Toshiが行く

日記や趣味、エッセイなどで描く日々

LONLY

2021年05月03日 16時39分59秒 | エッセイ

     岸恵子さん、あの映画「君の名は」がすぐに思い浮かぶ大女優だ。
     すでに88歳になっておられるそうで、今は女優はもちろん、
     さらには文筆家として幅広く活躍されている。
     1957年にフランスの映画監督
     イヴ・シャンピと結婚し渡仏(後に離婚)。
     長年日仏を行き来する生活を続けていたが、
     2000年にパリ在住の娘と二人の孫息子と離れ、
     現在は横浜の実家で一人暮らしをしているそうだ。

        

     その岸さんが、『徹子の部屋』に出演し、
     一人暮らしを決断した理由をこんなふうに語っていた。
     「とにかく孫が可愛くて、可愛くて。
     でも、これ以上関わり過ぎてはいけないと思ったんです。
     孫の様子を見ても、ちょっと煩わしそうにしたりしていましたし、
     これ以上関わったらいけない、離れようと思ったんですね」
     これが一人暮らしの直接のきっかけなのだが、
     「孤独の裏には果てしない自由があり、夢がある」
     「一人じゃないと自分らしくできない」
     こういうことに気付いたのだという。
     そして、岸さんは〝孤独を取り込む〟という言い方をする。

     料理を美しく仕上げるには「灰汁とり」が大切だが、
     老後の一人暮らしは人生を美しく仕上げるための「灰汁とり」
     そういう意味合いなのもしれない。
     「言うは易し」のように思えるのだが……。

        五月晴れのLONELY
      
      釣り糸を垂れているわけでもなし、ただ川面を見つめるばかり

      
 
        なぜ一人ぼっちでいるのだろう?

      
          ただただ黙々と走るだけ