プロ野球は25日から交流戦に入った。
セ・パ両リーグのトップ選手の競演が楽しみだが、
ちょっと新聞で打撃10傑を見てみると、
セ・リーグの首位打者は菊池涼(広島)で「.342」、
パ・リーグは吉田正(オリックス)で「.331」だ。

ところで「・358」という、野球選手の打率に似た
数字に心当たりがあられるだろうか。
実はこれ、全国的に人気のある車のナンバーなのだそうだ。
ご存じのように、車のナンバーは別途手続することで、
自分が希望する番号を取得することができる。
それで、自分の、あるいは家族の誕生日をナンバーにしたり、
あるいは何かの思い入れ、思い出などに絡んだ
数字を選んだりする。
運転していて、周囲の車のナンバーからあれこれ想像するのも、
秘かな、結構な楽しみの一つである。
では、なぜ「・358」が人気なのか。
その理由はさまざまに言われている。
「釈迦が悟りを得たのが35歳8カ月」
「風水では38は創造性を高める数字とされ、
また5は財運アップの数字〝ご縁〟(5円)につながる」
「聖書では358は聖なる数字。666が悪魔の数字」
「西遊記では、沙(3)悟浄、孫悟(5)空、猪八(8)戒が
三蔵法師を護る=車を災厄から護る」
等々、要するに「358」は好運な
ナンバーとされているわけだ。
そうとあって、何と名古屋では抽選になるほどの人気らしい。


5月25日、かかりつけ医に予約が入っている。
向かう車中、並んで信号停車している前の2台を見て驚いた。
両車のナンバーが共に「6688」と同じなのである。
家族なのかと思ったが、地名が違うし、
間もなく両車は左折、直進とそ知らぬふりして別れていった。
両車には、「6688」にどのような思いがあったのだろうか。
同じ思いが込められていたのか、
あるいはまったく別の理由があったのか。
残念ながら「・358」車は見当たらなかったが、
「6688」に、ひととき楽しめた。

かかりつけ医で、左腕にブスリ。
コロナワクチンの第1回接種を、特に副反応もなく済ませた。
この時世の中、ある意味記念すべき日である。
車のナンバーは「・525」とするか。
もっとも新車を購入する計画はないが……。