ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

お忍びにもってこいの海水浴場/ソチ市近郊(1) ホスタ

2008-08-18 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
ホスタ(ХОСТА)は、ソチ駅から電車で22分(10ルーブル)、マルシュルート122か125で15分(16ルーブル)。

ホスタは閑静な住宅街です。ソチ市街で過ごすのが高額で困難なロシア人が訪れる、知る人ぞ知る静かな浜辺がここにはあります。

食事はスタローバヤという食堂(後記事参照)で取りました。素朴な料理ですが、値段が格安。

のんびりできました~。

<画像>
1コマ目 ホスタの位置
2コマ目 ホスタにある、ソ連50年通り25番地(左上)
      ホスタ鉄道駅(中上)
      旧ホスタ鉄道駅舎(右上)
      浜辺(左下)
      吊橋(中下)
      吊橋からみた川。澄んでてとても綺麗(右下)


ソチ市(20) ソチの高い丘から

2008-08-14 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
ソチは結構高低差がある町です。

見晴らしの良い丘に行くために、駅前のバスターミナルから26系統のバスに乗りました。丘をグングン登っていき、頂上付近で下車。当たりは月桂樹の木が彼方此方で生い茂っていました。

山頂にはかつてカフェがあったのですが、知らない間に閉店していて、今ではその建屋のみが残っていました。開店してたらこのカフェに入店するつもりでした。360度パノラマの景色を見ながらコーヒーを飲みたかったのですが、残念。

ここからソチの最高峰Ахун(アフーン)が望めます。アフーンだなんて、ちょっと桃色吐息に似た名称・・・?
※写真3コマ目の意味が良くわからない方は下記記事をご覧下さい。
TV映像から見るロシアの判断基準の不思議(←click!)

道に沿って丘を下って行きます。道なりに下っていくとあちこちでネコをまた見かけます。

そうして降りていくうちに、日本的な屋根を持つ家屋が見えてきます。クロールトゥヌィ大通り沿いにあるソ日友好センターの家屋です。センター前面には、セメントで波紋を模して作られた白洲があります。建設が進んでいたときは結構話題になってたそうなのですが、建設資本が途中で途絶えたため、建設中止になりました。センター入口には「ソ日艸誼(ソウギ?)の庭園」と彫られた石碑、石灯籠まであるのに・・・。壁面はスプレーで落書きされ、庭園には浮浪者がうろつき、酒盛りしていました・・・。
どなたか融資して戴けませんか・・・・?

【写真】
1コマ目 既に閉店した丘の上のカフェ(左)、テレビ塔(右)
2コマ目 アフーン山
3コマ目 同上
4コマ目 丘にある藤の花
5コマ目 ソ日友好センターの完成予定図


ソチ市(19) ソチ土産いろいろ

2008-08-13 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
観光地に行ったら、お土産を買うことで忙しくなるでしょう。ソチで販売されているお土産を何点か紹介。

浜辺のお菓子
浜辺では売り子さんたちがたくさん往来しています。
ピロシキやスイカ、燻製魚、自家製ワインなどなど。
そこで皆さんにオススメのスイーツがあります。трубачка(トゥルーバチカ、30ルーブル)とмедовая похлава(メドーヴァヤ・パフラバー、70ルーブル)です。
トゥルーバチカは薄手&ほんのり堅め&甘い&ワッフルみたいな生地を葉巻のように巻いて出来たもの。中の具はいろいろありますが、浜辺ではキャラメル味のクリームが入っていました。
パフラバーはパイみたいな生地の真ん中に筋を入れて、ちょうど飾り切りの「手綱こんにゃく」を作るように形作られている揚げ菓子で、味はかりんとうに似ています。

お茶
ソチ市近辺は温暖気候で斜面が多いので、茶葉の栽培が盛んです。
特に、ソチ市近くのクラスノダール地域で生産されるクラスノダール茶は、昔から国内はモチロン海外でも世界最高緯度で栽培される高級茶葉寒冷地(といっても暖かい)で収穫できる高級茶葉として有名です。
そしてソチ市内のダガムィス(後記事で登場)で生産されるダガムィス茶も、他地域ではなかなか入手困難な人気茶葉として知られています。
どちらも不要な着色料を使用せず自然な褐色、香味は優良。タップリ袋詰めにされて400円もしないので、お買い得。きっと喜ばれる土産になるでしょう。
クラースナヤ・パリャーナ山岳地域(後記事で登場)もお茶の産地で知られています。といっても茶葉ではなく、ミントなどのハーブを使用したヒーリングハーブ茶です。眠れない夜にどうぞ。

