みなさんのお住まいの地域の雨は大丈夫でしたか?
豪雨により浸水された地域の方々には、お見舞いを申し上げます。
岡山県は5年前の西日本豪雨を体験しており、
私の住む地域も、浸水していたかもしれない状況だったんです。
というのも、昔から岡山県三大河川のひとつ、
旭川という一級河川が洪水をおこしていて、
その急流回避で後楽園が作られた時は、わざわざ川をカーブして作り直したりしているくらいなんです。
旭川の支流、百間川が整備されたのも、旭川の暴走を回避するためです。
西日本豪雨の前年から、先人たちが昔作られた土手の整備が始まり、
私が大好きだった中洲のいくつかも撤去されてしまいました。
この中洲は鳥の生息地、巣作りの観察ができるので、
中洲を見に行くのが楽しみでした。
ある日突然、中洲がごっそりなくなってしまい、
非常にガッカリしたのですが、
この中洲撤去や土手の整備をしていたおかげで、
我が家地域は西日本豪雨時の浸水を免れました。
先日、5月末にも毎年恒例の町内大清掃があり、
町内の溝の泥をみんなで取るのですが、
町内の下水が10年くらい前に浄化槽から下水道に変わり、
浄化槽撤去にお金も払ったのですが、
下水道にしたら、溝の泥がほとんどなくなりました。
これも、浸水回避の理由のひとつだろうと思います。
ですので、大清掃も泥を入れる土嚢の数が減っています。
岡山は人喰い用水路と言われるほど用水路が多いのですが、
これも農業用だけではなくて、
氾濫する川の水を逃すためでもあるんです。
近所では、いまだに用水路の管理はきちんとしていて、
定期的に水草を取りに岡山市が来ますし、
西日本豪雨の時は、大量の水を水門を開けて流すので
夜中にカンカンと鐘が鳴りました。
気が引き締まったものです。
昔は近所に川の土手とは別に、城壁みたいに、
二重の土手があったそうです。
以前、記事に載せたチェアリングスケッチの美しい場所、
中消防署あたりも、
旭川が増水した時は全て浸水し、川の水を調整する場所なんです。
川の浸水と闘ってきた岡山市です。
先人たちのおかげで助かったようなもの、
昔からある決まりや伝承は、聞いたり実行するべきだと思いました。
今回の豪雨が町内大清掃後だったため、
「お掃除しといてよかったね」と、
町内の方々に出会う度、立ち話になります。
中消防署横の、百間川せせらぎ広場。
旭川からの水を百間川に取り込む入り口になります。
岡山市最大約800世帯の町内会なのに、
長年消防がなかったので、
町内会で消防署を誘致したんです。
おかげさまで、救急車はすぐに来ますし、
消防署があると安心です。
池はホタルが住んでいます。
ホタル池という名前。
一の荒手という土手も見えます。
旭川の土手は一の荒手の向こうにあります。
土手を二重三重と作っているんです。
非常に美しい広場です。
ここは、名所と言ってもいいくらいなんです。