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ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

ソ連時代から続く大衆食堂/スタローバヤ

2008-08-21 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
聞くところによれば、ソ連時代に生まれたらしい言葉スタローバヤ(столовая)
意味は「大衆食堂」とでも言いましょうか。高価なカフェ&レストランが多くなったソチ周辺では、本当に少なくなってしまいましたが、廉価&美味なロシア料理を食せる庶民のための食堂。

食堂といいましても、三角巾したおねぇさんが注文を受けに来るわけではありません。お客が一列に並び、料理を注文&受取に行くシステムです。
 1)お盆とナイフ・フォーク・スプーンを取る。
 2)最初のセクションでサラダや前菜を受けとる。
 3)次のセクションで、スープ(ロシア語でピェルバヤ・ブリューダ)を注文&受けとる。
 4)その次のセクションで、メインディッシュと付け合わせ(ロシア語でフタラヤ・ブリューダ)を注文&受けとる。
 5)そのまた次のセクションで、飲み物を注文&受けとる。
 6)会計をする。
 7)各自の席に着く&食べる。
 8)食べ終わったらそのままにして立ち去る(あとで食堂のおねぇさんが撤収しにきます)。

ソチ市街地には浜辺に2軒、浜辺に沿う緑地に2軒、ゴーリキー通り沿いとクロールトヌィ大通り沿いにそれぞれ1軒ありました。
ホスタには、浜辺入口と浜辺にそれぞれ1軒ずつ。
クラースナヤ・ポリャーナには1軒。
ダガムィスには浜辺に続くとおりに2軒。
アドレルには3軒ぐらい?
そしてラーザレフスキィには浜辺に多数軒!たくさんありすぎてカウントしていません!さすが庶民の味方ラーザレフスキィ!

ロシアのスープの代表格は、なんといってもボルシチですね。
でも筆者の大好物がサリャンカなので、ソチに来てから、ほぼ毎日サリャンカばかり注文していました。
サリャンカというのは酸味の利いたトマトスープのこと。サリャンカといってもいろいろ種類があります。サラサラスープもあればピューレ状のものもあります。どれも絶品で美味しい!肉は牛豚鶏どれ使ってもいいみたいです。大事なのは塩漬けきゅうりとトマトピューレ。これがないとサリャンカではナイ!ロシアの塩漬けきゅうりはやや酸味があります。ニシンの酢漬けと同じくらい、ウォッカの肴として有名。

特に美味しかったサリャンカは、ソチ市街の浜辺に沿う緑地にあるスタローバヤが出している、グルジア風サリャンカ。グルジア風サリャンカはピューレに近いスープでしたが、スパイスが良く利いてと~っても美味しいのです。やや辛めなので大人向き。

あと、デンドラーリ公園の入口近くにあるカフェも実は昼間はスタローバヤになります。ここのサリャンカも濃厚で美味でした。

<画像>
1コマ目 スタローバヤの看板(全てラーザレフスキィで撮影)
2コマ目 クラースナヤ・ポリャーナで食べた、豚角の煮込み温野菜添え、サリャンカ(左上)
      アドレルで食べた、冷製スープ・アクローシカ、ソバの実飯、鶏肉のグリル(左下)
      ホスタで食べた、サリャンカ、テフテリ、ポテト炒め(中上)
      ダガムィスで食べた、サリャンカ、ポークソテー、マカロニ(中下)
      デンドラーリ公園近くで食べた、サリャンカ、チーズ&トマトのせハンバーグ、マッシュポテト、サラダ(右)