蜂蜜
クラースナヤ・パリャーナ山岳地域(後記事で登場)では、蜂蜜の生産も有名。大自然を利用した養蜂場があちこちにあります。健康維持にどうぞ。

アッジーカ ※2013年9月17日追加
   
アッジーカとはコーカサス地方に伝わる香辛料で、「塩」を意味するそうです。でもこれがただの塩ではないんです。
とにかく辛-------いんです。だって、
細粒に刻んだ唐辛子にんにくタップリ、コリアンダーなどのスパイス、塩タップリ、トマトなどの野菜が原料だからなんですもん。
地方や家庭によって調合が異なり、野菜類が入らない場合もあります。パサパサ水分なしのアッジーカもあれば、水っぽいアッジーカもあり。赤いアッジーカは肉料理用、緑色のアッジーカは魚料理用なのだそう。
筆者は市場で買いだめして自宅まで空輸、ペペロンチーノを作るときに重宝しています。フライパンにオリーブオイルと1さじのアッジーカを熱し、茹でたパスタを投入し混ぜるだけで簡単に薫り高いパスタが作れます。

大型菓子プリャニク
ロシアの代表的なお菓子のひとつに、プリャニクと呼ばれる大きなケーキがあります。各地により様々ですが、ソチバージョンは写真のとおり。
香りはシナモン、味は黒糖菓子を思い起こします。日持ちするのでお土産にどうぞ。砂糖なしの紅茶とよく合います。

インスタントラーメン
バス停「チャートラリナヤ」下車で浜の方に行くと、小型商店がありました。そこで見つけたインスタント麺(20ルーブル)。
その至れり尽くせりのサービス内容に感心しました。写真見てください。上面に竹製の箸、蓋に載せてある紙の裏面に「図説 箸の使い方」。
中に粉末スープと植物油と麺の他に、なんとジャスミン茶のティーバッグ付き!味は鶏がらベース。安いのになかなか美味しかったです。

魔除けのお守り
食べ物ではありませんが、浜辺で見かけ筆者が気に入って購入したおミヤがあります。
それはсиний глаз(スィーニィ・グラース;幸せを呼ぶ青い目)」。
ゲゲゲの鬼太郎のお父さんが青い瞳になって大集合しているような、美しくまた楽しい装飾品。
もともとはトルコの定番土産だそうで、ナザールボンジュックというお守りらしい。
ソチはトルコから地理的的に近いので販売されているそうです。
モノによりますが、大体30~100ルーブル。この土産の詳しい情報は以下。
http://www.tgt.jp/html/syousai/turkey/teiban_miyage.htm(トランスグローバルツアー社のHP)

<写真(各コマ左から順に)>
1コマ目 トゥルーバチカ、メドーヴァヤ・パフラバー、プリャニク
2コマ目 茶畑、茶葉、クラスノダール茶(上)とクラースナヤポリャーナ茶(下)
3コマ目 ハチと花、養蜂場、蜂蜜、様々な蜂蜜
4コマ目 インスタントラーメン上面、中身、出来上がり
5コマ目 魔除けのお守りいろいろ

ソチ市(18) 黒海クルージング

2008-08-10 06:29:41 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 黒海ではクルージングも楽しめます。ソチ市の港から2便の観光船が運行しています。ソチ⇔ダガムィス便ソチ⇔ホスタ陸橋便の2タイプのクルージング。

 この時はソチ⇔ホスタ陸橋便を利用しました。1日に9便運行していて、所要時間は1時間、利用料は250ルーブル。

 ちなみにソチ⇔ダガムィス便の場合は1日に7便運行していて、所要時間約90分、利用料は300ルーブル。

 17時発の小型船舶「ГАГРА(ガグラ)」に乗り、出発。ガグラとはロシアのお隣にあるアプハジア共和国の都市名。
船がまだ浅いところにいるときに海底を見ると、大小様々な石がごろごろ転がっているのが見えます。

 走行している船上からでもよくわかるくらいの透明度の良さ。どこまでもエメラルド色の海でした。

 ソチ市街とホスタを結ぶ陸橋のところまで進むと、Uターン。港へ戻りました。
まだ太陽が高めでしたが、西日の眩しいクルージングでした。


ソチ市(17) ソチの夜景

2008-08-09 05:46:41 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
ソチのまばゆい緑を満喫するのもいいですが、夜景もかなりオススメです。

プリモールスキー海水浴場には、土産ショップが立ち並び夜遅くまで営業しています。

夕方にはこの浜辺から、透明感ある美しい夕焼けをご覧下さい。小さな灯台のシルエットが遠くで静かに立っています。20時くらいまで夕焼けは続きます。

熱い情熱を秘めた黒海の恋物語は、きっとこんな場所から次々と生まれるのでしょうね。

夜になると、夜景をバックにショップの灯りが柔らかく燈っています。

近くではソチ港の駅舎の灯りが美しく輝いています。星も美しい。

日本人のみなさんは、夜間は特に治安に十分気をつけて行動してくださいね。

ソチ市(16) デンドラーリ公園

2008-08-08 02:49:27 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
 世界中の草花樹木を集めた大森林公園が、ソチ市にあります。名称はПарк Дендрарий(パルク・デンドラーリー;デンドラーリー公園)。デンドラーリーの意味は「大樹木園」。

 丁度山の斜面を有効活用し彼方此方に植物が植えられています。小鳥のさえずりもあちこちから聞こえ、空気も緑の味がして、歩いていてとても気持ちいい。

 入園の際、往路は上り坂のためケーブルカーを利用した方が良いです。対面にあるサーカス場脇にケーブルカーの始点があり、そこの窓口で乗車料金200ルーブル、入園料200ルーブルを一緒に支払います。乗車時間5分程度。眺めは最高です。ケーブルカーはそのまま園内の山頂に到着します。

 園内には、中国の宮殿とか日本庭園とか名づけられている空間があったり、壮大優美な噴水があったり、南国の植物の花が咲き乱れていたり。

ソチ市(15) 浜辺の某薬局で

2008-08-07 06:28:20 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
バ○□△×◎が処方箋なしで販売されていました・・・っていぃんですかぃ?

