Toshiが行く

日記や趣味、エッセイなどで描く日々

孫娘のハグ

2021年11月03日 11時11分39秒 | エッセイ


「健康診断で、また1.5㌢伸びて171.5㌢になった。
           ヨガのせいかしら。嬉しいナ」

この爺さんの話ではない。
今春から東京の外資系会社で働き始めた孫娘の話である。
こちとら、5月に入院した際測ったら161.5㌢しかなかった。
年を取るごとにどんどん縮んでいく。
孫が成長していくのを見るのは、喜ばしいことに違いないが、
ただ、並んで立つこの孫娘を見上げると、
どこか引け目みたいなものを感じ、
ちょっと離れていたい気になる。
それがまた、顎をもう少し上げなければならなくなるのだ。
やれやれ。



それはまあよい。気になるのがハグだ。
この孫娘は高校、大学とアメリカ留学していたせいか、
家族や親しい友人と会えば、ハグするのが習慣になっている。
先日も福岡へ帰省した際、空港に出迎えると、ハグされてしまった。
欧米では、公衆の面前でハグをする、
手をつなぐ、腕を絡めるなどといったことはごく普通のことだが、
「慎み深さ」を美徳とする文化の日本は、
こうしたスキンシップの機会は圧倒的に少ない。
80にもなろうかという爺さんはなおさらのことである。

おまけに、この孫娘は10㌢も背が高いのだ。
ハグされると、まさに抱きすくめられるようになってしまう。
公衆の面前でハグされるだけでも相当に恥ずかしいのに、
「抱く」のではなく、「抱きしめられる」のでは何とも格好が悪い。

         

とは言いつつ、孫娘のハグにだんだん慣れてきた。
今度はいつ帰ってくるのかな。その時は、迎えにいかなきゃ。



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