妻と長女が、IKEAで何か買いたいものがあるというので、
2人を車に乗せていった。つまり、アッシー君。
一緒に店内を回る気はさらさらない。
IKEAに限らず、デパートなどでも決してついて回らない。
およそ男にはさして縁のないものを見て回るわけだから、
苦痛以外の何物でもない。
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以前、鎌倉へ行った時、小町通りで言い争いを
されていた老夫婦を見かけたことがある。
何かお土産を買おうと店を見て回られる奥さんに、
ついて回るのが苦痛なご主人が不満たらたらで、それが原因のようだった。
妻も長女もそのあたりは、すでに心得ており
「自分で時間潰しといて」と言うや、さっさと店内へ。
もちろん、こちらもどう過ごすか事前に計画を練ってきた。
まず、IKEA周辺をウオーキングする。いつもの御笠川沿いから
コースを変えたと思えばよい。
そのついでにBООK ОFFへ行く。IKEA駐車場から
歩いて20分程度だろう。これも確かめておいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/e1/00ef4fe24e7f7921e30bcc602f318fcf.jpg)
さて行動開始。目指すはBООK ОFFだ。
予想通り20分ちょっとかかった。
そして、脇見もふらず文庫本のコーナーへ。
すぐに目に留まったのがジェフリー・アーチャーの
「メディア買収の野望」上下巻。
おっ、そのすぐ横にフリーマントルの「消されかけた男」があるぞ。
思わず、にんまりだ。
これは東西冷戦時代の英国情報部の敏腕スパイ、チャーリー・マフィンもの。
このチャーリー・マフィン、40過ぎの、スマートさの欠片もない
中年のおっさんで、名門校の出身でもない。
新任の部長からは疎まれ、若い部下からは侮られる組織内の厄介者、
そんな扱いを受けているのである。
だが、チャーリーは「無能な上司にムカつき、
無能な部下にイラつき」ながらも
敵を鮮やかに出し抜き、時に味方さえ欺いて、
したたかに生き抜いていくのだ。
このチャーリー・マフィンものはシリーズ化されており、
手に取った「消されかけた男」(1997年発刊)を第1話に、
「魂をなくした男」(2013年発行)まで15話ある。
職場で「上司にムカつき、部下にイラつく」サラリーマンにとって
チャーリーの活躍は、ささやかながら溜飲の下がる思いとなるはずで、
それが人気の一因となって長期シリーズとなったのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/a5/5540c6516ee59ad1e2d176b7ff054e5a.jpg)
実は、1~15話まで全部読んでいるのだが、
かねがねもう一度読んでみたいと思っていたのだ。
それが、たまたまBООK ОFFで目に留まったというわけだ。
シリーズものが他にないか探すと、第9話の「報復」、第10話の「流失」、
それぞれ上下巻があったので、これも買った。
それでジェフリー・アーチャー2冊、フリーマントル5冊、
合わせて7冊となった。
まさに、ウオーキングの足取りも軽くIKEAに戻った。
ウオーキングに約50分、それに本を買うのに要した時間が20分程度。
だが、女性2人はまだIKEA店内だった。
家を出たのが朝の10時半頃、そして家に帰りついたのが夕方6時だった。
冴えない爺さんは、少々「イライラ、ムカムカ」のていだ。
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