そのすぐ脇には、愛の道具も完備です

黒海沿岸では、男と女の愛の物語がソコココで絶え間なく誕生します

ソチ市(14) サナトリウム

2008-08-06 00:11:05 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
ソチとその周辺都市はソ連時代からもともと保養地として有名でした。
町の彼方此方にサナトリウム(保養所)、トゥルバーザ&パンシオナット(国民休暇施設)があります。

サナトリウムというと、結核を患った人が療養目的にしばらく利用する場所だと思い込んでいたのは、筆者だけでしょうか?wikiによると前は其の要素が強かったらしいですが、現在では心の病気や脳卒中などを患っている人も利用するらしい。

さてそのサナトリウムは何軒あるでしょう?数えてみました。なんと67軒もあるのです!トゥルバーザ&パンシオナットも108軒!

残念ながら外国人は利用は出来ないようです。国民専用らしい(ロシア国民の友人などにくっついて便乗利用、なんてことできたらいいなー?)。

写真:ソチのサナトリウム「オクチャーブリスキー」

ソチ市(13) ソチを訪れたポップスター

2008-08-05 02:03:03 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
借りた家では、大好きな音楽チャンネルを見ることができなかったのでプチ凹んでいましたが、滞在期間中はロシアで活躍中の様々なアーティストが公演のためソチのフェスティバーリ・ザールを訪れました。

ディーマ・ビランマキシムA'STUDIOネパーラフィリップ・キルコーロフジェーニャ・オトラードナヤ等等。Rポップの皆さんにとって、きっとドキドキするアーティストでしょう。ちなみに筆者はA'STUDIOが大好きです。

筆者の雀の涙の懐ではチケットの購入はできませんでしたが、チケット代払わなくてもコンサートの臨場感を感じられる場所があります。なんとその会場は「半野外音楽堂」になっているので、会場外のベンチで聴くことが出来るのです。高台側にある入口付近では、舞台の様子は見れませんが、観客席の様子は十分見えるので、
アンコールのときなど一緒になって拍手を送ると一体感を味わえます。

私は、FANではありませんが、フィリップ・キルコーロフの公演を聴きました。20時開始で、22時を過ぎてもまだ歌っていました。相変わらず声量タップリのアーティストです。
また、ロシアのオーディションバラエティ番組「ファーブリカ・ズヴョーズド」のソチ収録が、離ソチ後すぐに同会場であったようです。

<写真>
中央はフェスティバーリ・ザール。
左から反時計回りで
マクシム、キルコーロフ、ネパーラ、A'STUDIO、オトラードナヤ、ビラン


ソチ市(12) ソチの日本料理屋&日本物産店

2008-08-04 00:00:00 | ムルマンスク⇔ソチ 3866kmの旅
ロシアでは日本食ブームです。ソチでも同じです。筆者が見かけたのはフジヤマ(ФУДЗИЯМА)ヤポーナ・マーマ(ЯПОНА МАМА)ソーホー(СОХО)というお店。

フジヤマの看板は、日本人が見て(恐らく中国人が見ても)笑えます。なぜなら、ワープロ打ちの紙で大きく
未来指向油断大敵信仰生活
と描かれてた紙が、窓ガラスに貼ってあるからです。この意味は如何に?
未来指向?・・・未来志向ではないか・・・?」
指来未向?・・・シライミコウ?」
油断大敵?・・・店内に入ると手裏剣が飛んでくるとか、何か仕掛けがあるの・・・?」
信仰生活?・・・店内で食事したら宗教の勧誘でもあるのかな・・・?」
この怪しさ満点の装飾のせいか、このスシバーにはお客はいませんでした。筆者も遠慮・・・。お向かいにあるヤポーナ・マーマの方が客の入りが良かったです。

また、ソーホーというスシバーが開店したばかりで気になったので、ここで食べてみようかと思い、お邪魔してメニューを見せてもらいましたが、ムルの日本食レストランの1.5~2倍の値段でしたので、やめました。

少し昔に市中心にトウキョウ(ТОКИО)という日本食カフェもあったようですが、現在では改装して日本物産専門店になっています。モスクワで有名なジャプロ系列のよう。
このお店の壁には殿方室浴・・・婦人とか大きく描かれているので、最初見たときにはイカガワシイ銭湯かと思いました。

郵便局の近くには(日本食材店)と書かれた看板が目立つ日本物産専門店カンパイ(КАМПАЙ)があります。
ここでは市内唯一、味噌や日本のビールなど、ロシアでは滅多にお目にかかれない食品が扱われています。これはウレシイですね。

スベトラーナ地区にも日本物産店があります。