なものがあり、身体的なストレスを感じていると血液中のある物質が増えることでストレスの量を測れるとのことでした。
ここで、現代人が多く感じる精神的ストレスについてですが、このような実験を行うと面白い結果がでたそうです。
身体的なストレスを強制的に作り出し、血液中のストレスを知る物質を計測します。
まず連続的に身体的ストレスを加えていった際に測定されたストレス量を100とします。
次に同じ実験なのですが、気分が悪くなった場合ボタンを押すと一時的に身体的ストレスを停止させるようにしました。
そうしたところ、ストレス量が約1/5に減ったと言うのです。
これを現代社会に置き換えると、ストレスは受けつづけるが、発散をする方法を知っていると科学的にもストレス量が減ることが実験で分かってきたと言うのです。
さらに池谷先生は、脳学者の立場からこの実験を次のように位置づけます。
『精神的なストレスとは、それを回避する方法を知っているだけで減るあいまいなものである。』
そこからさらに実験を重ね、MRIなどを使い脳の働きを測定し、意識と無意識での脳の働や身体への影響を研究していきます。
■眠たいから眠る
■楽しいから笑う
ごく当たり前のことなのですが、これが脳の働きを見ると正しくなく次の様になります。
■(脳にとって)眠る環境にあるから眠く感じる
■笑っているから楽しく感じる
となります。
例えばお箸を水平にして口にくわえてマンガを読んだときと、縦にして口に挟んだ時では同じマンガを読んだ時に、面白いと感じ方が違うと言う実験がありました。
お箸を水平にした場合はちょうど笑顔をしているときと口の形が同じで、その際に入ってくる情報が楽しく感じられる結果が得られました。
お箸を縦にしてくわえたときは、気分がすぐれず口をすぼめているのと同じ口の形をしているので、入ってくる情報にも楽しさを感じることができないというのです。
最後に池谷先生の研究の中でとても興味を引いたものをひとつ紹介します。
外国語を40個覚えてもらうと言うものです。
1のグループでは40個を記憶してテストをし、全問正解していないときは40個全てを記憶しなおし40個テストすることを全問正解するまで繰り返します。
2のグループでは40個を記憶してテストをし、全問正解していないときは間違った単語を記憶しなおして40個テストし全問正解するまで繰り返します。
3のグループでは40個を記憶してテストをし、全問正解していないときは40個全てを記憶しなおし間違った箇所だけをテストし全問正解するまで繰り返します。
4のグループでは40個を記憶してテストをし、全問正解していないときは間違った単語を記憶しなおし間違った箇所だけをテストし全問正解するまで繰り返します。
この時の全問正解までの繰り返し回数はどのグループもほぼ同じでした。
しかし1週間後に同じテストをしてみると、1と2のグループは3と4のグループに比べ2~3倍正解率が高かったと言うのです。
このことから脳はインプットするときではなくアウトプットする際に活性化すると言うのです。
今日のブログは少し長くなりましたが、脳を活性化させていい発想を導きたいと思います!!
池谷裕二先生に興味を持った方は『単純な脳、複雑な「私」』をお薦め致します!!ぜひご一読ください!!