イコンの価格

昨日、柳井原教会でイコンの価格の話になりました。

家庭に置くためのイコン(A4以内くらい)が
1枚10万円だと言うイコン画家の白石孝子さんと

鐸木道綱先生はイコンの価格は献金代ぐらいで
2～3万円だろうと言われました。

私も鐸木先生の考えに賛成です。

現状の日本で１ヶ月の生活代になる10万円を払うというのは
たいへんなことだと私は思います。

買える人は10万円のイコンを買えばいい。

でも、家族それぞれのイコンを持ちたいとなったときに
1枚10万円のイコンを持てる家庭は少ないと思う。

イコンは特別な絵だけど、
誰もが持てるイコンは高価な特別なものになってはいけない。

そのためにも正教会の教会内でイコンの工房ができることを望みます。

ニコライ堂にお聞きすると
白石孝子さんのイコンは個人的なイコンであって
正教会公認のイコンではないので
日本正教会は関わりないのだそうです。

私はオリエント美術館にイコン教室を開くよう白石孝子さんを紹介しましたが、
その後の毎日新聞社内のイコン教室でも
金箔の独占販売や
高額な教室作品展の参加費や
いろいろなトラブルが起こり
普通の習い事では、そんなトラブルは考えられませんから
私は白石孝子さんからイコンを習うのは辞めました。

イコン教室内で、娘の白石草さんへの
アワプラネットTVへのカンパを募る話が出たりもして
私はすごく違和感を感じました。
白石孝子さんのご主人、草さんの父親から
「岡山の人間はバカばかりなんだからな、
うちの草のようになってみろ」と言われ、
空いた口が塞がりませんでした。
岡山の人たちは、
おかしな夫婦と認識している方が多いです。
散々、岡山の人間をバカにされ続けているので
白石草さんの仕事と全く矛盾しているのが不思議に思っています。

宗教画であるイコン教室内で
政治活動のような娘のNPOへのカンパを募り
宗教も私生活も個人の思想も
ごちゃ混ぜになったイコン教室には
私は嫌気がしました。
生徒に「娘は立派な仕事をしているんだから
カンパで支えてください」と生徒に言うわけです。

白石孝子さんからは
「私は神父の娘だから、
私の言うことを聞いていればうまくいくのよ。
私の描くイコンはよく効くんだから」とも言われましたが、
私は宗教を利用した奇妙なことには
一切、巻き込まれたくはありません。
信徒以外のイコン教室の生徒からは
「壺販売の商法みたい」と疑問が出ましたので
私がニコライ堂に確かめたこともありました。
白石草さんにも、このような奇妙なことは
手紙でお知らせしました。
オリエント美術館、毎日新聞社にも
「おかしいのではないか？」と知らせました。

普通の常識、経済感覚がなけりゃ
イコンの普及はないですね。
白石孝子さんのイコン教室を辞めて
非常識な出来事に巻き込まれずに済みました。
私はただイコンという絵を学ぶために
オリエント美術にも白石孝子さんを紹介したのですが、
白石さん個人に収入を入れるための宣伝や、
娘さんのアワプラネットTVへのカンパをするために
イコン教室へ参加したわけではないので、
それをイコン教室内でしてもらっては困るのです。
白石孝子さんと私も同じ考えだと
勘違いされては迷惑でした。
宗教画家がジャーナリストの政治活動を助けているわけですから、
それを教えている生徒にまで要求されては、
絵を習うのとは全く別です。

信徒にとっては傍らにあるのが当たり前のものだから。
私は普通の感覚でイコンを描いていきたいと思います。
聖なる絵だけど、
私は聖なる者でもなく
普通のおばちゃんがイコンを描いているという状態でいたいと思います。

それで充分ですね。

話

教会でアラスカからの精油の話題もありました。

セントヘレナの精油です。
セントヘレナを検索するとアレッポが出てきます。
(あのアレッポだと思いました。)

精油はどう使うのかわからないので
神父様に詳しくお聞きしたらいいのではと話しました。

セルビアのなまこの神様の話も出ました。

教会に行くと何千年もの知識と知恵の終わり(現在)を知ることができます。

それはまた、知識と知恵の始まりだと思います。


美術番組で竹内栖鳳の斑猫を観ていましたら
イコンの聖人たちの髪やヒゲにも似たような描き方があるのがわかりました。

栖鳳はあらゆる西洋絵画を見て勉強したのだと思います。

イコンは西洋の絵画ですが、
日本の画家が描いても遜色ない技術を充分に出せると思います。

あとは精神性です。

これだけは信徒にならないと深くは理解できません。